効果的なPPC戦略を策定するためには、ブランド化した用語を含めることが重要だ。しかし、多くのマーケッターはこの手法に異論を唱える。彼らは間違えている。その理由を探っていこう。
不況時では、マーケッターはコストをかけずに成果を上げる必要があり、ブランド化した用語をPPCキャンペーンに組み込む案に二の足を踏みたくなるのはよく分かる。多くのマーケッターが、“オーガニックなリスティングなら無料で済むのに、なぜわざわざ有料検索にブランドを表示させるために資金を投じなければならないのか”と考える。彼らの意見は一見正しいように思える—少なくとも表面的なレベルでは—しかし、この戦略は実はとてもリスクが大きい。検索エンジンがアルゴリズムを変えたらどうなるのだろうか?あるいはパーソナライゼーションのレベルを上げたら?もしくはトップ10のリスティングを破壊するような変更を加えたら?有料検索に資金を投じることで、ブランドの用語に保険をかけているのだ。
リスクの軽減はさておき、ブランド化した用語への入札はブランドに様々なメリットをもたらす。まず、トラフィックと収益がもたらされる。事実、ブランド化された用語は収益を大幅に上げる点は調査によって証明されている。また、オーガニックの検索結果ページで実際にクリックするのはユーザーの70%のみである点も覚えておこう。そう考えると、投資していない場合、機会を逸していることになる。要するに、有料検索のリスティングにブランドが存在しないなら、トラフィックおよび収益の30%を見逃している可能性があるのだ。ブランド化した用語に入札することで、このリスクを軽減するだけでなく、検索結果ページを独占し、潜在的なトラフィックをすべてつかみとることが出来る。
ブランド化した用語をPPCに導入することで、目的を達成するために必要なスピード、敏しょう性、そして、制御が加わり、ブランドに直接利益をもたらす—これはオーガニックな検索では手に入れることは出来ない。そして、素早く、簡単に広告に変更を加えることが出来るとブランドに大きな影響を与えることが出来る。例えば、ブランドが突然製品リコールに遭遇したら、すぐに状況に応じてメッセージに変更を加え、さらなるブランドへのダメージを軽減することが出来るだろう。
ブランド化した用語に入札することで、ブランドを活用し、抱き合わせ販売、もしくは新しいブランドメッセージを試すことが出来るようになる。例えば、皆さんの企業がそのユニークなバリュー・プロポジションを変更したいと望んでいるとしよう。このような大きな変化はオンラインおよびオフラインのすべてのマーケティングに影響を及ぼす。その点を考慮すると、前に進む前に、提案されたメッセージを試したくなるはずだ。そのためにブランド化した用語に入札するのだ。そうすることで、実際にマーケットに投じる前に、すぐに、そして簡単にブランド化したPPCの取り組みを活用し、現在のバリュー・プロポジションと新しい提案を利用した広告をローテーションさせ、消費者の共感を最も呼ぶのはどちらか試すことが出来る。
ブランド化した用語に入札する戦略はブランドにプラスに働き、投資する価値はある。しかし、効果的なブランドPPC戦略を作成するためには、ブランド化した用語に出来るだけ少ない金額を投じ、同時にポテンシャルを最大限に活かせるような計画を練る必要がある。この計画を策定する際に役立つアドバイスを幾つか紹介しよう:
多くのマーケッターは、有料検索で自分たちのブランドに投資する行為に抵抗があるようだが、そうすることでブランドに大きなメリットがもたらされる。事実、効果的なブランドPPC戦略を策定し、しっかりと投資を行うことで、ブランド化した用語が自ずと利益を上げてくれるだろう。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「PPC: Why You Need To Pay For Your Brand Terms」を翻訳した内容です。
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「ブランド化された用語は収益を大幅に上げる点は調査によって証明されている」「オーガニックの検索結果ページで実際にクリックするのはユーザーの70%のみである」「有料検索のリスティングにブランドが存在しないなら、トラフィックおよび収益の30%を見逃している可能性がある」などを見るに、調査の精度も多少はあるでしょうが、とりあえずブランド名でのPPC展開はやっておいた方が良いと言えるのでしょうね。SEOでと言うかSEOをせずともブランド名で検索結果の1位にいたとしても、1/3のユーザーはクリックしないのかもしれない訳ですし。ましてや競合や悩ましいですがアフィリエイターがブランド名で出稿していては・・・。 — SEO Japan
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