ちょうどGoogleが四半期報告書を提出した。その申告に含まれていることの中には、2010年のGoogleの企業買収に関する詳細がある。合計16億ドル(註:1ドル81円換算で約1300億円)とちょっとかかった40の企業だ。
大きな買収が3つ(ほとんどが株による買収)とたくさんの小さな買収をGoogleはこの申告にひとまとめにしている:“2010年9月30日までの9カ月間で、私たちは他に37の買収を完了し、その合計金額はおよそ6億2600万ドルである。”
3つの大きな買収は、AdMob(株6億5500万ドル、現金2600万ドル)、Slide(現金1億7900万ドル)、On2テクノロジーズ(株9500万ドル、現金2800万ドル)である。AdMobの設立者Omar Hamouiは買収が公式に終了した後およそ5カ月で去っているため、AdMobの株はすでに得たか、急いで受け渡しのスケジュールを組んでいるところかである。
その手続きの完了から1ヵ月も経たないうちに、私はLinkedIn上でAdMobのVPであるAli Diab(元Yahoo、Ripple TVの共同設立者)が去り、テックヘッジファンドを設立していたのを発見した。Googleはモバイル広告を出すための優秀な人材をたくさん持っているが、これら(とその他の損失)は部分的にダメージである。“Omarとその優秀なチーム”はAdMob買収の理由の一部だった。もちろんもう1つの理由は、GoogleによってAdMobに高値が付けられた後にQuattro Wirelessの買収を進めたAppleからAdMobのビジネスを遠ざけることだった。Jason SperoやTony Nethercuttなどを含むたくさんの“優秀なAdMobチーム”がGoogleに残っている。
他にGoogleにとって大きな損失となり得るのが、一般には正確に説明がなかった強力な製品または見込み客に応じて問題を探し求めるソリューションとも言えるGoogle Waveの生みの親であるLars Rasmussenだ。Rasmussenは、Googleの中で最も普及し成功した製品であるGoogleマップのクリエイターの1人でもある。TechCrunchによれば、RasmussenはFacebookにいる他の元Google社員に加わるということだ。(9月には、GoogleはEmily WhiteをFacebookに取られ、彼女は今ローカルのシニアディレクターになっている。)
Rasmussenの離脱は、現時点で会社に生じる穴に関して言えば、Googleのダメージにはならないかもしれない。それよりもその痛みは、RasmussenがFacebookを支援してできた競合製品が出る頃になって感じることになるかもしれない。
Googleにとってさほど重要ではない“離脱”は、YouTubeのCEO、Chad Hurleyだ。彼は自分が共同設立した会社の“顧問の役割”に移っている。私が思うに、彼は会社から自然と移っているため、これは暫定的な移動である。しばらくの間毎日の業務をこなしてきたSalar KamangarがYouTubeの新しいCEOになる。最近、プログラミングへのアクセスを阻止しているコンテンツプロデューサーと放送局とのこじれた関係を建て直して丸く収めるために、YouTubeがニーズに基づくAndroid集団からGoogle TVを引き継いだ。(だが、以下の追記でアップデイトおよび修正を確認して欲しい)
この報告書の申告を私たちに気付かせてくれたGary Priceに感謝する。
追伸: 私たちの記事、Googleの成長期、従業員を失い、新しい“カリフォルニア”になるも読んで欲しい。
追伸2: 今日のメールで、Googleは私たちにGoogleTVのYouTubeへの組織的な移行はそのネットワークまたは最近の“ブロッキング”事件とは全く関係がないと言っている。これはGoogleによる公式の発言だ:
最近3つのアメリカ国内のネットワークがそれらのノーカットのウェブ番組へGoogleTVがアクセスすることを阻止していることと、1ヵ月以上前にYouTubeが行った再編成に相互関係は全くない。Google TVは何年にもわたってYouTubeと密接に連携していたために私たちは早い決断を取ることができ、企業全体のビジネス目標とチームのゴールを揃えることができたのだ。他の急成長している組織と同じように、将来のさらなる成功を確かにするためには、YouTubeにとって進化し成長することは重要である。最近作られたYouTubeのコンテンツ機関は、Content PartnershipsのVPであるDean Gilbertによって運営される。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Spends $1.6 Billion (So Far) On 40 Acqusitions In 2010, Loses Key Personnel」を翻訳した内容です。
こういう記事を読むとGoogleもホントに超巨大企業なんだな、、、という気がしますね。かつてのマイクロソフトのように余り業界から非難されることが少ないのがブランディングの巧みさと言う気もしますが、人材の流出はある程度避けられないようですね。しかし1年(も立っていませんが)買収した企業が40以上あるのに日本企業が1つも入っていないのが悲しい気も。買収すれば良いって話ではありませんが、Googleの買収対象になりうるような日本のベンチャーが次から次に出てくる日を期待します!って自分も頑張らねば。。。 — SEO Japan
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