このときを待っていた。eメールではないeメールのソリューションを開発したと発表してからしばらく待たされたが、このソリューションがついに公開されたのだ。
最近、フェイスブックのニュースフィードに、フェイスブックの新しいメッセージ送受信システムに関する次のようなメッセージが掲載されていた:
この新しいシステムでは、メッセージ、テキスト、そして、チャットを一箇所に集められており、何を探しているのかを把握するために、友達と連絡を取り合った経緯を思い出す必要がなくなる。そして、この新しいシステムにはGメールに脅威を与える、もう一つの重要なポイントがある – フェイスブックはユーザーにフェイスブックのeメールアカウントを提供するのだ。
しかし、フェイスブックのeメールを持つメリットはあるのだろうか?フェイスブックは次のように説明している:
フェイスブックのeメールアカウントを取得するメリットは数多くあります:
- 無料であり、設定が簡単。
- eメールをメッセージ、チャット、そして、テキストに統合することで、すべて一度にチェックすることが出来るようになる。また、後でメッセージを探す際に、異なるタイプのメッセージがすべて一箇所に集まっているので、どのような経緯で送られたのかについて、悩む必要がなくなる。
- フェイスブックのメッセージは、通常のeメールシステムに対応している(ホットメール、ヤフー!メール、Gメール等)。誰かから外部のシステムを経由してメールが送られてくると、フェイスブック・メッセージに直接届けられる。また、外部のeメールアドレスにメッセージを送信すると、メッセージに名前とプロフィールの写真が添付され、フェイスブック上のメッセージのようにフォーマットされる。
- @facebook.comのアドレスを手に入れると、フェイスブックを利用していない友達や家族でも容易につながりを持つことが出来るようになる。
- その他のeメールアドレスは時間の経過とともに変わるかもしれないが、フェイスブックのeメールは決して変わらない。
私はGメールを中心に利用している。グーグルのアカウントはその他の多くのプラットフォームと統合しているからだ(このブログのプラットフォームでもあるブロガーもその一つ)。フェイスブックのメールを試すかどうかはまだ決めていない。
しかし、この分野にフェイスブックが参入する動機を少し解明したいと思う。ニューヨークタイムズは、ジェネレーション Yのeメールの利用の減少を指摘しており、若い世代はIMや携帯メールほどeメールを利用しなくなっていると述べている。
11月、フェイスブックは、メッセージシステムの進化をFast Company(ファスト・カンパニー)の記事のなかで発表していた。この記事の中で、すべての世代のコミュニケーションのスタイルを具体化するソフトウェアに関する決定を下す上でのインスピレーションについて、ザッカーバーグ氏は次のように語っていた:
「高校生と話す機会があると、私は必ず利用しているソフトウェアを尋ねたくなります… そこで、「eメールには何を使っているのか?”と訊くと、Gメールを使っていると答える人もいれば、Yahoo!メールを使っていると答える人もいます。しかし、実は私たちはeメールをそれほど利用していないのです。そして、「eメールを使っていないって、それはどういうこと?」と尋ねると、「遅過ぎるんだよね」と言う答えが返ってくるのです。」
ザッカーバーグCEOは、高校生をフォーカスグループとして採用し、数十億ドルの収益を上げる企業の未来を委ねようとしているのだろうか?高校生は確かに今後の展開には関しては鋭い見解を持っており、将来のユーザーになる点は頷けるが、ここまで若い世代の好みと傾向に会社の未来を委ねると言う考えは、保守的な私には恐ろしくて出来そうもない。特に質の高い文章を綴る習慣、適切な文法、そして、自分の考えを忌憚なく表現する能力を持っていない場合、尚更恐い。
私の懸念は、ファスト・カンパニーの記事に綴られていた次の一文を読んだことで生じた:
高校生は次のようにザッカーバーグ氏に語った: 「件名を考えたり、フォーマルなメッセージを作成するのって、とっても面倒なんだよね」
件名を考えるのも面倒とは…いったいどんな未来が私たちを待ち受けているのだろうか。
この記事は、The Social Media Marketing Blogに掲載された「Facebook – at the Center of Your Messaging Life」を翻訳した内容です。
Facebookがこのサービスをリリースした時、果たしてそのメールのようなメールでないようなメッセージシステムが普及するのか?という疑問を持った人は数多いと思いますが、上記の文章を読んでいるとそんな考えは既にオールド世代なのかもしれないですね。。。どこまで普及するかはともかく、ネットとコミュニケーションの形が常に現在進行形で進化し続けていることだけは間違いなさそうです。 — SEO Japan
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