モデレーターはダニー・サリバン。スピーカーはマット・カッツ、Bingのサシ・パササラシー、新興検索エンジンBlekkoのCEOリッチ・スクレンタ。
サリバンのイントロ。まずBingの持ち時間は10分、Blekkoの持ち時間は8分、Googleは20分。別に僕がGoogleを好きだからじゃない 笑。マットがスパム対策に一番長く取り組んでいるからだ。勘違いしないでほしい。
まずはBingから。
スパムとは?
スパムページとは1種類、またはそれ以上のスパムを使ったページ。
基本的にはスパムが順位に与える影響をなくすというスタンス。
スパムの種類
コンテンツとリンク。
スパム手法
ページ:
キーワード詰込み – 今は大抵見破る。
ドメインパーキング – 意味が無いコンテンツと広告を掲載するケース。
隠しコンテンツ – テキスト、リンク。同一色。hidden、invisibleタグ。
自動コンテンツ – 検索クエリーから自動的にページ生成。ワードサラダ。サイト内にコンテンツとして存在する価値がほとんどない。
リダイレクト – クローキング。
サイトハイジャック – サイトの一部分をハイジャックしてコンテンツを掲載したり商品を売る(バイアグラ率高い)。EDU系ドメインやソーシャルサイトで良く行われる。
スケアウェア – マルウェアをダウンロードさせる。
リンク:
リンクファーム。
有料リンク。
相互リンク。関連性がないとスパム的。
次はGoogleのマット・カッツ。
今日は幾つかスパムの例を紹介したい。
ページの下に大量の隠しテキスト。コンテンツ的にはページに書いてあっても問題ないのに、デザイン的にやっている。
クローキング。
キーワードスタッフィング。キーワードのミススペルの全バージョンを記述。
ワードサラダで限りなく普通の文章を自動生成。見方によっては詩的な文章 笑。
相互リンク依頼の自動送信メール。僕のサイト(マットカッツ.com)にも大量に届く 笑。やりすぎの相互リンクは危険。
有料リンク。サイドメニューのリンクを掲載。コンテンツ本体にリンクテキストを挿入。ペイー・パー・ポストでもよくある。検索エンジンは無償で張られたリンクを最も評価する。リンクされるコンテンツ・サイトを作るべき。
ハックサイト。サーバーがハックされないように気をつけよう。常に最新のパッチを適用しよう。中国の個人ブログがハックされて、そこから有料リンク。
パンダ・アップデートのユーザーフィードバックは非常に良い。
もちろんアルゴリズムが100%完璧ということはない。常にユーザーフィードバックを得ながら改善を続けている。
Chromeのエクステンションで検索結果のサイトが良いか悪いかをチェックできる「ドメインブロッキング」機能をウェブ検索にもつけた。特定のドメインを完全に排除できる。15分位前にリリースしたばかり。
ウェブスパムチームについて
エンジニアチーム – アルゴリズムを書く。
マニュアルチーム – プロアクティブな対応と、スパムレポートへの対応。
レポートが多いスパムは優先的に対応する
ドメインパーキングされたいたドメインはほとんどコンテンツが無かったり自動生成コンテンツや広告のみが掲載されていたりする。オールドドメインを購入してサイトを立ち上げる場合、過去にそういうことがなかったかチェックしたい。
再インデックスのリクエスト
アルゴリズムベースの順位下落には関係ない。
手動のインデックス削除の場合のみ対応。1週間以内に対応するようにしている。もっと情報(パークドメイン含む)をユーザーに送れるシステムを考えている。
最後は新興検索エンジンBlekkoのCEOリッチ・スクレンタ。
スパム対策の手法は
クラウドソーシングによるキュレーション
と
アルゴリズムによる対応
の2種類。
ちなみに昨日、110万のスパムサイトをインデックスから排除した。
検索エンジンとは情報のレイティング会社。
トップ3は勝者。トップ10以内も重要。
トップ10に入るべきじゃない情報とは・・。
お金で書かれたレビュー。
素人による信頼性の無いコンテンツ。
遅すぎる。
アグレッシブすぎるプロモーション。
行動に問題がある。
人気がない。
などなど。
以下、Q&A。
サリバン:特に最近は単純なスパムではなく、品質が低いコンテンツはどう判断されるべきか?Googleにとっては非常にチャレンジングな課題になっていると思う。
マット、ニューヨークタイムズにスパムを教えてもらわないと発見できなかったのか?
マット : 有料リンクに対しては常に色々な対策を行っている。今回は優先順位を上げて対応した。大きく話題になれば優先度が上がることはある。
Bingの有料リンクに対するポリシーは?少し前に品質次第といっていたこともあったが。
Bing : 有料リンクかどうかをアルゴリズムで完全に判断することは難しい。品質で判断する。
サリバン : その場合、大手ブランドや元々評価の高いサイトは有料リンクをやりやすくないか?
Bing : 基本的に有料リンクはすべきではない。
Googleにホワイトリストはあるのか?
マット : ない。
マット : 基本的に全てアルゴリズムで対応したいと思っている。スパム対応にしてもアルゴリズムで対応できない部分をマニュアルで対応しているだけ。
マット : 手動で例外を作ることは基本的に無い。例えば今回のパンダ・アップデートで特定のサイトを手動でアルゴリズム適用から外すことはない。
ブロック機能の結果をウェブマスターツールで公表する予定はあるか?
マット : 基本的に検索結果の品質を上げるために提供したツールなので、今は考えていない。検討はいずれするかもしれない。
マット・カッツのプレゼン含めて比較的基本的な内容でしたが、各検索エンジンのスタンス的なところは見えて良かったです。Q&Aはかなりはしょりました。Googleが「特定のサイトを手動でアルゴリズム適用から外すことはない。」と明言したのはホントか?という気がしなくもないのですが、どうなのでしょうか。ファーマーアップデートの後、eHowが落ちなかったのは偶然なのか、事前のテストで落ちないことを確認していたのか。。。性格悪い見方すぎるかもです。ちなみにChromeのブロックエクステンションが、どれ位検索結果に影響を与えていくようになるかも注目ですね。Blekkoが明確なポリシーを持ってスパム対策というか検索に取り組んでいる姿勢には好感が持てました。 — SEO Japan
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