誰かがコンテンツマーケティングを単なる一つのバズワードとして話しているのを少なくとも一週間に一度は耳にする。そんな時には、Marcus Sheridanの最近のコンテンツマーケティングの記事にあるように、私は笑顔になるように努めている。
日常的にこの業界に関わっていない大部分の人達は、実際にこの言葉とこの業界がどこからともなく現れたと考えるのかもしれない。私は、この件に関してあなたの気持ちを変えるかもしれない(変えないかもしれない)出来事のリストをまとめた。
1 – この業界は100年以上の歴史がある
コンテンツマーケティング業界そのものは、優に100年以上存在している。John Deereは、1895年に初版が発行された(印刷で)The Furrowという発行物(註:農家向けの情報誌)により、この分野における先駆者であることで称賛される。The Furrowは今も毎月40か国で150万部以上が生産されており、農家の必読書になっている。
2 – この業界は分かりやすく整理されている
私が1990年代後半にこの業界で働き始めた時、この業界はアメリカではカスタムパブリッシングと呼ばれていた。ブランデッドコンテンツやカスタマーメディアと同様に、カスタムメディアとカスタムコンテンツも共通用語だった。ヨーロッパでは、カスタマーメディアとカスタマーパブリッシングの両方が人気だった。
パブリッシャー、エージェンシー、マーケッターによってあまりにも異なる用語が使われていたため、私たちが生計を立てるためにしていることや私たちがコンテンツを利用して解決しようとしていたビジネスチャレンジについて他のマーケッターと知的な会話をするのは困難だった(控えめに言っても)。今日(こうしている間にも)、私たちは、1つの統一された大義の下にまとまっている。それは、過去にeメールマーケティングやソーシャルメディアやワード・オブ・マウスやその他マーケティングの分野で起きたことにとてもよく似ている。
Google Trendsで見るContent Marketingの検索トレンド
3 – 業界リーダーがこの用語を採用した
今は、Brian Clark(別名Copyblogger)やRand Fishkin(彼のContent Marketing Manifestoはこちら)といった業界リーダーが、コンテンツマーケティングを事実上の業界用語として使っている。それに加えて、McMurry(Ritz-CarltonとAonのパブリケーションを出している)のような一流のコンテンツエージェンシーや、Altimeterのような調査会社が、この用語を堅く採用した。コンテンツマーケティング部長であるEloquaのJoe Chernovのように、コンテンツマーケティングの肩書も現れ始めている。
The Content Marketing Manifesto
Rand Fishkinのプレゼンテーションをもっと見る
4 – コンテンツマーケティングは世界的に広まった
イギリスのコンテンツマーケティング協会、The Association of Publishing Agenciesが、Content Marketing Associationと名前を変えることをちょうど発表したばかりだ。それに加えて、以前はICPF(International Custom Publishing Forum)として知られていたコンテンツマーケティング協会の国際機関が、最近、ICMF (International Content Marketing Forum)に名前を変えた。
5 – コンテンツマーケティングはバズワードの定義から外れる
Merriam-Websterによると、バズワードは、主として素人に強い印象を与えるために使用され、重要そうに聞こえるが通常は意味のほとんどないことが多い技術的な単語またはフレーズと定義される。コンテンツマーケティングがバズワードとして定義されえない理由はいくつかある。
あなたがコンテンツマーケティングをバズワードだと思うにしろ思わないにしろ、あなたのコンテンツマーケティングの定義が何であるにしろ、この分野とコンテンツマーケティングのビジネスプロセスは普及している。コンテンツマーケティングは5年以上もの間バズワードと呼ばれていて、この分野は大部分のマーケティング施策よりも古い。バズワードにしてはちょっと長すぎると思わないだろうか?
この記事は、Content Marketing Institute – Joe Pulizzi’s Blogに掲載された「5 Reasons Why Content Marketing Is No Buzzword」を翻訳した内容です。
これまで余りコンテンツを使ったマーケティングを行ってこなかった企業も、お金に物を言わせて大量広告に頼ってきた大企業から、順位操作とトラフィック獲得だけに命をかけてきたゲリラ企業まで、数多いと思いますし、コンテンツマーケティングが注目され言葉として一時的にブームとなりバズワード扱いされる(&批判の声が集まる)のは仕方ないと思いますが、さて今後どこまでマーケティングの方法として根付いていくのでしょうか。 — SEO Japan [G+]
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