Google、大規模なペンギンアップデートを数週間後に発動と予告

公開日:2013/05/12

最終更新日:2024/02/20

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先週、Googleが大幅な更新をしたというニュースがSEO業界を流れましたが、どうもペンギンアップデートではなかったようです。しかしその後、Google自ら本当のペンギンアップデートを数週間後にリリース予定という発表を行ったということでその詳細をサーチエンジンランドから。日本でも数々のウェブサイトの順位を没落させたペンギンアップデート、さて今回はどうなるのでしょうか。。。 — SEO Japan

penguin3月、グーグルのウェブスパム対策チームを統括するマット・カッツ氏は、スパム対抗策のペンギンアップデートを今年の後半に大幅にリフレッシュすると明言していた。そして、本日、新たに情報を提供した – もう少しの辛抱だ。あと数週間後に発動する – とカッツ氏は述べたのだ。しかし、次回のペンギンアップデートが、ペンギン2なのか4なのかで混乱が生じている。個人的には4になると理解している。それでは詳しく見ていく。

今週のランキングの変化はペンギンではない

大勢の人達が指摘していた今週のランキングの変化の原因が、グーグルによるアップデートはないかと考えているパブリッシャーは多い。 しかし、何が起きても、グーグルは情報を公開しない方針を固めている。

それでも、カッツ氏は、 ツイートの中で3月に予告した大規模なペンギンアップデートではないと指摘している:

続けてカッツ氏は、次回のペンギンアップデートが数週間後に展開されることを明らかにした:

パンダ & ペンギンを数える

カッツ氏は次回のペンギンアップデートを「2.0」と表現していた。既にペンギンアップデートが3度発動されているにも関わらず、2.0と言う数字が出てくるのは奇妙である。事実、ペンギン 3が、昨年の10月に行われていたのだ。

この矛盾は別のアップデート – 2011年2月に初めて発動されたパンダアップデートにも当てはまる。2011年2月のアップデートは、パンダアップデート 1であった。勿論、パンダ 1とは私は呼ばなかった。初めて登場したこともあり、ただ単に「パンダアップデート」と名付けた。

2ヶ月後、グーグルはパンダに大規模な変更を加えた。そのため、このパンダのバージョンは、パンダ 2(日本語)と呼ばれるようになった。 しかし、3度目のリリースが行われ、パンダ 3と言う名称が定着すると、フィルターに対する変更は、大きな規模で行われたわけではないため、パンダ 2.1と呼ぶべきだとグーグルから指摘を受けた。

その結果、パンダアップデートが0.1単位で進むのか、あるいは、1単位で進むのかの判断は、変更の規模を基準に決められることになった。しかし、この方針のせいで、昨年の9月にはこのアップデートは3.92に達しており、既に妥当性を失っていると言わざるを得ない。当時説明(日本語)したように、アップデートが少数第二の位に到達するくらいなら、ストレートにパンダ1、2、3、4と名付けていった方が、合理的なように思える。

パンダの番号をつけ直す

パンダ 3.93となるアップデートが行われた際、限界を越えたと私は判断した。そのため、変化の規模を無視し、過去のパンダアップデートの番号をつけ直した。その方が分かりやすいと感じたからだ。

「世代交代」に値するほど大きな変化であったかどうかは反映しない。重度を考慮するのではなく、基準点として番号を振る方針に私は切り換えた。

それでは、パンダの状況を以下に挙げていく。各アップデートがクエリにもたらしたインパクトを数字(グーグルが情報を公開した場合)の次に掲載している:

  1. パンダアップデート 1(日本語) 2011年2月24日(クエリの11.8%: 米国の英語のページのみ – 発表あり)
  2. パンダアップデート 2
    (日本語) 2011年4月11日(クエリの2%: 世界の英語圏のページに展開 – 発表あり)
  3. パンダアップデート 3 2011年5月10日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  4. パンダアップデート 4 2011年6月16日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  5. パンダアップデート 5 2011年7月23日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  6. パンダアップデート 6 2011年8月12日(非英語圏のクエリの6-9%: 発表あり)
  7. パンダアップデート 7 2011年9月28日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  8. パンダアップデート 8 2011年10月19日(クエリの約2%: 後ほど確認)
  9. パンダアップデート 9 2011年11月18日(クエリの1%未満: 発表あり)
  10. パンダアップデート 10 2012年1月18日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  11. パンダアップデート 11 2012年2月27日(詳細は非公開 – 発表あり)
  12. パンダアップデート 12 2012年3月23日(クエリの約1.6% – 発表あり)
  13. パンダアップデート 13 2012年4月19日(詳細は非公開: 後ほど公開)
  14. パンダアップデート 14 2012年4月27日(詳細は非公開: 確認済み – 前回のアップデートから数日後のアップデート)
  15. パンダアップデート 15 2012年6月9日(クエリの1%: 後ほど発表)
  16. パンダアップデート 16 20212年6月25日(クエリの約1%: 発表あり)
  17. パンダアップデート 17 2012年7月24日(クエリの約1%: 発表あり)
  18. パンダアップデート 18 2012年8月20日(クエリの約1%: 後ほど発表)
  19. パンダアップデート 19(日本語) 2012年9月18日(クエリの0.7%以下: 発表あり)
  20. パンダアップデート 20(日本語) 2012年9月27日(英語クエリの2.4%: 遅れて発表)
  21. パンダアップデート 21 2012年11月5日(米国の英語クエリの1.1% 世界のクエリの0.4%: 確認済み – 公式発表なし)
  22. パンダアップデート 22 2012年11月21日(英語クエリの0.8%: 確認済み – 公式発表なし)
  23. パンダアップデート 23 2012年12月21日(英語クエリの1.3%: 確認済み – 発表あり)
  24. パンダアップデート 24 2013年1月22日(英語クエリの1.2%: 確認済み – 発表あり)
  25. パンダアップデート 25 2013年3月15日(発動予定: 発動後の確認はまだ行われていない)

パンダ 25は、グーグル自身がパンダアップデートが行われたかどうかの確認を行わない初めてのアップデートになった。これは、グーグルの方針の一環であり、既に数日間に渡って展開されていることを考えると、今後も発表されないと見ていい。そのため、発動の判断は第三者が下すことになる。

パンダ 26は発動されたのか?

今週話題を集めたアップデートが、パンダ 26であった可能性がある。他のアップデートであったのかもしれない。私自身、自信を持って26だったと断言することは出来ず、上のリストではパンダ 25までしか取り上げなかった。しかし、ペンギンではないことがハッキリしたため、やはり、パンダ 26であったのかもしれない。

ただし、確証はない。いずれにせよ、グーグルの取り組みをあれこれと分析するのは意外と楽しい。

ペンギン 2.0か4.0か

続いてペンギンアップデートの歴史を振り返ってみる。現在までのペンギンを以下にリストアップしていく:

このサイトでは、ペンギンアップデートの「規模」に関わらず、次回のアップデートをペンギン 4と呼ぶことに決めている。

ペンギンは4は、大規模なアップデートになると見られている。ウェブスパム対策を統括する立場のマット・カッツ氏が既に明言しているのだ。事実、カッツ氏によると、余りにも大規模な変化であり、社内ではペンギン 2.0と呼ばれているようだ。

以下にカッツ氏から届いたツイートを掲載する:

何ということだ。次回のアップデートが「ペンギン 2」なら、ペンギン 4と呼ぶべきではないのだろうか?それでは、ペンギン 2と呼ぶよりも4の方が無難だと思う理由をこれから説明する。

なぜペンギン 4と呼ぶのか?

パンダアップデートに話を戻す。2011年10月、私はパンダ 2.5が発動されたと指摘した。グーグルは大規模な変化とは明言していなかったため、2.5と言う名称は適切であると思えた。しかし、その翌月、グーグルは2.5ではなく3.0の方が妥当だと注文をつけた。 私はその後名称を訂正した – しかし、グーグルが初めからこの方針で名称をつけていたら、ここまで苦労せずに済んだはずであった。

今後は、アップデートがどれぐらいの規模だったのか、と言うよりも、アップデートが行われたかどうかすら、グーグルが伝えてくれるとは限らない。そのため、少数点第一位で数字をつけるシステムは、私には誤っているように思える。

今後も変わらない名前をつける必要がある。新しい番号付けのシステムは、パンダと相性が良く、ペンギンにもこのシステムを採用していくつもりだ。

グーグルが大きな変化を日付、そして、一般的な名称と共にリストアップしてくれると嬉しい。是正するべき要素が原因で影響を受けたかどうかを確認しようと試みるパブリッシャー(スパマーではない)にとっては、その方が便利だと思う。誤りが何なのか良く分からないなら、修正することは出来ない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s Matt Cutts: Next Generation Of The Penguin Update “Few Weeks” Away」を翻訳した内容です。

アップデートの番号は別にどうでもいいのですが、さて今回の更新では何が起こるのでしょうか。英語圏では過度なゲストブログ戦略が危ないという話もありますが、日本ではそこまで活用されていませんしね。というか、そもそも英語版でアップデートが行われたからといって日本語でも同時に行われるとも限りません。まずは数週間後の状況を楽しみ&不安に待ちたいと思います。。。 — SEO Japan [G+]
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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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