SEOにおいて被リンクは今でも重要な要素であり、可能な限りの構築を目指したいところです。
しかし、以前と違い人工リンクや相互リンクは無価値となったため、自然に構築されるリンクが求められています。
その手段として、「良いコンテンツを公開すれば、質の高いリンクが集まる」という考えがありますが、ハードルは常に高いです。
そんな「リンク施策としてのコンテンツマーケティング」を「インタラクティブなコンテンツ」に限定したSearch Engine Journalの記事を紹介します。コンテンツマーケティングのアイデアとして参考になれば幸いです。
参考:被リンクとは?SEOにおける重要性や獲得方法、注意点などを解説
リンクビルディングの手法で優位に立ちたいのであれば、競合サイトが構築できない、もしくは、彼らが同じ手法を使うことが困難な手法を作り出す必要がある。
つまり、「他者とは異なることをする」ということだ。
ゲスト投稿やリソースとなるコンテンツの作成などでは、競合サイト以上の戦略とは言えない。また、ニュースジャックのような高価値を生むPR戦略も、その機会を待たなければならないのであれば、効果を予測することは困難である。
十分な量の優れたリンクを獲得できる戦術の1つが、コンテンツマーケティング、もしくは、デジタルPRである。
考え方はとてもシンプルだ。
「優れたコンテンツを作成し、正しい人々がそのことを知っている状態を作る」
ジャーナリスト、ブロガー、Webマスター達がリンクを張りたい(「張りたい」ということが重要だ)と思うコンテンツをあなたが用意できれば、その結果はサイトのグロースに直接貢献することだろう。
また、そうしたコンテンツは、様々な形態をとる。静的なビジュアルコンテンツからインタラクティブなコンテンツまで(インフォグラフィックは今でもリンク獲得に貢献する)。
この記事では、特に後者のインタラクティブなコンテンツを取り上げる。サイトのグロースに直接貢献する価値の高いリンクを獲得するための、実績のあるフォーマットの紹介や成功体験を共有したい。
こうしたインタラクティブなフォーマットの何がリンクを惹きつけるのか、効果的なプロモーションは何かなどを、コンテンツの作成における様々なアドバイスと共に紹介しよう。
ツールと計算機は、成功すれば、高品質なリンクを多く獲得する方法として最も効果的な手法と言える。
しかし、単純なアイデアであればすぐに廃れてしまい、新しい価値を提供することもない。
成功のためには、真にユニークなコンセプトでツールと計算機を構築しなければならない。
何らかのアイデアを思いついた場合、「どのような価値をユーザーに提供することができるのか(また、サイテーションのリソースとして)」を自身に問いかけよう。2回、3回と問いかけ、同様のアイデアがすでに存在していないかを確認するのだ。
簡単な例を見てみよう。
Money Saving Expertが作成した、住宅ローンの計算機を見てみよう。Ahrefsのデータによると、337のリンクをユニークなドメインから獲得している。
悪くない結果だ。利益が見込まれるキーワードにおいて、このサイトが上位に表示されていることに大きく関与しているはずだ。
非常に優れたコンテンツであるし、リンクを獲得できるのも頷ける。実践的で有用なツールとして紹介されることも多いだろう。
改善の余地はあるだろうか。おそらくない。ほぼ完璧といえる。
そのため、同様の機能を持った新しいツールを作成しても、リンクを効果的に獲得することは難しいだろう。
しかし、ここで注目を止めてはいけない。
ツールや計算機は大きな結果を生む可能性がある。ツールをローンチする際は、下記の項目を確認しよう。
そのツールがどのようにしてリンクを惹きつけるのか、自身に問いかけよう。
片時も、考えを逸らすことはないように。あなたのオーディエンスは、そのツールや計算機のフォーマットに対して、何らかの価値を見出すのかどうか、考える時間を取ってみよう。
リンク獲得という観点で、成功したツールの例を紹介しよう(有益なツールで、エンターテインメントな要素を含んだツール)。
こうした例を見てみると、様々な方法でツールの作成は可能であるという気付きが得られる。シンプルだがエンターテインメントの要素があるツールから、あなたが提供する商品の核となるほど複雑なツールまで。
付加価値の提供と、今までにないツールという観点に注力しよう。
ツールや計算機の作成は、非常に大きな成果を得られる場合もある。
あなたのツールが解決することができる問題について話されているコンテンツへのアプローチを忘れてはならない。こうしたコンテンツの読者に対し、付加価値を提供しよう。
インタラクティブなコンテンツを作成する際、何らかの面白みを持たせたいだろうか。
オーディエンスからのエンゲージメントを発生させ、また、そのコンテンツを共有してくれる記事からリンクを得られるような、あなたがローンチできる楽しいゲームやクイズについてのアイデアを考える時間を作ってみよう。
ゲームとクイズの唯一の弱点は、リソース過多になりがちであるということだ。それ故、ローンチまでの時間は長くなり、求められる投資も大きくなるだろう。
おそらく、BtoBよりはBtoCに適しているだろう。ゲームとパズルは、コンテンツマーケティングに面白みという要素を追加する。
また、ソーシャル、Eメールのサインアップなどでも印象的な結果をもたらすだろう。
しかし、どこから始めたらいいのだろうか。
おすすめの方法は、オーディエンスがあなたについて知っているトピックをブレインストーミングすることだ。彼らがあなたのブランドについて想起することはなんだろうか。
ここから始めることで、「彼らの関心を得るために何をローンチすべきか」についてのアイデアやコンセプトを生むことができる。
ここでの限界は、あなたの想像力次第であるということだ。
ターゲットオーディエンス(あなたの友達、このプロジェクトに参加していない同僚、つながりのあるジャーナリストなども対象となる)への確認を、プロジェクトを本格的に開始する前に行おう。
リンク獲得という観点で優れた結果をもたらした、ゲームやパズルの例を挙げてみよう。
見込み顧客が関心を持ち、リンクを貼ってくれるような切り口に注力しよう。
多くの場合、「ブランドXがゲームYをローンチした」はパブリッシャーにとっての良い宣伝文句ではない。
しかし、そのゲームをプレイしたり、クイズに興じたりしているユーザーのデータを集めていたらどうなるかを想像してほしい。
突如として、より多くの興味を引きつける宣伝文句となるはずだ。
「40%のユーザーだけが、この確実に知っておくべき道路標識の意味を正確に把握している」という見出しは、「カーディーラーが道路標示機のクイズをローンチした」という見出しと大きく異なるだろう。
開発に入る前に、あなたが取るべき切り口について考えてみよう。バズを発生させる手助けとなる切り口を発見することができれば、より多くの価値をもたらしてくれるはずだ。
なぜ、マップをインタラクティブにする必要があるのか。理由は単純だ。
特にモバイルにおいて、静的なマップは最も消費しにくいフォーマットのコンテンツの1つであるからだ。
マップは、国ごとに分割したデータを表示させる優れた方法である。優れたリンクの獲得の手助けとなる、実績のある効果的なコンテンツのフォーマットである。
しかし、ユーザーがズームをしたり、指の操作で周辺の地図を見たりすることを可能にしなければ、ユーザーフレンドリーのフォーマットとは言えないだろう。
そこで、マップをインタラクティブなコンテンツへと変容させれば、ズームや周辺地図の確認をユーザーが容易に行えるようになる。国ごとにホバー(クリック)すると追加のデータが表示させるといった機能も魅力的だ。
なぜ、マップはリンク獲得の目的のための優れたフォーマットとなり得るのか。
我々は自国を他の国々と比較することが好きなのである。特に、その国々の主要な特徴を表す切り口からの事実であれば、なおさらだ。
ここで、興味深く、エンゲージメントを発生させるインタラクティブなマップベースのコンテンツを紹介する。これらは皆実績があり、あなたのコンテンツ作成の参考となるはずだ。
おそらく、マップコンテンツが旅行系のブランドで人気があることは偶然ではないはずだ。
しかし、マップコンテンツは、自動車業界から金融業界まで、多くの業界で成功している実績がある。
おそらく直面するであろう課題は、興味深いデータソース、全地域や大陸間や国ごとに比較可能なデータを、興味深い切り口で発見することだろう。
この課題を克服することができれば、目標を達成し、魅力的なリンクを獲得するキャンペーンを行うことができるはずだ。
一級品のWebサイトからのリンクを獲得するためには、データドリブンなコンテンツの作成が効果的だろう。
データを活用し、興味深いストーリーを作成する際は、複数の切り口を考えてみよう。特に、インデックスのフォーマットを用いることを検討してみよう。
単純なまとめ記事を指しているのではない。そこからストーリーを導き出せるデータドリブンな調査や研究をイメージしてほしい。
インディセスタイプのコンテンツの場合、データセットを調査し、インデックスのフォーマットを活用した場合に順位付けが可能な要素を組み合わせることができるかを考えてみよう。
一方、このようなケースではインフォグラフィックやブログ記事のように、それらを静的なフォーマットでローンチすることを考えてしまいがちだ。
しかし、インタラクティブなフォーマットでローンチした場合、ユーザーにとっての以下のメリットが得られる。
インデックスのフォーマットを作成し、それらをインタラクティブなフォーマットに落とし込む方法は複数ある。
具体例を挙げてみよう。下記は、リンク獲得という意味において、優れた実績を残したコンテンツである。
インフォグラフィックは過去のものだと言う者もいるが、まだ捨てたものではない。
コンテンツのフォーマットにかかわらず、優れたストーリーとヘッドラインが、成功を導くキーである。2020年でも、インフォグラフィックはキャンペーンにとっての正しいフォーマットとなりうるのだ。
しかし、より効果的なのは、インタラクティブなインフォグラフィックをローンチすることや、静的なレポートをインタラクティブなコンテンツにすることなのである。
インタラクティブなコンテンツが効果的な理由はいくつかある。
静的なコンテンツでは得られない柔軟性を手にすることができるだろう。
静的なコンテンツや比較的データが不足しているコンテンツは、複数ある方法の中でも、もっとも手がつけやすい領域と言えるだろう。
また、下記の項目に注力することで、柔軟性を得やすくなるはずだ。
実例からアイデアを得たいだろうか。
下記に、インタラクティブなインフォグラフィックとレポートの例を挙げる。
リンク獲得の手段としてインタラクティブなコンテンツの作成に取り掛かっていないのであれば、簡単なインフォグラフィックやレポートは始めるにうってつけのフォーマットだろう。
ここで紹介した例のように、シンプルなコンテンツでも多くのリンクを得ることができる。もちろん、その背後には素晴らしいストーリーが待っている。
インタラクティブなコンテンツを作成するきっかけとなっただろうか。
高品質なリンクを多く得るための方法は他にもあるが、作成するコンテンツの背後にある優れたストーリーを意識することで、より大規模な施策を行うためのフォーマットを常に探し続ける姿勢を得られるはずだ。
コンテンツ作成の目的をリンク構築のみに限定したとしても、自ずとユーザーには目を向ける必要があるため、結果としては同じ考えに至るのかと思いました。
すべてて海外の事例となりますが、記事中にあったコンテンツはどれも興味深く、いい気づきを得られたと思います。
ツールやインフォグラフィックは特に工数が必要となりそうですが、とびきりのアイデアがあれば、是非チャレンジしてみたいですね。
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