度重なるパンダやペンギンアップデートの更新で、トラフィックが10%~30%落ちてしまった人も多いのではないだろうか。
作業中だったサイトのトラフィックが減ったのかもしれないし…全く手を付けていなったサイトが被害に遭った可能性もある。この件に関して、キーワードがグーグルサジェストから消え、長期的な検索が影響を受けたと主張する人達がいる。
実際には、グーグルは2月にパンダに対して新たにアップデートを実施し…3月にも新たにアップデートを行っていた。
これらのアップデートによって、大きな変更が幾つか起きており、リンク構築に影響を与えている可能性がある…そこで今回はこのような変更等を取り上げ、ランキングを上げることが出来なくても、維持する上で手を貸したいと思う。
目次
SEOとして、アンカーテキストの完全な一致に固執するのは自然だが、過剰に実施てしてしまうと、ペナルティーの対象となり、ランクを落とす可能性がある。
システムを操作して、関連性のないサイトからリンクを完全に一致するアンカーテキストを使い、リンクを張らせていたサイトの例として、一番に挙げられるのはJC ペニーである。
JC ペニーのランキングが非常に高い理由をNY タイムズが調べた結果、リンクが不自然である点が判明した。この行為はグーグルのウェブマスターガイドラインに違反しており、マット・カッツ氏はJC ペニーのサイトのランクを落とした(日本語)のであった。
ツイッターを介して発表したパンダ 3.4のアップデートによって、グーグルはこの取り組みを強化した:
パンダ 3.4が狙いを定めたリンク構築の不自然なシグナルの一つが、過剰に多い完全に一致するアンカーテキストであった。30%から50%のマッチを目指すのが普通であったが…現在、この割合は急激に落ちている。5%程度から始め、徐々に増やしていく戦略を私は薦める。
完全に一致するアンカーテキストのリンクを大量に利用することで発生する問題を回避するために、…セマンティックなキーワードを作成する方法を学ぶ必要がある。
これには、「yellow(黄色)」、「amber(琥珀色)」、もしくは「gold(黄金色)」等の特定のフレーズの同義語だけではなく、「egg yolk(卵の黄身)」、「interior house paint(室内用ペンキ)」、もしくは「coward(意気地なし)」等も含まれる。
セマンティックなキーワードを用いるアプローチは、グーグル等の検索エンジンが、サイトがどのようにキーワードを利用しているのかを解明する上で役に立つ…そして、セマンティックなキーワードを惜しみなく利用することで、検索エンジンの学ぶプロセスを助けることが出来るのだ。
例えば、「egg yolk」を使って描写しているページで「yellow」を用いた場合、検索エンジンは、色について話しをしていることを理解する…対して、「yellow-bellied coward」(腰抜けの臆病者)の場合は人の状況を意味する。
セマンティックなキーワードを使ったリンクを作成すると、ランキングが徐々に上がっていくはずだ。
パンダ 3.4はサイトが抱えているジャンクアンカーの量にも注目している。
ジャンクアンカーとは、ウェブの至る所で利用されている可能性があり、「ここをクリック」や「続きを読む」や「今すぐ購入する」等のアンカーである。
あまり使いたくないと思うかもしれないが、ジャンクアンカーがあると自然に見える。また、コール・トゥ・アクションを作成する上でこれらのアンカーの利用は避けれられないはずである。
事実、ジャンクアンカーを巧みにコピーで利用すると、コンバージョン率が上がる効果が見込める。また、「いいね!する」や「つぶやく」等のジャンクアンカーを利用する手もある。
内部のページからホームページにリンクを張る取り組みが、この問題を解決する上で鍵を握る。
例えば、ブログの投稿を作成し、クイックスプラウト…私のブログの名前…つまり私のブランドの名前…に言及する際は、このテキストにホームページへ向かうリンクを張る。
一方、クイックスプラウトのホームページに対するコピーを作成している場合は、リンクを張らない。
不自然だからだ。
パンダ 3.4を導入したグーグルは、リンク構築の品質を特定するため、この類のアンカーを探している。大半のスパマー達はリンクを大量に作ることしか考えていないため、これらのリンクがサイトに存在しない場合、アルゴリズムを操作していると受け取られてしまう可能性がある。
また、外部のサイトにはリンク内でブランド名を使ってもらう努力をしてもらいたい。
これらの最新のアップデートを考慮すると、グーグルはサイトの価値を特定する上で被リンクに頼る度合いを薄めようとしており…ソーシャルシグナル等、操作することが難しい要素に注目しているように思える。
この点はグーグル+、そして、サーチ・プラス・ユア・ワールドで証明されている。
それでも問題はない。トラフィック、注目、そして、ランキングを改善する点に関して、大きなインパクトを与え始めているコンセプトが存在するためだ…それはコンテンツがソーシャルメディア全体で共有される回数である。
要するに、グーグルは、ページの価値とランキングを特定するため、ページが得ているソーシャルシグナルの数に注目し始めているのだ。
例えば、「オーソリティの高いリンクを集める」に関するページが、1343回ツイートされ、99回いいね!され、42回+1され…デリシャスとスタンブルアポンで合計100回近く保存されているなら…そのページは、ソーシャルウェブでのパフォーマンスが劣るその他の同じトピックのページよりも上位にランクインするはずだ。
つまり、気を引き締め、作品の宣伝を始める必要があるのだ。以下にソーシャルシグナルの力を高める方法において幾つか提案させてもらう:
この行為はパンダ 3.3もしくは3.4に関連しているわけではないが、相変わらず重要度は高い…この誤りに取って代わるとても貴重なリンク構築の取り組みも紹介する。
リンクを買うことで、トップ 3に食い込むことができたとしても、次の3つのポイントを肝に銘じておく必要がある:
サイトを最適化し、トラフィックを得るために何かを買うつもりなら、ブログを買おう。これは健全なリンク構築戦略である。
他のウェブマスターとリンクを交換する行為が、最適化する手法として認められていると思っているなら…勘違いしていることなる。そして、リンク交換を大規模に展開する戦略はさらに良いと考えているなら…面倒な事態に直面するだろう。
被リンクを得るためにリンク交換を行う行為は、主要な3つの検索エンジンが嫌うリンクスキームである。しかし、検索エンジンがリンク交換に気にせずに、無視していたとしても、大規模なリンク交換はプラスにならない。
そもそも、優れたリンクを得ているかどうかも分からないはずだ。数百本のリンクを全て確認するつもりなのだろうか?
大規模なリンク交換を求めるeメールが届いたら…スパム扱いして、削除しよう。SEOスペシャリストが取り上げた大規模なリンク交換を求めるeメールの例を参考にしてもらいたい:
このeメールには全く個性が感じられない。ただ単にリンクを交換したい広範な場所が記されているだけだ。これはスパムであり、関連性のある有益なコンテンツをオーディエンスに提供することは出来ない。
リンク交換が許されるケースはあるのだろうか?
自分のサイト、そして、相手のサイトにもたらされる価値を戦略的に考慮した場合は許される…相手のサイトの読者と自分のブログの読者が、リンクの交換によってもたらされたコンテンツからメリットを得られることが前提である。
そうではないなら、最高のブログの投稿を作成して質の高いリンクが自然に集まる方法を採用するべきである。
長期的なランキングの結果を得る取り組みに近道はない。リンクの購入、大量の完全に一致するアンカーテキストのキーワードの作成、そして、リンク交換の自動化は、短期的に効果があったとしても…最終的には急激にランキングが落ち、そのツケを払うことになるだろう!
ビジター、そして、グーグルが重要 & 有益だと考える、関連性があり、有益且つ強力なリンクを獲得するには時間がかかる。良質なコンテンツの作成、そして、製品やサービスを介した価値の提供等の取り組みに焦点を絞ることで、このプロセスを早めることが出来るだろう。
是非とも避けておきたいリンク構築の誤りには他にどんな取り組みがあるだろうか?
この記事は、Quick Sproutに掲載された「7 Link Building Mistakes You Ought to Avoid」を翻訳した内容です。
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