離脱率は、Webサイトのアクセス解析をする際に必ず出てくる指標です。本記事では、離脱と直帰の違いや離脱率の計算方法、離脱率が高い場合の改善方法について解説します。
目次
「離脱」とは、サイトを訪問したユーザーが次のページに進まずに、そのページを出口にして他のサイトに移動したり、ブラウザを閉じてそのサイトを退出したりすることを指します。サイトの他のページに移動せずに、セッションが終了することとも言い換えられます。
なお、訪問の最初に見た1ページ目だけで離脱した場合を、「直帰」と呼んで区別しています。
「離脱率」とは、個々のページの全てのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合のことです。ユーザーが記事を連続して閲覧した場合、どのページで離脱する人が多いかを知りたい場合などに使用します。
離脱率は、離脱数をセッション数で割ることで求められます。
【計算例】
あるユーザーが1回のセッションを毎日行った場合
月曜日: 閲覧開始 > ページ B > ページ A > ページ C > 離脱
火曜日: 閲覧開始 > ページ B > 離脱
水曜日: 閲覧開始 > ページ A > ページ C > ページ B > 離脱
木曜日: 閲覧開始 > ページ C > 離脱
金曜日: 閲覧開始 > ページ B > ページ C > ページ A > 離脱
離脱率
・ページ A: 33%(ページ A を含むセッションが 3 回、ページ A から離脱したセッションが 1 回)
・ページ B: 50%(ページ B を含むセッションが 4 回、ページ B から離脱したセッションが 2 回)
・ページ C: 50%(ページ C を含むセッションが 4 回、ページ C から離脱したセッションが 2 回)
離脱率が高いページが、全て改善すべきページとは限りません。例えば、商品購入後に表示される「ありがとうございました」などのサンクスページは、ユーザーに期待する行動が達成された後のページのため、離脱されても問題ないといえるでしょう。
問題視したいのは、コンバージョンにつながるページなど離脱されたくないページにおける離脱率です。次に、改善のしかたをいくつかご紹介します。
ECサイトなどで入力フォーム画面の離脱率が高い場合、項目が多過ぎたりボタンのデザインが悪かったり、会員登録が面倒と思われていたりすることなどが原因の場合があります。何が原因で離脱しているのかを分析し、フォームを改善して最適化を図りましょう。
ページコンテンツがユーザーのニーズと合っていない場合、満足できずに離脱する可能性が高まります。タイトルと内容が合っているか、ユーザーの期待に合った内容かどうか精査し、不足しているコンテンツを追加します。
コンテンツの内容がよくても、Webサイトのデザインが見づらかったり、UIが悪かったりすると、離脱率が高まります。競合サイトなどを参考にして、読みやすく使いやすいWebサイトへの改善を行いましょう。
ページの表示速度が遅いと、離脱率が高まります。画像を圧縮してデータサイズを軽減するなど、ページの軽量化を図りましょう。
ユーザーが探している情報にたどり着けない、もっと知りたいのにどこに行けばよいか分からないという状態に陥っている可能性があります。ユーザーの知りたがっていることを想定して内部リンクを見直します。
外部への導線が多いと、移動したまま戻ってこない可能性が高まります。必要性の低い外部リンクは削除します。また、別のタブで開くようにするとサイトに戻ってきやすくなります。
離脱率は、Webサイトのページを改善してコンバージョン率を上げるために重要な指標の一つ。サイトを訪れるユーザーの視点に立って、対策を講じていきたいものです。
どのように離脱率を改善したらよいか、悩んでいる場合はアイオイクス株式会社までお気軽にご相談ください。貴社コンテンツを丁寧に分析し、最適な改善方法をご提案いたします。
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