トップ 100のブランドの4社のうち3社がグーグル+に登録しており、今後、大きく成長していくだろう。一方、ユーチューブに至っては、一流ブランドの85%が利用しており、グーグル+とユーチューブを合わせると、グーグルにとって、検索とソーシャルメディアの双方で大きな戦力になる。
2011年6月に立ち上げられて以来、グーグル+の成功/失敗に関する記事やコラムが投稿され、調査や投票等が行われてきた。グーグル+は、検索およびソーシャルメディアにおいて高まりつつある、本質的な特徴を示している。また、利用者が増えるにつれ、検索とソーシャルの取り組みを統合および調整する必要性も高まっている。グーグル+がついにメジャーのマウンドに立とうとしている。
昨年の12月、5億名がグーグル+にアップグレードし、2億3500万名が頻繁に利用し(グーグルプレイでアプリを+1する、Gメールでハングアウトを行う、検索で友達とつながりを持つ等)、そして、1億3500万名が積極的にストリームを活用しているとグーグルは発表していた。
今回の投稿では、グローバルブランド トップ 100によるソーシャルメディアの利用を測定する際に得た、見解およびデータを紹介したいと思う。この中には、アップル、BMW、レッドブル、そして、サムソン等の企業が含まれている。また、データには、ユーチューブがソーシャルネットワークとして機能する仕組みに関する情報も盛り込まれている。それでは、BrightEdgeによる「トップ 100 ブランドソーシャルシェア」調査のデータおよび見解を紹介する。
Since December 2011 Google+ has 94X followers
目次
グーグル+はメジャーなソーシャルネットワークとしての地位を確立している。一流ブランド100社の大半(3/4)がグーグル+を積極的に活用している。ブランドがユーザーと交流を行うにつれ、迷っていたブランドがグーグル+で強固な存在感を示す取り組みに乗り出すようになるだろう。
トップ 100ブランドの多くは、グーグル+が効果的なソーシャルメディアである点を認識し、このメディアを通して、既存のユーザー/顧客、そして、ユーザー/顧客候補の人達との関係の構築および強化する取り組みを継続的に行っている。グーグル+は、ブランドの価値を大幅に高めることが可能な優れたメディアである。また、費用効率が高いだけでなく、ユーザーとのコンスタントな会話を促す効果も見込める。これは、ブランドの製品、機能、そして、サービスに関する最新情報をオーディエンスに知ってもらう上で欠かせない。
今年に入って、企業(ブランド)名に対する検索を行うと、グーグル+のページがSERPに現れる確率が高くなっている。これは昨年大幅に変化した分野であり、現在、5社のうち1社のグーグル+のページがSERPに現れる。ブランドがグーグル+のユーザーを集めるにつれ、ブランドのグーグル+のページはさらに検索結果での存在感を高めていくと思われる。
また、現在、マーケッター達は、グーグル+を積極的にブランドのホームページに統合しており、そのうちの25%は2012年にプロフィールへのリンクを掲載していた。10社のうち3社は、グーグル+のプレゼンスをウェブサイト上にプロフィールページへのリンクを掲載することで、宣伝している(メルセデス、日産、サムソン)。このような取り組みが昨年の時点では見られなかった点を考慮すると、今年はさらに多くのブランドがグーグル+を活用するようになると思われる。
グーグル+をアクティブに利用する75社のブランドのうち44社は、2013年2月の時点で、ユーザーに投稿を提供していた。このデータは2月8日から16日の期間を対象としている。
このデータは、ブランドがオーディエンスに夢中になってもらうことの重要性を理解しており、ユーザーとのこのような関係を促進および発展させるプラットフォームとして、グーグル+の人気が高まっていることを示唆している。
2090万人のフォロワーの大半を、トップ 10のブランドが独占しており、78%を獲得している(1630万人)。現在、最もフォロワーが多いのはH&Mであり、249万人のフォロワーを抱えている。これは想定の範囲内である – 前回の「ソーシャルシェア」調査を行った際も、同社は一貫してユーザーを夢中にさせてることに成功していた。
さらに、以下の表には、グーグル+のファンを2013年になって増やすことに成功したブランドがリストアップされている。これは初回のスキャン(2013年1月9日)と最新のスキャン(2013年1月16日)の差を反映させたものだ。この表を見ると、累計に対して、現在のブランドのパフォーマンスを把握することが出来る。
トップ10入りした10社のうち9社がこの表にリストアップされている点は興味深い。最新の表では、サムソンに代わり、ザ・ホームデポがリストアップされている。
このランキングでは、BMWが77000名の新たなファンを獲得し、1位に輝いている点も注目に値する。
ブランドとの関係を重要視されることはないものの、ユーチューブは、顧客との交流を求める企業にとって有料なツールになりつつある。
グーグルに従属するユーチューブは、個人のつながりを構築する強力な手段として、トップ 100のブランドにその実力を認められている。先日も、グーグル+とユーチューブの統合が強化されており、2013年、両者がさらに成長すると考えられる。
ブランドの87%は公式のユーチューブチャンネルを持ち、ファンとの交流を行い、大勢の視聴者に接触している。トップ 100のブランドの動画の視聴回数を合わせると、31億5000万回に到達する。
ユーチューブに関してはグーグルとレッドブルがずば抜けている – グーグルは7億1800万ビュー、そして、レッドブルは5億3500万ビューを獲得しており、視聴者の注目の獲得に関しては、競合者を大きく引き離している。3位は1億6000万回視聴されているサムソンであり、グーグルの視聴回数と比べると、4分の1に満たない。
トップ 10は、予想通り、、BtoCのブランドが独占していた。このような企業は視聴者候補と直接的なつながりを既に築き、このつながりを使って、ユーチューブでファンを魅了している。
ユーチューブのメリットを活かしたいなら、トップ 10の企業の取り組みを参考にするべきである。
ユーチューブで視聴回数が多いブランド トップ 10
Top 10 Most Subscribed Brands On YouTube
レッドブルは、今回も登録者数の部門で1位をキープしている。グーグルとアップルはそれぞれ2位、そして、3位につけている。サムソンは、初登場5位を記録している。また、ノキアは5位から6位に、そして、前回8位だったBMWは7位に、前回7位だったブラックベリーは8位に順位を変え、マイクロソフトは6位から9位に、そして、コカコーラは9位から10位に後退している。前回10位であったホンダはトップ 10から漏れ、11位に順位を下げている。
グーグル+は、ブランドおよびユーザーの双方において、引き続き右肩上がりで成長している。現在、ブランドは、グーグル+がブランドにもたらす大きな機会を理解している。そして、好きなブランドの進展および発展を追跡するメディアとして、ユーザーはグーグル+に引き寄せられている。2013年1月9日から2013年2月16日の間、ブランドのグーグル+ページは、合計で新たに59万7090名のファンを獲得していた。
グーグル+ページとホームページにリンクを張るブランドは、定期的に投稿をアップデートすることで一貫してユーザーを魅了しており、今後もグーグル+を利用する大きな見返りを受けていくのではないだろうか。
大勢のユーザーが、今後もユーチューブをソーシャルメディアとして利用していくだろう。ユーチューブの視聴回数は、驚くべきペースで増加を続けていくはずだ。事実、全ブランドの視聴回数を合計すると、32億回を超える。
大幅に勢力を拡大するツイッターとフェイスブックと並び、グーグル+はメジャーなソーシャルネットワークとしての地位を確立しつつある。それぞれ異なるメリット、そして、デメリットを持っている。そこで、ブランド、オーディエンス、検索、そして、ソーシャルメディアの目標に応じて、全てのネットワーク上のアクティビティのバランスを取る努力は、2013年の検索およびソーシャル戦略の重要な要素の一つである。
ユーチューブとグーグル+の製品を通じて、グーグルは、グローバルブランド、そして、ユーザーのニーズを満たす効果的且つ双方向的な環境を作り出すことに成功している。
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この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「3 Out Of 4 Top 100 Global Brands On Google+, YouTube Use At 85%」を翻訳した内容です。
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