検索結果で記事の内容をアピールできるのが「meta description(メタディスクリプション)」です。しかし、メタディスクリプションの書き方やmeta keywords(メタキーワード)との違いについて疑問を持つ方も多いでしょう。
そこで本記事では、meta description(メタディスクリプション)とmeta keywords(メタキーワード)の違いや有効性、SEOにおいて効果的な書き方について解説します。
参考:SEOはキーワード選定が超重要!選定方法やキーワードの入れ方を紹介
目次
meta description(メタディスクリプション)とは、検索エンジンの検索結果に表示される、サイトまたはページの説明文です。メタディスクリプションを設定していなくても検索エンジンがページ冒頭のテキストを自動的に抜粋してくれるため、メタディスクリプションを設定しなくてもいいと認識する方もいるかもしれません。しかし、ユーザーが検索結果を見たときにメタディスクリプションがわかりにくいと、クリックしてもらえない可能性があります。メタディスクリプションを設定しておけば、ユーザーに記事の内容が伝わりやすくなるため、ページごとにメタディスリプションを設定するのがおすすめです。
meta description(メタディスクリプション)と混同されやすいものとして、meta keywords(メタキーワード)があげられます。どちらも「ページの内容をわかりやすく伝える」という点では共通していますが、まったく用途や使い方が違うため、それぞれの違いを理解しておきましょう。
meta keywords(メタキーワード)とは、検索エンジンにページの内容を伝える「メタタグ」の一種で、ページの内容に関連するキーワードをHTMLファイルのhead内に設置します。かつては検索エンジンがメタキーワードを参考にページの内容を認識していましたが、検索エンジンの進化によって使用されなくなりました。
メタディスクリプションもメタキーワードも、HTMLファイルのhead内に記載するメタタグの一種です。2つのメタタグのおもな違いを表にまとめました。
メタディスクリプション | メタキーワード | |
設定する目的 | 検索エンジンだけでなくユーザーにもページの内容をわかりやすく伝えるため | 検索エンジンにページの内容をわかりやすく伝えるため |
ユーザーからの見え方 | 検索結果に表示されるページのタイトル下に表示される | ユーザーから見えることはない |
SEO上の効果 | △ | × |
メタディスクリプションもメタキーワードも、設定したからといって検索順位が上がるといったSEO上の効果はあまり期待できません。しかし、メタキーワードとは違い、メタディスクリプションはユーザーの目に触れるため、設定することによってクリック率に好影響をもたらすといわれています。
WordPressで設定する方法
WordPressにはプラグインという拡張機能が存在し、SEO対策に特化したプラグインも複数あります。プラグインをインストールして有効化するとトップページのメタディスクリプションが設定できるようになります。また、記事の新規追加や編集を行う際にメタディスクリプションの設定欄にメタディスクリプションを記述すると、記事ごとに設定することも可能です。WordPressのテーマによっては、プラグインをインストールしなくてもメタディスクリプションを記述できることがあります。しかし、テーマを変更するとメタディスクリプションがリセットされてしまうため、あまりおすすめできません。
Googleはメタキーワードを無視していると言及しているほか、将来的に使用する可能性も低いと述べていることから、現時点でメタキーワードを設定するメリットはないといえます。メタキーワードはかつて、ページのHTMLのhead内に記載されていました。たとえば、SEO対策に関するページのメタキーワードを設定する場合、head内に次のように記述します。
<meta name=”keywords” content=”SEO,対策,やり方”>
このようにメインとなるキーワードをはじめ、関連キーワードをカンマで区切って記述できます。しかし、キーワードの数を増やしすぎると検索エンジンが正しく内容を把握できなくなるため、キーワードの数は2〜3つ程度が理想的といわれていました。
かつてはSEO対策として設定されることも多かったメタキーワードですが、現在は効果がないものとして、ほとんど設定されなくなりました。では、メタキーワードの効果がなくなった理由や、メタキーワードを設定していた場合、タグを削除した方がいいのか解説します。
かつて一部のサイト運営者は、検索エンジンがメタキーワードを参照することを逆手に取り、メタキーワードを多数詰め込んで上位表示させるといったSEO対策を行うケースも少なくありませんでした。また、メタキーワードに依存してページの内容を判断すると、ページの質が悪くても上位表示されることがあります。このように、ユーザビリティに反した評価をGoogleは問題視しており、アップデートを繰り返してきました。そういった流れにより、メタキーワードは使用されなくなり、現在は効果を発揮しなくなったのです。
メタキーワードの効果がなくなったとはいえ、既存のメタキーワード設定がSEOに悪影響を及ぼす可能性はありません。というのも、Googleの検索エンジンはメタキーワードを無視しているため、いい影響も悪い影響も与えることがないからです。ただし、メタキーワードは外側から見えることはないものの、ページの構造を確認するとメタキーワードが確認できます。
たとえば、競合が自社サイトのページのソースを確認したときに、どのキーワードを対策しているか知られてしまいます。キーワードの情報を知られたくない場合はメタキーワードを削除するか、ページのソースを見せない対策を行う必要があります。
魅力的なメタディスクリプションを設置することで、アクセス数のアップや別のキーワードからの流入が見込めます。一方で以前は重要視されていたメタキーワードは、現在は有効とはいえないのが現状です。過去に設定していたメタキーワードを削除する必要はありません。一方で、これから設定するメリットは少ないため、メタディスクリプションの設定を優先するのがおすすめです。いま必要なSEO対策がわからないという方は、SEOの専門家に相談するのも一つの方法です。少ないリソースで施策の効果を最大限に高めていきましょう。
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