オウンドメディアや自社ブログにおいて重要となるのが「自然検索」です。ユーザーが自然かつ自発的にキーワードを検索した際に表示されます。自然検索で上位のサイトは、広告費をかけずに上位表示させられることが大きなメリットです。しかし自然検索について知らないという方も多いのではないでしょうか。本記事では自然流入とは何か、概要や増やす方法などについて紹介します。
目次
自然検索とは、検索エンジンの検索結果画面に表示される、広告枠以外の部分です。自然検索は「オーガニック検索」「ナチュラル検索」とも呼ばれます。上位表示されるのは、検索エンジンから「ユーザーのニーズを満たす」と判断されるページです。順位が高いほどユーザーから閲覧される機会が増え、コンバージョンにつながりやすくなります。自然検索で上位に入るには、SEO対策が必要です。
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自然検索の順位が決まる仕組みも見ていきましょう。Googleの場合、自然検索の順位は次のような流れで決まります。
検索エンジンは検索アルゴリズムを公開していませんが、検索クエリの意味やコンテンツの関連性などが重視されます。Googleの場合、E-E-A-Tも重視されるポイントです。
経験・専門性・権威性・信頼性の頭文字をとったものがE-E-A-Tです。Googleの自然検索で上位に入るには、E-E-A-Tを意識してコンテンツを作る必要があります。
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自然検索の流入状況は、ツールを使って確認できます。広く使われているのが、以下2つのツールです。
どちらも無料で使えるツールですので、ぜひ活用してみてください。2つのツールでの、自然検索の流入状況の確認方法についても、内容をチェックしてみましょう。
Googleによるツールのひとつが「Google Analytics」です。Google Analyticsの場合、自然検索は次の手順で確認します。
Google Analyticsでは、自然検索以外にも、訪問者数・滞在時間・閲覧ページなどが確認できます。
自然検索は、Googleサーチコンソールを使った確認も可能です。Googleサーチコンソールでは、次の手順で確認を行います。
Googleサーチコンソールでは、自然検索されたキーワードや、キーワードごとの検索順位などが確認できます。
自然検索を踏まえたSEO対策を行う代表的なメリットは次の3つです。
3つのメリットについて、それぞれの概要を紹介します。
SEO対策で自然検索を増やすと、広告費をかけずに上位表示させられるのが大きなメリットです。検索エンジンでは、広告を出すことによって、自社サイトやブログを検索結果に上位表示させられます。しかし、広告はクリック単価の幅が広く、ジャンルによっては非常に高額です。長期間広告を表示させる場合、どうしても広告費用が莫大になってしまうでしょう。
SEO対策も、外注する場合はゼロコストではありません。自社で対策する場合も人件費はかかり、結果を出すまでにはある程度の時間も必要です。それでも自然検索を増やせると、広告費をかけて上位表示させるよりは大きく費用を抑えられます。
SEO対策による自然検索は、継続性があるのもメリットのひとつです。検索エンジンに広告を出した場合、表示される期間には定めがあり、終了すると上位表示されなくなります。しかし自然検索の場合、表示される期間に定めはありません。SEO対策で自然検索の結果が上位になると、多少変動があっても、上位に表示され続ける傾向にあります。
順位の変動に影響するのが、検索エンジンのアルゴリズムの変更です。ただし、ユーザーニーズを満たしたコンテンツであれば、アルゴリズムの変更があっても大きな影響は出にくいと考えられます。
商品やサービスを自分から検索するユーザーは、購買意欲の高いユーザーが多い傾向にあることも大きなメリットです。必要な商品やサービスを検索して、価格や使用感などを購入時の判断材料にしている人は少なくありません。その一方で、検索結果に出る広告に対しては嫌悪感を持ち、「広告は見ない」という人もいます。自然検索でサイトを訪れたユーザーに対して効果的なアプローチができると、購買につながる確率を高められるでしょう。
購買意欲が高いユーザーにページを見つけてもらうために、自然検索からの流入を増やす方法を紹介します。紹介するのは以下4つの方法です。
自然検索からの流入を増やすために、4つの対策についても概要をチェックしてみましょう。
自然検索からの流入を増やすには、質が高く独自性のあるコンテンツを作ることが非常に重要です。キーワードに沿った上質なコンテンツは、検索エンジンから評価され、上位表示される可能性が高くなります。
逆にコンテンツの内容がキーワードと無関係なものであると、検索エンジンからの評価が下がるリスクがあるため、注意しましょう。
キーワードの種類には、ビッグワード・ロングテールキーワードなどがあります。
ビッグワード | 検索エンジンで多く検索されるキーワードで、検索ボリュームは10,000以上。 |
ロングテールキーワード | 検索ボリュームが少なく複数語で構成されるキーワードで、検索ボリュームは1,000未満。 |
ビッグワードは競争率が高いため、上位表示させるのは難しい傾向にあります。検索ボリュームは少ないものの、ロングテールキーワードは上位表示されやすく、コンバージョン率も高いのが特徴です。
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検索結果が上位になるほどクリック率が高くなるため、自然検索からの流入が増えます。上位表示をさせるには、SEO対策が必要です。
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、日本語では「検索エンジン最適化」を意味する言葉です。検索エンジン最適化とは、検索エンジンがサイトの内容を理解しやすいようにすることを意味します。
適切なSEO対策を行うと、上位表示される可能性を高められます。SEO対策には、外部施策・内部施策・コンテンツSEOなどがあります。
強調スニペット対策も、自然検索からの流入を増やす方法のひとつです。Googleで単語を検索したとき、一番上に簡単な解説が表示になっているのを見た経験を持つ方は多いのではないでしょうか。その解説が強調スニペットです。
強調スニペットでは、検索したキーワードに対して、信頼度の高いページからの回答がそのまま抽出され表示されます。ページが強調スニペットに採用されると、広告や検索結果1位のサイトよりも上部に表示される仕組みです。
強調スニペットに表示させる方法が以下の4つです。
検索結果が1位にならなくても自然検索の流入を増やせる方法であるため、コンテンツの作成時には意識してみましょう。
自然検索による流入を増やすためには、PAAに表示させる方法もあります。PAAとは、2022年にリリースされた検索エンジンの機能で、「People Also Ask」の略です。日本語では、「関連する質問」「ほかの人はこちらも質問」などと表示されています。
該当するキーワードを検索した人がよくする質問や、関連した質問が掲載されるため、PAAに表示されると自然検索による流入が増えます。
PAAに表示されるための対策も、基本的には強調スニペット対策と同じです。
強調スニペットやPAAに表示されるためには、まず上質なコンテンツを作り、上位表示させなくてはなりません。まずは適切なSEO対策を行い、コンテンツの上位表示を目指しましょう。
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ユーザーがサイトに流入する経路はさまざまです。そのなかでも、継続的な流入が見込める自然検索は重要なものとなっています。質が高く独自性のあるコンテンツを作り、適切なSEO対策によって自然検索を増やしていきましょう。対策が難しいときは弊社がご相談を承りますので、ぜひお問い合わせください。
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