GoogleのInside Searchイベントから分かった3つのモバイル戦略

公開日:2011/07/27

最終更新日:2024/02/17

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先月海外で行われたGoogleによる「Inside Search」イベントにて、Googleがモバイルに関して語った今後の戦略についてご紹介。モバイルとはいえ、SEO、サーチマーケティング担当者には重要と思われる内容を含んでいます。 — SEO Japan

リンク構築に関してモバイルSEOがどのように変化しているかというテーマを続けるという私の最新コラムの約束を履行することを私に期待している人は、来月まで待って欲しい。GoogleのInside Searchのイベントでモバイルのテーマがあったため、今月言われたことの意味合いに注意を向けることがより重要であると私は思うのだ。

まだご存じない人のために説明すると、2011年6月14日木曜日、GoogleがInside Searchのイベントを開催し、ボイス検索や画像検索を含むデスクトップ検索のいくつかの新機能を発表し、いくつかのモバイル新機能をリリースし、モバイル検索の使用と成長に関して一般的な統計的数値を述べた。

このイベントから、SEO担当が知っておくべきことが3つある:

モバイルユーザー体験がGoogleの最優先事項の1つになっている

もしあなたがGoogleウェブマスターツールのアナリスト、John Muellarが先週、スマートフォンのサイトにカノニカルタグを使用することについて話すのを聴いたなら、もしくは、Googleモバイル検索をスマートフォンで使用したことがあり、探している情報をピンチ&ズームするのにあなたの大切な時間を浪費したことがあるなら、それは知らなかったことかもしれない。しかし、検索クオリティのリーダーAmit Singhalによると、Googleはモバイル検索の結果を正しくすることにとてつもなく焦点を合わせているというのだ。

Googleのモバイルにおける最初の成功に関する説明の中で、Singhalは、モバイル検索ユーザー体験において必須の3つのこと、関連性、簡素さ、スピードに焦点を合わせた:

“そして、私達のユーザーと関連性への注目はモバイルにおける成功の土台となった。なぜなら、モバイルでは画面は小さくてユーザーは1つか2つの結果だけを見ることになるため、最初の結果画面を正しく表示することがより重要になるからだ。私達は、デスクトップ検索に10年早く取り組みながらも、モバイルでの成功のために人知れずその土台を築いた。そして、この意欲的な土台の中には複数の要素が入っている。

その中にはすでに話した関連性がある。Googleの関連性のアルゴリズムはモバイルにおいてより重要なトップの検索結果に力を与える。そして、それにGoogleのインターフェイスの簡素さ、シンプルなフロントページと超シンプルで理解しやすい結果ページが加わる。タッチを必要とするモバイルデバイスでは、この簡素さが以前に増して重要になった。Googleがスピードにこだわっていることはあなたもご存じの通りだ。Googleでは、“スピードもキラーアプリのうち”とよく言っている。どういうわけか未だにネットワークが遅いモバイルデバイスにおいては、このスピードに対する注目が私達のモバイルにおける成功の土台の3つ目の柱となったのだ。”

Googleにとっては残念なことに、現在の彼らのスマートフォンの検索結果は、関連性、簡素さ、スピードの欠如に苦しんでいる。

最近、私が、数多くの異なる業種で異なる目的において11の有名なクエリをランダムにサンプリングして一番上の検索結果画面を見た時には、63.64%が、モバイルのユーザビリティ(簡潔さとスピードを含む)のW3Cの基準となっているmobileOKテストで得点がゼロだった。

関連性に関して言うと、クエリがモバイルユーザーから来たものにも関わらず、リストの60%が、モバイルコンテンツまたはモバイルユーザーのためにフォーマットし直されたコンテンツにリダイレクトされなかったのだ。そして、Googleは、シンプルなフォーマッティングとスピーディなページと関連性がモバイルの成功には重要であると信じているのだ。

これがウェブマスターにとってどんな意味を持つかと言うと、あなたはスマートフォンユーザーにデスクトップユーザー体験を提供し続けることができ、関連性、スピード、シンプルの他は何もないもので彼らをイライラさせることになるのだ。そして今のところ、Googleスマートフォン検索であなたを上位に表示するのを防ぐことはできない。それはつまり、永遠に続くということだ。特にGoogleがモバイル検索において将来的に競争力をつける意図があることがイベントからも分かったのだから。

もしウェブマスターのコミュニティーがパンダから何か学んだとしたら、それは、マット・カッツが今年始めのこのGoogleウェブマスターツールの動画、“Where is Google Heading in the Future?”で教えている教訓であることを願う。

その中で、マットは、“Googleはユーザーが欲しいものを探ろうとしている。そして、SEOに取り組んでいるあなたがGoogleの後を追っているだけでなく、Googleはユーザーが求めているものを追っている。もしあなたがユーザーが求めているものを直接追うのなら、ある意味あなたとGoogleは同じ山の頂上を目指していることになる”と言っている。

現在の多くのモバイルSEOの最優良事例はスマートフォンの検索結果にあまり役立っていないため、今日モバイルユーザーのためのSEOについて考える時には、これがあなたの信条になるべきである。しかし、Googleの検索クオリティのリーダーは関連性とスピードと簡素さがモバイルユーザーには重要であると考えていて、スマートフォンユーザーは読み込みが早く使い易いモバイルサイトを好むことが調査によって分かっている。

Googleはまだそこまでは達していないのかもしれないが、Amit Singhalは彼らがそこに向かっているということを木曜日にはっきりと示したのだ。もし検索からのロングタームトラフィックがあなたにとって重要なことであるなら、あなたも同じようにその道へ向かうべきだ。モバイルユーザーのためのコンテンツに関して言うなら、関連性と簡素さとスピードを考えるのだ。

モバイルがデスクトップの検索結果を変えている

私は過去にモバイルがGoogleの“ウェブをスピードアップする”ミッションの主要な因子になっているかもしれないと仮説を立てたが、モバイル検索者がデスクトップ検索を変えているという直接的な証拠を目にしたのはInside Searchのイベントが初めてだった。

私の最近のコラムの中で、モバイル検索者がテキストクエリの代わりにGoogleで画像を使うことによってキーワード検索を変えていることを示したが、今はGoogleの新しい画像検索によって、デスクトップユーザーが、デスクトップコンピュータ上で同じ技術を使って画像についてもっと多くを発見することができる。同じようにして、デスクトップユーザーは、デスクトップ用のボイス検索を使ってハンズフリーで検索をすることができるのだ。

このアイディアの背景にあるのは、ユーザービリティや全てのプラットフォームとデバイス上に存在するという原則だ。

Googleによると、それによってある機能が別のプラットフォームでも利用可能かどうか使う前にユーザーが疑問に思わなくてすむため、ユーザーの役に立つと言う。

それが、検索マーケッターにとっては物事を複雑にする。なぜなら、それはユーザーがデスクトップ上の検索ボックスにクエリを入力する必要がないことを意味し、モバイルデバイスのユーザーだけでなく全てのユーザーがキーワード検索をする方法を変える可能性を持っているからだ。

もしまだあなたが画像検索の最適化について考えていないのなら、画像による検索の偏在があなたにとってはより優先的な事項になる。

もしあなたが、ボイス検索が検索行動にどう影響するかについて考えていないのなら、今こそそれについて検討すべき時だ。

 “声によるGoogle検索の事例”をチェックして、声で検索することを選択するユーザーに役立つ方法に関するGoogleの考えを知ろう。

ローカル検索の機会は強化され増加した

私はアンドロイドユーザーで検索ボックスがホームの画面にあるため、検索のためにGoogleのホームページに行くことはない。

私にとっては、モバイルの共通のニーズを代表する大きなアイコンを追加するというGoogleの決定は私の検索の方法を変えることはないが、マーケッターにとっては以下の二つの理由から重要なことである。

  • それが、モバイルユーザーに見られる最もよくある情報の種類を強化する
  • それが、アイコンが示すキーワードにおける検索数を増加させる可能性がある

まず始めに、もしあなたが以前にGoogleプレイスを使ったことがあるなら、これらのカテゴリは真新しいものではないが、Googleがこれらに関することを大部分のモバイルユーザーが探そうとしていると見ていることを強化しているのだと言える。

あなたが、レストラン、喫茶店、バー、ファストフード店、店舗、銀行やATM、ガソリンスタンドやその他地元の名所に相当する場合、電話番号の画像が入ったフラッシュサイトは持っているが、あなたから購入したいと考えているモバイルユーザーを確実に逃している。

Googleのモバイル広告チームは、先月行ったオンラインセミナーにおいて、Googleのモバイル検索がクエリー全体のの15-30%を占めるようになってきているのにも関わらずモバイルサイトを企業が開設しないのは、木曜日に店を休みにすることと同じようなことだ、と語った。

もしあなたが積極的にモバイルユーザーと関与しているビジネスに相当するなら、Googleがモバイルユーザーに送っているキーワードに注意を払うことだ。なぜなら、それらはすでに高い検索数を持っていて、Googleモバイルのホームページ上のこの目立ったアイコンと共に成長しているようだからだ。

実際、Googleがモバイルのホームページ上に表示しているレストラン、コーヒー、バーといったキーワードは全てのカテゴリで最も多く検索数のあるキーワードになっていて、ホームページでの偶然の選択ではなさそうだった。

今それらがホームページ上にあって、それらのキーワードは安定した成長を見せているようである。Google doodleでの最近の調査が、目立って表示されたホームページの機能がクエリの数を急増させていることを示している。

もしあなたがローカルビジネスに相当するなら、これらの8つのクエリがもっと多くのあなたを探している人に接触するのに役立つ。

近ごろ私は、モバイル検索のイベントや新しいアイディアばかりにコメントすることに一日を費やしているように思う。

しかしながら、来月モバイルにまた新たなゲームチェンジャーが出てこない限り、私は、あなたが向かっていることに反して、リンク構築は、なぜそしてどのようにモバイル検索に重要なのかについて話すことに次のコラムを使うつもりだ。


この記事は、Search Engine に掲載された「Top 3 Takeaways From Google’s Inside Search Event」を翻訳した内容です。

Googleは利用者も増えているモバイル検索の改善に力を入れており、利用機会が多いと思われるローカル検索も強化し、またそこで培った技術やノウハウをデスクトップ検索の改善にも役立てている、というお話でした。こうして読むとごく自然な流れではありますけどね。それと引き換え、日本のガラケー検索の進歩の無さには驚くばかりですが。。。とはいえ日本もスマートフォンに完全移行する勢いでスマートフォンの普及が進んでいますし、そんな時流の中、メーカーもサービサーもガラケーへの興味を限りなく失いつつある気もしまし、モバイル検索もやっぱりGoogleが完全制覇してしまう日が近いのでしょうか・・・。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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