「URLはSEOに影響するのだろうか」
「効果的なURLを設定する方法が知りたい」
といった疑問をお持ちではありませんか?
URLの構造はSEOへの影響があるため、きちんと考えて設定することが大切です。途中で変えると検索エンジンからの評価が下がってしまうため、最初にしっかり決めておきましょう。
こちらの記事では、SEOに効果的なURLを設定する方法について、以下の内容に分けて詳しく解説していきます。
URLをそれほど重視していなかったという方は、この記事を参考にして設定してみてください。
目次
適切なURL設定がSEOに有効な理由は、「ユーザーの利便性の向上につながるから」です。
Googleは、基本方針としてユーザーの利便性について、以下のように公表しています。
検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。
引用:ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)
ユーザーの利便性を考慮しているページはGoogleからの評価が高くなり、結果的に検索順位の上位を狙いやすくなります。
例えばSEOのURLに関する、以下の2つのページがあるとします。
これだと前者のほうが「SEOとURLについて書かれている」ということを認識してもらえる可能性が高いです。
このようにユーザビリティを高めるためにも、 URLをわかりやすく設定することが大切だといえます。
SEOに効果的なURLにする方法はいくつかあります。
Googleは、ガイドラインにどのようなURLを設定するべきか公開しています。このガイドラインの内容をわかりやすく7つのポイントにまとめて解説していきます。
URLを設定する際の参考にしてみてください。
URLを設定する際は、コンテンツの内容に合わせた名前を設定しましょう。キーワードが入っているほうが、どのようなコンテンツかわかるためユーザーに親切です。
ユーザーの目に留まり、クリックしてもらう確率が上がれば、SEOにも良い影響を与えます。
単語をつなぐときは、ハイフンやアンダーバーを使うのが効果的です。なお、Googleではハイフンを使うことを推奨しています。
URL では区切り記号を使うと効果的です。http://www.example.com/green-dress.html という URL の方が、http://www.example.com/greendress.html という URL よりずっとわかりやすくなります。URL にはアンダースコア (_) ではなくハイフン (-) を使用することをおすすめします。
引用:シンプルな URL 構造を維持する
キーワードを入れるといっても入れたいキーワード全てを入れるのではなく、必要なものをピックアップして入れるようにしてみてください。
URLにはキーワードを入れることが大切ですが、詰め込み過ぎず簡潔なURLにすることも意識してみてください。
長すぎるURLは、ユーザーから見ると「どのようなページなのか」がわかりづらいです。よってユーザーの利便性を高めているとはいえず、SEOにマイナスの影響を与えてしまうかもしれません。
「search-engine-optimization」なら「seo」に省略するなど、URLはわかりやすく簡潔に設定することを心がけてみてください。
URLには日本語表記を使わないほうが良いでしょう。日本語を認識しないブラウザで見ると、違う文字列に変わってしまうからです。
文字列が変わるとユーザーにとってわかりにくいURLになり、利便性の低下が低下します。その結果、SEOの評価が下がってしまいます。
URLは英語の小文字で設定しましょう。
リンク階層はSEOに影響を与えます。リンク階層が浅いほうが重要なページとされるからです。
階層といってもイメージがわかない方もいるかもしれません。当サイトのURLを例に見てみましょう。
「自分でできるSEO対策チェックリストと便利なSEOチェックツール」のURLは「https://www.seojapan.com/seo/check/」です。
「/」を階層と考え、上記のURLは第三階層のページということになります。
この階層は「サイトの構造をどのようにURLへ反映するか?」の実装によって変わります。
サイト全体を通じて階層はなるべく浅くし、2~3クリックで目的のページに辿り着けるように設計しましょう。
サイトのHTTPS対応は、SEOにポジティブな影響を与えます。HTTPSの「S」は「Secure(安全)」という意味で、HTTPSは、暗号化された通信方式で安全に通信できるということです。
Googleの「HTTPSサイトを保護する」では、以下のように説明しています。
ユーザーはウェブサイトにアクセスするとき、安全でプライベートにインターネットを利用していると考えています。サイトのコンテンツを問わず、ユーザーによるウェブサイトへの接続を保護するために、HTTPS を導入することをおすすめします。
引用:HTTPSサイトを保護する
通信が暗号化されるため、情報が流出するリスクが低くなり、サイトの信頼性も増します。
HTTPSへの対応が済んでいるサイトのURLは「https://~」から始まります。未対応の場合は、SSL化の対応を行ないましょう。
canonicalタグとは、正規のURLを指定するためのタグです。
Webサイト上に類似するコンテンツや重複したコンテンツが存在する場合には、検索エンジンに向けて正規のURLを指定する必要があります。
指定しないと、重複コンテンツによりSEOの評価が分散したり、クローラーの巡回速度が低下したりするなど、SEOに悪影響です。
例えば以下のURLは全て、別ページとみなされてしまいます。
複数のURLで似たようなページにアクセスできてしまう場合は、正規のURLをひとつ決め、そのURLに正規化を行います。
robots.txtにより、クローリングするURLを減らすことも、SEOに効果的です。robots.txtは、クローラーが巡回するページを指定するためのファイルです。
読み取ってほしくない情報を伝えることで、クローラーがサイトの評価をスムーズに進められます。
ECサイトなどの膨大なページがある場合、サイトのURL数が多くなり、クローラーが巡回するのに時間がかかります。
重要なURLのクローリング頻度を上げ、重要でないURLはクロール頻度を下げるために、robot.txtを活用することもあります。
URLの設定はSEOに影響します。こちらでは、設定する際に気をつけることについて解説していきます。
注意点も参考にして、SEOに有効なURLを設定してみてください。
1つのページには、URLを1つだけ設定することが大切です。GoogleはURL単位でページを判断するため、1つのページにURLを複数設定してしまうと、その複数のURLが重複コンテンツとみなされてしまいます。
Googleでは、重複するコンテンツを避けるように通知しています。
Google は、ウェブサイト上の重複コンテンツに対するクローラ アクセスを禁止することは、robots.txt ファイルかその他の手段かにかかわらず、おすすめしていません。重複コンテンツを含むページをクロールできないと検索エンジンではそれらの URL が同じコンテンツを指していることを自動検出できないため、このような URL を独立した個別のページとして効率的に処理する必要があります。
引用:重複コンテンツの作成を避ける
「http」と「https」の違いや「www」の有無などの違いであっても、Googleは別のURLとして認識します。
重複URLがある場合は、canonicalタグで正規のURLを指定しておきましょう。
サイトのリニューアルによりURLを変更する際は、Googleに通知する必要があります。
URLを変更するとクローラーが巡回できなくなり、検索結果から削除される可能性があるからです。
GoogleにURLの変更を伝えるため、サーチコンソールで新しいドメインを登録しておきましょう。
Googleは自動的に新しいURLを読み取るわけではないので、通知するのを忘れないようにしてください。
詳しい変更方法は「Search Consoleヘルプ:アドレス変更ツール」を参考にしてみてください。
URLに設定する際、なるべくローマ字表記を使わないようにしておきましょう。
GoogleはURLを、英語として解釈するからです。ローマ字表記にすると、別の意味に解釈されてしまう可能性があります。
例えば「ダイエット」であれば、
と、英語で短く表記しておきましょう。
URLには日付を入れないことをおすすめします。
日付を使わないほうが良い理由は主に2つです。
日付を入れてしまうと、コンテンツを更新してもURLはそのままなので、ユーザーが混乱する可能性があります。さらに、日付が入るとURLがかなり長くなります。
ユーザーのためにもURLは短く簡潔にするのが好ましいので、不必要な情報は入れないようにしておきましょう。
ドメイン名は、運営するサイトのジャンルに合わせたものを設定しましょう。
ドメインとは、当サイト「https://www.seojapan.com/」の「seojapan.com」の部分を指します。
ドメインは一度設定するとなかなか変更しづらいため、初めにしっかり考えて設定することが大切です。
サイトのジャンルに合わせた、簡潔な英語を設定してみてください。
URLはSEOに影響を与えます。適切なURLを設定することで、ユーザーの利便性を高めたり、サイトの価値を上げたりするのに有効です。
URLは後から変更をしないほうが良いので、なるべく初めにルールをしっかり決めて設定してみてください。
また、URLを考慮することも大切ですが、最も大切なのはコンテンツの内容を充実させることです。
ユーザーファーストのコンテンツを作り、そのコンテンツを届ける手段としてSEOを有効活用しましょう。
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