WebサイトのSEO対策として、被リンクは重要な位置付けにあります。良質な被リンクを獲得すると、Googleから良いコンテンツと判断され、検索順位にも影響します。
本記事では、被リンクの概要やSEOにおける重要性と効果について解説します。また、良質な被リンクの獲得方法や注意点なども紹介しますので、今後のSEO対策として役立ててください。
参考:SEOとは? 企業が実施するSEOの目的・内容とメリット・デメリット
被リンクとは、外部サイトから自分のWebサイトのURLを貼られたリンクのことです。具体的には、外部サイトにおいて自分のWebサイトのURLが貼られて紹介されたものです。被リンクは別名「外部リンク」や「バックリンク」とも呼ばれています。
SEOの評価において、被リンクはとても重要な役割があります。外部サイトから被リンクされると優良なコンテンツと認識され、Googleの検索順位が上がる可能性が高いです。そのため、多くのWebサイトでは被リンク獲得に注力しています。
WebサイトのSEOにおいて、なぜ被リンクは重要なのでしょう。その理由は、Googleが被リンク獲得を検索順位の評価基準にしているためです。外部サイトから被リンクされるということは、対象のコンテンツも優良なことが挙げられます。
一般的に良い記事やコンテンツであれば、ユーザーへ紹介をしたいため、多くの外部サイトに引用や紹介という形で被リンクされます。被リンクが多い記事やコンテンツは、良質なコンテンツかつユーザーにとって有益なコンテンツとみなされます。その結果、検索結果でも上位に表示されやすいです。Googleのアルゴリズムの要因でも、被リンクは重要視しなくてはいけません。
かつては、被リンクの獲得のみで検索順位は上がっていました。しかし、Googleの度重なるアップデートにより現状、被リンク獲得のみでは検索順位の上位は期待できなくなっています。この理由については後述する「被リンクに関する注意点」を参考にしてください。
被リンクの獲得は、SEOにおいてさまざまな効果を生み出します。そのため、SEO対策をするなら、被リンクの獲得は必須と言えるでしょう。被リンクの獲得にどんなメリットがあるのか、4つ紹介します。
被リンクが多くなると、Googleからの評価が上がります。その結果、検索エンジンから「良質なコンテンツ」「ユーザーにとって有益なコンテンツ」と評価されるため、検索結果でも上位に表示されやすくなります。検索結果で上位表示されれば、より多くのユーザーに記事を読んでもらえる可能性が高いです。
被リンク獲得により検索結果で上位表示されるようになると、多くのユーザーの目に止まり、アクセスしてもらいやすくなるでしょう。その結果、Webサイトへのアクセスが増加します。サイトへアクセスしたユーザーがそのページやコンテンツに満足した場合、Webサイト内にある他のコンテンツにも興味を持つでしょう。その流れで自然にWebサイトへの認知にもつながるでしょう。
良質の被リンクが増えると、Webサイト全体の評価も自然に上がっていきます。その結果、ドメインパワーも強くなります。
ドメインパワーとは、Webサイトの強さを示す指標です。ドメインパワーは、検索エンジンに評価されることで向上していきます。ドメインパワーが強化されると、Webサイト内のコンテンツが全体的に底上げされ、検索結果で上位表示されやすくなります。
被リンクを獲得すると、外部ページからクローラーが巡回しやすくなります。通常クローラーは、膨大な数のページを日々巡回しています。しかしクローラーの巡回だけでは、自身のWebサイトのコンテンツを見つけてもらうのは容易ではありません。外部サイトからの被リンクがあれば、クローラビリティが向上して記事を見つけやすくなります。
被リンクの獲得には対策が必要です。とくにWebサイトを立ち上げたばかりの時期は、サイトの存在を誰にも知られていない状態です。外部サイトから被リンクを獲得するためにできることを5つ紹介します。
外部サイトで被リンクを獲得するには、ユーザーが求めているコンテンツを作りましょう。自分の発信したい内容ばかり盛り込んでも、ユーザーの意図を汲んでいない内容であれば読まれる可能性は低くなります。
良質なコンテンツを作るためにも、ユーザーのニーズをしっかり理解しましょう。そのうえで、オリジナル性のあるコンテンツに仕上げると、外部サイトからも有益な記事と判断され、被リンクが獲得しやすくなるでしょう。
Webサイトには、二次情報や三次情報が出回っています。Webサイトの記事を有益なものにするなら、一次情報を取り入れ、Webサイト自体の権威性を上げることがおすすめです。
一次情報とは、オリジナルのあるコンテンツと評価されるため、情報価値が高く、良質なコンテンツと認識されます。一次情報を取り入れ、専門性を駆使したコンテンツに仕上げることで、結果的に被リンク獲得が見込めるでしょう。
有益なコンテンツは、時としてユーザーの心も動かします。情報価値の高い記事は、ユーザーにとって有益な情報です。より多くの人に知ってもらおうと、さまざまな媒体でシェアされる可能性が高くなります。ユーザーのニーズを汲み、一次情報を盛り込むことで有益なコンテンツに仕上がるでしょう。
より多くのユーザーにWebサイトの存在を知ってもらうには、SNSの活用は欠かせません。とくに立ち上げた段階のWebサイトは、ユーザーに認知されにくいです。そのためSNSを活用し、コンテンツのアピールする必要があります。たとえば、サイトのコンテンツ内へ外部のSNSサービスへのシェアボタンを設置するなど、ユーザーに拡散されやすい環境を作ってみるのもおすすめです。
被リンクの獲得には、相互リンクを依頼するのもひとつの方法です。片っ端から相互リンクを依頼する行為は悪質であるため、おすすめはしません。あくまでも自社サイトと関連性のある他サイトから自然な流れでリンクを貼ってもらうなどの相互リンクを依頼してみるといいでしょう。Googleは関連性のある、また類似している被リンクを評価しやすいです。
被リンクの獲得は、良いことばかりではありません。場合によってはGoogleからの評価を下げる可能性もあります。ここからは、被リンクに関する注意点を解説していきます。
被リンクは、される側もする側も良質なコンテンツでなければ、Googleの評価は下がってしまいます。場合によっては、Googleのガイドラインに違反する可能性もあるため、注意が必要です。
かつては被リンクの数が多いほど、検索エンジンでも上位表示されていました。しかし、現在では被リンクの数だけでは判断されなくなっています。というのも、スパムや低品質の被リンクが増えているからです。
被リンクの獲得は重要ですが、前提としてあるのが良質なコンテンツであり、関連性のあるコンテンツから被リンクされていることです。数ばかりにとらわれず、良質なコンテンツを作ることに注力しましょう。
被リンクのなかには、不自然なものも多く存在します。そのような被リンクは、Googleでも評価につながらないため逆効果です。たとえば、サイト名とリンクのみを連続的に貼っているWebサイトやSEOを目的として大量のリンクを羅列しているWebサイトなどは注意が必要です。
不自然な被リンクは、タグの属性で「rel=”nofollow”」や「rel=”sponsored”」を設定すると対策できるので試してみてください。
被リンクを販売する業者が存在しますが、被リンクの購入はGoogleのガイドラインに違反するためやってはいけません。購入したリンクはスパムとして認識される可能性が高く、SEOにも悪影響を及ぼします。
Webサイトのなかには、隠しリンクを設定しているものもあります。隠しリンクとは、ユーザーに分からないようリンクを紛れ込ませるやり方です。隠しリンクはスパムと判断され、Googleのガイドラインに違反する可能性があります。また、隠しリンクはSEO効果も期待できないため、隠しリンクをするメリットはないと言えます。
近年ではAIで自動生成されたWebサイトも増えてきました。しかし、AIで生成されたコンテンツは、一次情報でもなく有益なコンテンツとは言えません。従って、AI自動生成されたコンテンツからの被リンクは、質の低いコンテンツからのリンクと同様で、SEOに悪影響を及ぼす可能性があります。
AI記事を作成するメリット・注意点とは?おすすめの作成ツールも紹介
ここからは、獲得した被リンクの確認できるツールを紹介します。どれだけ被リンクを獲得できているのか、ツールを使って確認してみましょう。
Google Search Consoleは、グーグルが提供している無料分析ツールです。Google Search Consoleは被リンク元サイトの数やアンカーテキストの確認ができるほか、被リンクデータをダウンロードできます。被リンクの推移や競合サイトの分析はできないため、他のツールと併用して使うといいでしょう。
全世界で約60万人が導入しているSEO分析ツールです。有料のツールとあって、被リンクに関するさまざまな分析ができます。ahrefsは、Google Search Consoleではできなかった被リンクの推移や競合サイトの分析も可能です。
Majesticはアンカーテキストやリンク切れなど、詳細な部分まで分析できるツールです。Majesticは、被リンクの質と量をグラフで視覚的に把握できるほか、URLのペースト機能で最大400件までの被リンク数を分析できる機能もついています。
hanasakigani.jpは、被リンクの重要度を確認できるツールです。被リンクを調べたいURLを入力すると、被リンクの数やページタイトル、URL、アンカーテキストなどが確認できます。競合サイトの調査も可能で、自身のコンテンツと被リンク状況の比較も可能です。
Ubersuggestは、被リンク数や推移、新規・消失ドメインなどを確認できるツールです。分析したいURLを入力すると、「ドメインスコア」「被リンク」「参照ドメイン」「月間オーガニックトラフィック」が表示されます。Ubersuggestには無料版と有料版があります。しかし、無料版は1日3回までしか利用できません。有料版は月額と買い切りとあるため、無料版で一度試してから有料版へ移行するといいでしょう。
Link Explorerは、被リンクされたコンテンツがスパムか判断するツールです。スパムの判定以外にも、ドメインパワーや被リンク数と推移なども確認できます。質の悪いコンテンツからの被リンクを減らすために活用してみてください。
被リンクは奥が深く、リンクされる質によってSEO効果が大きく左右します。大切なのは、良質なコンテンツから被リンクを獲得することです。そのために自社のコンテンツも、良質でなければいけません。自社のWebサイトでSEO対策をしたい方は、被リンクの重要性を確認したうえで運営するといいでしょう。
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