2011年、Facebookは天下を取れるのか?

公開日:2011/02/04

最終更新日:2024/03/15

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ソーシャルメディアエクスプローラーが現在絶好調のFacebookが果たしてこのまま天下を取ってしまうのか?という話を、過去にあった天下を取りそうだった会社の失敗事例を元に語ります。– SEO Japan

編集者から: 以下のエントリは、メリッサ・バーカー氏によるゲスト投稿である。バーカー氏はSiber Systems(サイバーシステムズ)でオンラインマーケティングおよびソーシャルメディアマーケティングを担当している。

2010年7月、1億人ものフェイスブックユーザーのページが漏えいして大問題になり、多くのユーザーが狼狽した。この事件は、フェイスブックの競合者にとって絶好のチャンスとなったと言えるだろう。ロン・ボウズ氏と言う名のセキュリティの専門家が、フェイスブックのユーザーディレクトリからユーザーが公開した情報をダウンロードするスクリプトを作成したことが発端となった。そのため、この漏えいは実は1億人のフェイスブックのユーザーが既に公開している情報を集めて、配信しただけに過ぎなかった。

また、フェイスブックは、その他のプライバシーの問題にも悩まされている:

  1. フェイスブックのユーザーは、複雑なセキュリティの設定に混乱しており、その大半は個人情報を公開していることに気づいていない
  2. ハッカー達は何度もフェイスブックのセキュリティを攻略し、ユーザーの情報を集めている
  3. フェイスブックのアプリは増え続けており、メンバーのデータに容易にアクセスすることが出来るようになった
  4. フェイスブック自身のコネクトボタンにより、ユーザーのデータを容易に別のサイトに提供することが出来るようになっている

その結果、フェイスブックにおいては、ユーザーのプライバシーは事実上存在しないことになった。そのため、セキュリティについてユーザーが神経質になっている今こそ、セキュリティを重要視するソーシャルネットワークは、フェイスブックの巨大なユーザーベースを鷲掴みするチャンスなのだ。まだアルファではあるが、その筆頭候補はDiaspora(ディアスポラ)である。この新しいソーシャルネットワーキングサイトは、「望む情報を、望む人と共有しよう」と言うセキュリティに狙いを絞ったスローガンを謳っている。ディアスポラは、友達と共有する全てのコンテンツをユーザーが所有する点を強調している。その他にも、グーグル・ミー等、2011年の早い段階で複数のソーシャルネットワークがデビューすると見られている。

フェイスブックにライバルが現れると言う考えは、ユーザーが5億人を越えたことを考慮すると、常軌を逸していると思えるかもしれない。しかし、歴史を振り返れば分かるようにフェイスブックの独占は永遠には続かないだろう。過去10年に絞っても、1つの企業がインターネットを“牛耳る”ことに市民が怯えた事例が2つある。

2000年の前半、AOLがインターネットを支配したことでパニックが起きた。そして、AOLとタイム・ワーナーの合併は懸念に拍車をかけた。しかし、このメガメディア複合企業は、様々な理由で低迷することになった。その中でも大きかったのが、当時実りが良いダイヤルアップアクセス事業に専念し、ブロードバンドのインターネットアクセスの高まる重要性をないがしろにしていた点だ。

そして、もう一つの事例はマイスペースである。2004年、公式に立ち上げられたマイスペースは、たった1ヶ月の間に100万人以上のユーザーを集めた。2005年には、マイスペースはインターネットの頂点に達し、8000万人近いユーザーが登録していた。同年、ニューズコープが5億8000万ドルと言う驚異的な金額でこの成長著しいソーシャルネットワークを買収していた。 新しい経営陣は、広告をすべてのユーザーエクスペリエンスに持ち込み、マイスペースの収益化に走った。マイスペースは2007年前半にピークを迎え、1億5000万人のユーザーを獲得したが、広告を大量に掲載したため、ユーザー数が大幅に減少し、2010年の中頃には1億900万人に激減した。要するに、インターネット世界での天下はすぐに終わってしまうと言うことだ。

これがなぜ企業にとって重要なのだろうか?答えは簡単だ。これから台頭するソーシャルネットワークに注目しておくことで、初期から参加することが可能になり、マーケットシェアを獲得し、顧客ベースを拡大して利益を増やせるからだ。フェイスブックが巨大なユーザーベースを獲得している点を考えると、2011年も企業は引き続きフェイスブックでマーケティングを行う必要はあるが、同時にその他の重要なソーシャルネットワークでのマーケティングの機会にも目を光らせておくべきである。マーケティングの取り組みにおける多様化の重要性は、ソーシャルメディアマーケティングにおいても同じである。すべてのマーケティングをフェイスブックに集中させるのは、危険かもしれない。

メリッサ・バーカー氏は、サイバーシステムズでオンラインマーケティングおよびソーシャルメディアマーケティングを担当している。サイバーシステムズは、プロのプログラマーおよび一般の人々の双方に向けて、様々なソフトウェアを開発し、販売している。その中でも人気が高いのが、RoboForm(ロボフォーム)とGoodSync(グッドシンク)だ。10年以上の歴史を持つロボフォームは、ウェブサイトへのログイン、およびオンラインフォームの記入をより早く、より簡単に、そして、より安全に実施するためのツールである。詳細はhttps://www.roboform.comで確認してもらいたい。


この記事は、Social Media Explorerに掲載された「Will Facebook Reign Supreme in 2011? – History Says Maybe Not」を翻訳した内容です。

過去の事例にもあるようにまだ勝負が決まったわけではないかもしれませんよ、という話でした。確かにマイスペースがあそこまで早く失速するとは当時は夢にも思っていませんでしたが、流石に現状のFacebookレベルまで来るとどうなんでしょうね。さらに新しいSNSにもマーケッターとして目を向けるべきと書いてはありますが、正直米国であってもまだまだFacebookをいかに活用しきるかという方が重要な気もしますが。しかしAOL + タイムワーナーの話は今や遥かかなた昔の話ですね。。当時はネット業界の人間としてはネットが既存メディアを牛耳る時代になったか!と夢も感じたものですが。Facebookもメディアの今後もふと考えてしまう記事でした。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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