「インデックス」とは、Googleなどの検索エンジンの結果にWebページが登録されることです。流入口となる大切なポイントなので「インデックスされるためにできることは?」「インデックスされているか確認したい」と考えている方も多いでしょう。そこで今回は、インデックスの意味やSEO効果、インデックスされるまでの流れをわかりやすく解説します。
目次
Googleなどの検索エンジンにWebページ(URL)が登録されることをインデックスといいます。たとえばGoogleの場合、クローラーと呼ばれるサイトを巡回するロボットがページ(URL)を確認して判定し、Googleのデータベースに情報を登録する仕組みとなっています。登録が完了し、検索エンジンの検索結果に表示されるようになることを「インデックスされる」といいます。
インデックスされていれば、検索エンジンの検索結果に「タイトル」と、ページの短い説明文である「ディスクリプション」が表示されます。検索結果に表示されることで、ユーザーがアクセスできるようになり、とくに上位表示されると流入増加が見込めます。クローラーはページごとに巡回するため、サイトの複数ページがインデックスされるとよりたくさんのユーザーにサイトを注目される確率が上がるでしょう。
検索エンジンの基準とも言えるGoogleにインデックスされるまでには、短いと数時間、長いと数ヶ月かかることもあるといわれます。ドメインのパワーやコンテンツの質によってインデックスされるまでの期間が異なるものの、インデックスされるまでの流れは次の4ステップです。
検索エンジンはページをURL単位で認識しています。そのため、末尾のスラッシュがあるページとないページは別のURLとして認識されます。新しいURLを検知したら、クローラーはそのURLをリスト化し、優先順位が決定されます。インデックスされるまでの期間がページによって違うのは、クロールされる優先順位の違いも大きく影響しています。
クロールキューの順番が来たら、クローラーは検出したページ(URL)をクロールし、ページの情報を取得します。クローラーはリンクなどを辿ってサイト内を巡回します。このとき、サイトの構造が複雑化していたり、不要なページが多かったりするとクロールするのに時間がかかってしまうほか、クロールによって収集されたデータを解析するときにインデックスの可否を判定に悪い影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。
インデックスの可否を判定するために、クロールで取得したデータをもとにユーザーが実際に閲覧するページのイメージを描画するレンダリングという作業が行われます。画像の枚数や容量が多く、ページの表示に時間がかかる場合は、レンダリングにも時間がかかる可能性があります。
レンダリングによってページの情報や表示速度などに問題がないと判断されると、インデックスされ、ユーザーが検索結果で閲覧可能になります。しかし、クロールやレンダリングを行ったからといってすべてのページが確実にインデックスされるとは限りません。インデックスされるためには条件があり、この条件を満たさないとインデックスされないので改めてサイトやページを見直してみましょう。
インデックスされない理由として考えられるのは、次のようなケースです。
立ち上げたばかりのサイトはクロールキューによって優先順位が低いと判断される可能性があるため、ページがインデックスされるまでに時間がかかるといわれています。また、クローラーが巡回してもマイナスの判定をされたことによってインデックスされないというケースも少なくありません。インデックスされない理由に心当たりがある場合、サイトやページの改善を行ってみてください。
クローラーはインデックスの可否をある条件のもとに判定しています。対策を講じることで、スムーズにインデックスされるようになる可能性があるので、実践してみてください。
XMLサイトマップがあるサイトはクローラーが巡回しやすいため、サイト内のページがインデックスされる確率が高くなるといわれています。XMLサイトマップにページ(URL)を追加する方法は次のとおりです。
Googleサーチコンソールを使うことで、該当するページ(URL)がインデックスされているかどうか確認できます。確認手順は以下になります。
1. Googleサーチコンソールを開きます
2. 「URL検査」を選択してください
3. 確認するWebサイトのURLを入力して「テスト」をクリックします
4. インデックスされていない場合、「インデックス登録をリクエスト」をクリックします
インデックスされていなかった場合は、上記のようにインデックスの登録をリクエストするとインデックスされるスピードが早くなる可能性があります。
1人1台のスマートフォンを保有している昨今において、PCではなくスマートフォンやタブレットからWebサイトを閲覧しているユーザーも多いでしょう。こういった傾向から、Googleをはじめとする検索エンジンはモバイルユーザーへの対応をインデックスの基準にしているといわれています。サイトやページをモバイル端末で表示したときに形が崩れていないか、直感的に操作できるUIになっているかなど、モバイルファーストを意識するとインデックスのスピードが早まる可能性があるでしょう。
サイトを巡回するGoogleのクローラーは、サーバーに負荷をかけるのを防ぐため、クロールが巡回する頻度に制限を設けています。画像の形式や容量が最適ではなかったり、細部のテキストまでフォントを変更していたりすると、サイトの表示速度が低下し、クローラーが巡回したときに負荷を与えてしまう可能性があります。その場合、クローラーは巡回の頻度を下げることがあるため、新規のページがなかなかインデックスされないケースも少なくありません。新規のページをインデックスされやすくするためにも、画像の最適化やフォントの変更を行うのも一つの方法です。
クローラーはレンダリングでユーザーが閲覧するWebページのイメージを作り上げますが、画像や動画をイメージとして認識するわけではありません。Googleのクローラーに画像や動画を認識してもらうためには、代替テキスト(alt属性)を設定する必要があります。WordPressなどのCMSは画像を挿入する際に代替テキスト(alt属性)を設定できるので、必ず設定するようにしてください。代替テキスト(alt属性)は画像が認識できるテキストであることがベストですが、できるだけ関連キーワードを盛り込むとSEOにおいてメリットがあるといわれています。
重複しているページや品質の低いページ(リライト予定、改善予定のページ)は、あえてインデックスさせないことでサイトの品質低下を防ぐことにつながります。インデックスさせないようにすることを「noindex(ノーインデックス)」といい、noindexの方法は次のいずれかが一般的です。
「noindex(ノーインデックス)」をするとインデックスされないため、ユーザーがアクセスできないと考える方も多いかもしれませんが、サイト内にリンクがあればページは表示できるので、あくまで検索結果に表示させないための対応として活用できます。
noindexとは?SEO対策における重要性や設定方法を解説
インデックスされて検索結果に表示されるようになると、多くのユーザーにWebページを見てもらえる機会が増えます。しかしクローラーが巡回したからといって必ずしもインデックスされるとは限らないため、サイトの最適化を実施して多くのページがインデックスされるように心がけるのがおすすめです。また、質の高いコンテンツを着実に増やしていくことで、上位表示につながります。インデックスされやすいWebページを作るにはWeb制作の知識が不可欠ですので、不明点があればお気軽にSEOコンサルティング専門の弊社へご相談ください。
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