サイテーションとは?概要やSEO効果、獲得方法について解説|ブランドイメージの向上に役立てよう

公開日:2024/01/18

最終更新日:2024/03/29

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サイテーションは、Web上のブランドイメージを高める外部施策のひとつと言われています。一方で、サイテーションにはネガティブな効果もあり、具体的にどのような施策や対策が必要かわからない方も多いでしょう。この記事では、サイテーションについての具体的な説明や被リンクとの違い、獲得方法、ネガティブなサイテーションの効果的な対処方法などを解説します。ぜひ参考にしてみてください。

参考:SEOとは? 企業が実施するSEOの目的・内容とメリット・デメリット

サイテーションとは

サイテーションは「引用・言及」などを意味する英語で、SEOの専門用語として使用されています。ここからは、SEO施策で使うサイテーションの意味や効果について見ていきましょう。

サイテーションの意味

サイテーションとは、特定のWebサイトやサービス名が他のWebサイト上で言及されることを指します。サイテーションは、直接的なリンク(被リンク)が含まれないことが一般的です、主に「地域名+キーワード」で検索されるローカルSEOにおいて重要視されています。サイテーションでSEO効果を得るためには、企業の名前や住所、電話番号(NAP情報)・商品(サービス)名が、Web上の複数箇所に掲載されることが求められます。Web上に複数の情報があると、企業の信頼性が得られ、検索エンジンの評価が高まり、ビジネスの知名度を高める効果があると考えられています。

被リンクとの違い

サイテーションと被リンクは、SEOにおいて非常に重要な要素です。それぞれSEOに対して効果的と考えられていますが、性質と効果には明確な違いがあります。サイテーションと被リンクの違いは以下の通りです。

サイテーション被リンク
企業名やWebサイトが記載されることで効果を発揮。特にローカルSEOにおいてビジネスの地域的な認知度を高める。リンクを必要としないのが特徴的。他のWebサイトから自社サイトへの直接的なリンク。Webサイトの権威性と信頼性を検索エンジンに示す重要な指標となる。

上記比較のように、被リンクがWebサイト全体の権威を高めるのに対し、サイテーションは特定の地域や分野における信頼性と関連性を高めます。

被リンクとは?SEOにおける重要性や獲得方法、注意点などを解説

サイテーションを獲得するための施策とは?

サイテーションは、Web上で企業ブランドの信頼性や権威性を高める重要な要素です。サイテーションを獲得する施策はSEOの向上とブランド認知の拡大などが期待できるため、重要な施策と言えるでしょう。ここからは、サイテーションを獲得する効果的な施策を5つ紹介します。

Webサイト名をわかりやすくする

サイテーションを効果的に獲得するためには、Webサイト名をわかりやすくしておくことが大切です。Webサイト名は、企業の名前や提供するサービスを象徴し、Web上の認知度を高める重要な要素となります。そのため、Webサイト名は簡潔で覚えやすい名称にしましょう。また、短い名称や略称されやすい名前にすることで、ユーザーの記憶に残りやすくなります。Webサイト名とSNSでの投稿やハッシュタグによる拡散などで言及される名前が一致していることで認知されやすく、信頼性向上効果が期待できるでしょう。

SNSやブログでもWebサイト名を書く

ソーシャルメディアやブログは、サイテーションを増やすために効果的なメディアです。SNSなどのプラットフォームで定期的にWebサイト名を発信することで、認知度が広まり、サイテーションの機会が拡大します。SNSのプロフィール・投稿・ブログ記事などで一貫した企業名やWebサイト名を使い、読者やフォロワーに認知させることが重要です。企業名や提供するサービスがネット上で認知されると口コミや拡散が促進され、サイテーションの獲得を期待できます。

広告を運用して認知を図る

広告を出稿することも、効果的なサイテーションを獲得する方法のひとつです。広告を通じてWebサイト名や商品・サービスを宣伝することで、ターゲットの認知度を高め、サイテーションの機会を増やします。特に、ターゲットや市場に合わせた広告キャンペーンは、ブランドの露出を増やし、より多くのサイテーションを期待できます。

Googleマイビジネスに登録する

Googleマイビジネスへの登録は、ローカルビジネスにとって特に重要です。Googleを使ってビジネス情報を登録することで、Googleの検索結果やGoogleマップ上でビジネスが表示されるようになります。ローカルサイテーションを獲得すれば、地域での認知度を高め、企業を知ってもらうための強力な手段です。MEO(Map Engine Optimization)効果も高まり、効果的な認知向上の効果が期待できます。

外部サイトに掲載する

外部サイトにビジネス情報を掲載することも、サイテーションを獲得するのに有効です。これには、上記で解説したGoogleマイビジネスやSNSなども含まれます。ほかにも、さまざまなサイトやメディアがあるため多くの媒体で定期的なコンテンツ投稿を行うことで、サイテーションの機会を増やすことができるでしょう。特にSNSでは、若年層やアクティブなソーシャルメディアユーザーへ自社の商品やサービスを紹介するのに効果的です。

これらの外部サイトに掲載する際のポイントは、情報の一貫性と正確性を保つことです。投稿したサイトやメディア上で情報が矛盾していると、ユーザーに混乱を招くだけでなく、検索エンジンの信頼を損なう可能性があります。そのため、どのサイトにも同じ情報を正確に掲載し、定期的に更新することが重要です。

サイテーションの獲得状況を確認するには?

サイテーションを獲得するための施策について解説しました。次にサイテーションの獲得状況を確認しましょう。具体的な効果検証方法を3つ紹介します。

Google検索を使う

Googleの「site:」という検索機能を使用すると、自社のサイテーションを確認できます。具体的には、Google検索バーに「“サイト(自社)名”-site:自社のWebサイトアドレス」を入力し、検索を行います。この方法では、検索対象ドメイン以外でサイト(自社)名がどのように使用されているかを調べることが可能です。検索結果では、自社名が言及されているWebページをリストアップして表示されます。そのため、自社ブランドや製品(サービス)がどのような文脈やサイトで言及されているかを把握できます。

重要な言及がある場合、それらのサイトをさらに詳細に調査し、自社の製品やサービスの管理や今後のマーケティング戦略に活かすことが可能です。

Yahoo!リアルタイム検索を使う

Yahoo!の検索ページで「リアルタイム」オプションを選択し、自社名や自社の製品やサービス名を検索キーワードとして入力する方法です。とくにSNS上でのサイテーションを調べる際に利用する頻度が多いでしょう。たとえば「X(旧Twitter)」や「Facebook」の投稿を調べるときに便利です。リアルタイムで最新情報を得られるため、最近のサイテーションの状況を把握するのに役に立ちます。

Google Search Console(サーチコンソール)を使う

Googleサーチコンソールを使用すると、Google検索でどの程度企業名や製品・サービス名が検索されているかを把握できます。ツール内の「検索パフォーマンス」を開くと、過去に検索されたキーワードのリストが表示され、自社名やWebサイト名が調べられた回数を確認できます。さらに、それらの検索がどれだけWebサイトへの訪問(クリック数)につながったかも分かるため、サイテーション効果を確かめるのに最適です。Googleサーチコンソールでは、選択した期間のサイテーションの動きや効果を、過去のデータと比較しながら分析できます。

サイテーションで効果が見られた事例

ここでは、サイテーションの獲得やビジネスを成功させた企業事例を紹介します。サイテーションを獲得し、メディアに注目されると、Webサイトやビジネスへの関心が高まり、効果的な被リンクや口コミが増えることも期待できます。

  • プレスリリースの配信を行った飲食店の事例

第三者視点の報道によるプレスリリースを行ったことで、多くの人の注目を集め、被リンクを獲得することにつながった事例です。プレスリリースには、サービスの紹介や店舗の写真、代表からの挨拶などを含め、企業コンセプトや想いを効果的に伝えられており、多くの評価を得られています。

上記施策のほかにも、店舗検索サイトや情報掲載サイトに自社サイトへ登録することで、情報が引用される機会も増えるでしょう。たとえば、実店舗を運営する事業者は「Googleマイビジネス」、美容業界は「ホットペッパービューティー」、飲食業界は「食べログ」などの活用が挙げられます。Web広告の出稿も効果的で、リスティング広告・SNS広告・タイアップ広告など、さまざまな広告がサイテーション獲得に繋がるでしょう。しかし、コストが必要で効果の薄い広告は逆効果になるため注意が必要です。

サイテーションの注意点

サイテーションはSEOの効果も高める施策のひとつですが、注意点もあります。次に紹介する注意点を守って、適切な運用を行わなければSEOを下げる原因となるため、気を付けましょう。

自作自演はNG

サイテーションにおいて絶対に避けるべきなのが、自作自演によるサイテーションです。「フェイクレビュー」や複数アカウントの同一ユーザーによる投稿は、検索エンジンによって悪質な行為とみなされ、ペナルティの対象となることがあります。Web上のペナルティはデジタルタトゥーとして永久に残り、自社の信頼を失います。長期的に企業イメージにマイナスの影響を与えるため、絶対にやめましょう。

マイナス評価には素早くフィードバック

サイテーションにおいて注意すべきもうひとつのポイントは、ネガティブなレビューや投稿への影響です。企業やサービスに関するネガティブな投稿やマイナス評価が多い場合、ブランドの評判に悪影響を与えることもあるでしょう。インターネット上での評判は、サイテーション戦略の重要なポイントのため、ネガティブな評価に対しては素早くフィードバックを行い、改善を図りましょう。迅速な対応は、顧客のマイナス評価をプラスに転換できる可能性や、早期の適切な対応が評価される可能性もあります。ユーザーと良好な関係を築くことで、長期的なブランドイメージの向上も期待できるため、ひとつずつ最善を尽くして対応すると良いでしょう。

まとめ

今回はサイテーションの効果や獲得方法について紹介しました。サイテーションは、単にブランドの認知度を高めるだけでなく、SEOとしての効果を期待できます。しかし、ネガティブな投稿や意見に対して影響を受ける場合があるため、サーテーションの状況を確認し分析することが大切です。

また、ユーザーへの対応がブランドの長期的な評判に大きく影響するため、顧客のニーズに耳を傾け、迅速かつ適切な対応で、信頼関係を築くことが重要になります。自社のブランディングを継続して行い、広告やSNSで拡散することで、良質なサイテーションの獲得を目指しましょう。

弊社はWebマーケティングに関する実績が豊富にあります。自社ビジネスのブランディングやサイテーションについて、お困りであればぜひ一度ご相談ください。最適な対処方法を提案いたします。

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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