INTERVIEW

シニアコンサルタント/事業推進担当
豊藏 翔太

自由のなかにもルールがあるから、
個々の能力を最大限に発揮できる

既存のルールや制約に縛られないオープンさがWeb業界の魅力

これまでの経歴について

前職では、ITコンサルティング会社で新規事業の立案や業務効率化に関わるプロジェクトを経験しました。

従業員40万人ほどの公共系企業の新規事業立案では、P/L含めたサービス設計を支援したほか、AI-OCR(AI技術を加えた光学文字認識)やRPA(業務プロセス自動化技術)による業務効率化などを支援しました。業務フローの洗い出しからはじめて、ASIS-TOBE分析、業務設計、ロボットやテクノロジーを用いた改善、運用まで、ITコンサルらしい仕事でしたね。

その間に個人でアフィリエイトに携わる機会もあり、ITよりもWebへの興味が増していき、縁あってアイオイクスに入社しました。IT業界はわりとカチッとした企業風土であるのに比べて、Web業界はとてもオープンな雰囲気を感じます。特にアイオイクスでは、既存のルールや制約に縛られることがなく、自由に仕事に取り組めるのが魅力です。

現状の課題を見極めるイシュードリブンの発想をもとに、「こうすればもっと効率的にできて、みんなが幸せになれる」という発想で、事業推進担当として幅広い仕事を手掛けています。

働き方が多様化するなか、生産性を可視化する仕組みを構築

現在の仕事について

現在は、コンサルティング業務を手掛けつつ、事業推進担当として社内の業務効率化や課題解決に関わる仕事も任されています。直近では業務貢献の可視化を目的とした「ありがとうポイントシステム」という内製ツールを構築しました。

ビジネスの環境が大きく変わった近年は、より高い生産性が求められる環境にあると思います。売上や利益の最大化を図るうえで、組織がどのようにあるべきかを考えて制度を作りました。

これは、案件ごとに社員一人ひとりが創出した価値を定量化する仕組みです。毎月の数字ベースで個々の成果をポイントに換算して付与することで、生産性の可視化を目的としました。この仕組みの導入により、リモートワークであっても、各社員が生産性や利益を意識して、それぞれの仕事に取り組めるようになったと考えています。

運用開始直後は細かな調整をしながらでしたが、仕組みとして形ができ、評価制度の一部として定着しましたね。

意識すべきは、技術に頼るよりも問題解決を考えること

事業推進担当として意識していること

「ありがとうポイントシステム」以外にも、業務の効率化を図るための改善を行っています。例えば、チャットツールのボット機能。現在、社内Wikiの作成に取り組んでいますが、更新漏れや通知漏れがひんぱんに起こっていました。この課題を改善するためにボット機能を追加したり、ドキュメントを自動化するRPAを作ったりしたこともあります。

他にも、自社リードやステータス管理にHubSpotを導入したり、LP製作の効率化をするために自社のCMSにFerret Oneを導入したり、リモートワークによるコミュニケーション不足を懸念し、oViceというバーチャルオフィスツールを導入したりしています。

こうしたシステムや仕組みを構築する際に意識しているのが、作業をするよりも問題解決を目的とすることです。ツールは所詮手段です。今社内でどういった課題が起きているのか、そのために自分に何ができるのかを考え、課題をピンポイントで解決していくのが事業推進担当の役割と捉えています。

問題を洗い出し、最も効果的に解決できる方法を考え、その手段がテクノロジーなら積極的に活用します。常に視座を1つ上げて行動することを意識していますね。

新しい試みには、反発があって当たり前

事業推進担当という役割の難しさ

どこの会社にも制約やルールはつきものです。大きな会社ほどその縛りは強くて、既存のプロセスを変えると大きな反発が出てきます。「前例を変える」「前提を変える」ということに対して、周囲からの納得を得るのは簡単ではありません。そのため、多くの企業の場合、同じやり方に固執して、進歩が見られないという問題に陥ります。

一方、アイオイクスは、きちんとした根拠や説明があれば、新しいことをどんどん受け入れる会社です。合理性や必要性を感じてもらえれば、みんなで変えていこうという空気が生まれるので、提案しがいが十分にあります。

前職のITコンサルタントでは、制約がとても多くて、せっかくいろいろ考えて提案しても、周囲の反発にあってしまい、結局何も変わらなかった、ということも経験しました。

もちろん、新しい試みには反発や失敗もあります。大事なのは、その新しい試みが浸透した結果「どう組織が良くなるのか?」をきちんと発信し続けることです。

会社自体も小規模であり、その上で今組織をどんどん伸ばそうとしている。そんな今だからこそやりがいを感じています。

サービスを提案するだけでは務まらないのが、コンサルタントの仕事

シニアコンサルタントとしての経験について

アイオイクスはSEOで実績のある会社ですが、この会社でコンサルタントとして顧客と対峙していると、必ずしもSEOの手法で悩んでいる企業ばかりではないという感覚があります。

アイオイクスに入社して最初にやった仕事は、代理店営業でした。そこでコンテンツ制作フローの問題や、どういうコンテンツを作りたいのかという認識に相違が生まれることが多かったので、そのつなぎ役をしていました。

SEOやコンサルティングの営業は、プランニングがセットになるのが普通です。単に「ディスクリプションの改修なら何万円です」という営業をするだけではコンサルタントは務まりません。クライアントの組織体制や解析能力、サイトの構造など、さまざまな要素を踏まえたうえでベストな打ち手を考えることが求められます。

そのため、ただ単に技術のみを追求したいタイプの人にはコンサルティングという仕事はあまり相性が良くないと捉えています。

顧客が抱えている課題を捉えるヒアリング力はもちろん、解析や実務についても深く理解していなければなりません。私も書籍やセミナーで解析やGDP(Google データポータル)、といった実務知識を身につけるのはもちろん、積極的に人に話を聞きにいくなどして、知識をアップデートし続けています。Webの技術は膨大のためすべてを網羅するのは難しいですが、日々自身に必要なスキルは何かを考え、自己研鑽しています。

組織が大きくなれば、もっと魅力あるサービスを提供できる

現在の課題や今後について

現在のサービスをより充実させていくには、今の組織規模では難しい部分があります。1つの課題に対して個々の力で対応しているため、属人性の高い業務の進め方になってしまっているからです。

この問題を解決するためにも、採用に力を入れている段階にあります。社員が増え、組織が大きくなるなかで、アイオイクスらしいサービス設計ができるかどうかが、次のステップです。

新しいメンバーが入社し、組織の拡大に応じてうまく体制を構築できれば、弊社の強みとなるコンサルティングの価値やクオリティがさらに上げられると考えています。例えばGoogle Analyticsの解析設計やコンテンツの企画力の向上、ドキュメンテーションなど、組織全体でレベルアップしていき、自分たちが提供できるサービスをより太く広くしていきたいですね。

自由のなかにもルールがあるから、組織のなかで個性が生きる

会社としてのアイオイクスの魅力について

アイオイクスは、すごく自由な会社です。リモートワークが許されていて、粗利目標に対して計画的に取り組めば、やり方は本人に任されます。ただし、自由のなかにもルールは必要です。そのルールは、アイオイクスで働く社員自身の手で作られていくのが理想です。

自由な環境だからこそ、自分のやるべきことに責任を持つ必要がありますから、そのあたりのルールや評価の指標を作っていきたいですね。個人を尊重するのがアイオイクスの社風で、何かを強要されるようなことは全くありません。付き合いのゴルフとか、無理やり飲み会に誘われるとか、そういった心配は全然なくて、人付き合いの面でも自由です。かといって社員同士の仲が悪いとか、そういうことはありませんから、心配しないでください。

それぞれの個性が生かせる環境がきちんと整っている。そんな会社です。