SEOにおいて検索エンジンに評価してもらうためにはドメインパワーを高めることが重要です。しかし、ドメインパワーを高める方法やメリットがわからないという方もいるでしょう。
そこで本記事では、ドメインパワーとSEOの関係性やドメインパワーを確認する方法、ドメインパワーの高め方を紹介します。
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ドメインパワーとは、検索エンジンからの信頼度を数値化したもので、上位表示しているサイトほどドメインパワーが高い傾向にあるといわれています。たとえば、検索エンジンはコンテンツの質や被リンク、内部リンクなどをはじめ、さまざまな項目でWebサイトやWebページを評価しています。評価のアルゴリズムは検索エンジンによって違いますが、このアルゴリズムによってサイト全体を評価して数値化したものがドメインパワーであるといわれています。
ドメインパワーとSEOは密接に関係しているため、それぞれの関係性を知っておけば、適切なSEO対策が実施できます。ドメインパワーの重要性や検索エンジンとの関係性は次のとおりです。
ドメインパワーは検索順位の判断基準として重要視されていますが、Googleの公式指標ではありません。しかし、ドメインパワーが強いサイトは信頼性が高いため、新規追加したページがインデックスされやすくなったり、狙ったキーワードで上位表示されやすくなったりする傾向があるといわれています。
また、Googleがサイトを評価する基準である「Googleの検索品質評価ガイドライン」では次の4つの項目が設定されています。
この E-E-A-T評価にはドメインパワーの高さが影響するといわれているため、一概にドメインパワーとGoogleの検索順位との関係がないとは言い切れません。ただし、ドメインパワーのみでGoogleの検索順位が決まるわけではないので、ドメインパワーに固執しすぎないようにしましょう。
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ドメインパワーが検索順位を決定する要因の1つとして重要視されているのは事実です。とくに新規作成したコンテンツの評価にはサイト全体の評価が大きく影響するため、ドメインパワーを高めておくことでサイト運営を軌道に乗せやすいでしょう。また、本体ドメインの下層に作成するサブディレクトリは、本体ドメインの評価をそのまま受け継ぎます。そのため、ドメインパワーを高めておけば、新規サイトにおいても良いスタートを切りやすいのが魅力です。
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検索エンジンの検索結果に表示してもらうためには、クローラーと言われるロボットにサイトやページを巡回して登録してもらう必要があります。ドメインパワーの強いサイトには頻繁にクローラーが巡回すると言われているため、ドメインパワーが強いサイトの新規コンテンツはインデックスが早まる傾向があります。
ドメインパワーは上位表示に少なからず影響を与えているため、ドメインパワーを高めることによるメリットはたくさんあります。なかでも次の2つがドメインパワーを高める大きなメリットといえるでしょう。
検索エンジンの巡回ロボットであるクローラーの巡回頻度が高くなり、インデックスされるコンテンツが増えると検索流入の増加が見込めます。また、検索エンジンからの信頼度が高いと狙ったキーワードに限らず、関連性のあるキーワードで検索が行われたときに、検索結果に表示してもらえる可能性があります。そのため、より多くの検索流入が狙えるでしょう。
ドメインパワーはGoogleの検索順位に直接的に影響を及ぼしているわけではないものの、ドメインパワーの強さがサイトの信頼性評価に少なからず関連しているのは事実です。また、検索順位が上がってくると、クローラーの巡回頻度が増えるため、より多くのコンテンツがインデックスされたり、コンテンツが評価されたりする可能性が高まります。このようにドメインパワーの強さによって好循環が生まれるため、検索上位を狙いやすくなるでしょう。
ドメインパワーを確認する方法はおもに次の2種類です。競合サイトとのドメインパワーを比較したり、ドメインパワーの推移を定期的に確認してサイト評価の指標にしたりなど、サイト運営に活かしてみてください。
Mozの「Link Explorer」はWebサイトが検索エンジンの結果ページ(SERP)にランクインする可能性を予測する、Moz社が独自で提供している指標です。確認手順は次のとおりです。
無料で使えるほか、数秒ほどで結果が出るので便利です。
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パワーランクチェックツールは、ドメインパワーの計測が可能なツールです。日本の企業が提供しているため、日本語に対応しています。使い方は次のとおりです。
パワーランクチェックツールは無料のツールですが、1日1回までという条件が設けられています。ただし、AJID登録とメルマガ購読をおこなうと1日3回までドメインパワーの計測が可能になります。
ドメインパワーは信頼性を数値化したものなので、ドメインパワーを高めるためにはサイト全体の信頼性を高める必要があります。とくに次の4つの対策はサイトの信頼性向上に効果を発揮するといわれています。参考にしながら自社サイトへ取り入れてみましょう。
ドメインパワーの評価にはさまざまな項目がありますが、根本にあるのは「ユーザーが求めるコンテンツを提示する」ということです。そのため、ユーザーのニーズに応えられる質の高いコンテンツを作成するのが重要です。サイトテーマを軸に一貫性のあるコンテンツを作成するのはもちろん、定期的にコンテンツを追加し、サイトをアクティブな状態にしておくのも重要なポイントといえるでしょう。
ドメインパワーの評価にはコンテンツの数や被リンク数も影響するため、コンテンツ数や被リンク数が少ない立ち上げたばかりのサイトはドメインパワーも低い傾向があります。そのため、ドメインパワーを高めるためには、立ち上げからある程度の期間が必要だということを認識しておきましょう。個人差はあるものの、ドメインパワーを高めるための施策を始めてから効果を実感できるまで、少なくとも3ヶ月はかかるといわれています。定期的にコンテンツを追加したり、リライトを行ってアップデートしたりしながら、着実にドメインパワーを高めていきましょう。
ドメインのメインテーマに近いサイトから被リンクを得ることで、Googleに良質なコンテンツであると評価され、ドメインパワーが高まるといわれています。たとえば、質の高い被リンクを集めるには次のような方法が有効といえるでしょう。
他のサイトで特定サイトやサービスの名前が記載されることを「サイテーション」といいます。このサイテーションの数もドメインパワーに関係しているといわれています。
サイテーションのメリットは被リンクとは違い、URLが含まれなくてもテキストで記載されているだけでドメインパワーが高まる点です。たとえば、口コミやSNSの投稿などがサイテーションに該当します。SNSはいまやマーケティングにおいて、もっとも影響力を持つといっても過言ではありません。バズる動画コンテンツの投稿やハッシュタグキャンペーンなど、SNSで拡散してもらえるような施策を行い、質の高いサイテーションを集めていきましょう。
ドメインパワーを着実に高めていくためには、地道な作業とある程度の期間が必要です。ただし、少しのミスやNG行為でドメインパワーがゼロになるケースもあるので、注意してください。
Googleなどの検索エンジンはドメインごとに評価を行っているため、ドメインを変更するとサイト内のコンテンツが同じでもドメインパワーがリセットされます。ただし、ドメインが変更された場合、約2週間から3ヶ月程度で旧ドメインの評価が新ドメインに受け継がれるといわれているため、再びゼロの状態からスタートするわけではありません。とはいえ、一時的にドメインパワーが下がることは避けられないため、ドメインを変更する際は注意が必要です。
被リンクの数はドメインパワーの評価に影響しますが、質の低い被リンクはいくら集めても評価されないどころろか、Googleのガイドライン違反になる可能性があります。ガイドライン違反が認められるとペナルティの対象となり、インデックスの削除や検索順位の大幅な下落などの措置を受ける危険性があるため、被リンクを集めるために質の低い被リンクを量産したり、被リンクを購入したりすることは避けましょう。
運用歴のあるドメインパワーの強いドメインのことを「中古ドメイン」といいます。新規サイトでもドメインパワーの強い状態で運営することができるので、新規ドメインよりも高い価格で販売されているケースも少なくありません。しかし、ペナルティを受けていたり、エラー表示の回数が多かったりするとマイナスからのスタートになる可能性があります。信頼性にも関わるため、中古ドメインはしっかり見極める力が必要といえるでしょう。
ドメインパワーが強いサイトは信頼性が高いため、検索エンジンの検索結果に好影響を与えるといわれています。しかし、ドメインパワーは短期間で高められるものではないため、SEO対策を行いながら着実に高めていくことをおすすめします。正しいSEO対策やNG行為がわからないという方は、SEOの専門家に相談すると、効率的かつクリーンなサイト運営が実現するでしょう。
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