ドメインオーソリティは検索結果ページにランクインできるか予測するために便利なツールです。しかし、Googleをはじめとする検索エンジンとの関係性や有効性が気になる方も多いでしょう。そこで本記事では、ドメインオーソリティとSEOの関係をはじめ、確認方法やランクを上げる方法を解説します。
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目次
Googleをはじめとするさまざまな検索エンジンにおいて、自サイトがランクインする可能性を確認するための指標であるドメインオーソリティですが、どのような意味を持つのか、またページオーソリティとの違いについても解説します。
ドメインオーソリティはSEOツールを提供するアメリカの企業であるMoz社が独自に開発した、検索エンジンのランキングスコアです。Webページが検索エンジンの検索結果ページにランクインする可能性を1〜100の範囲でスコア付けしており、スコアが高いほどランクインする可能性が高いことを意味します。
ドメインオーソリティがサイト全体を対象としているのに対し、ページオーソリティはサイト内の各Webページが検索結果にランクインする可能性を予測します。ドメインオーソリティの数値が高いからといって、ページオーソリティの数値が高くなるとは限りません。質の高いページは数値が高く、質の悪いページは数値が低くなります。ページごとのオーソリティをチェックすることによって、ドメインオーソリティの数値が伸びない要因を突き止めるのに役立つでしょう。ドメインオーソリティをチェックするサイトでは、ページオーソリティもチェックできるため、ドメインオーソリティもページオーソリティも同様に扱われることもあります。
ドメインオーソリティはMoz社が独自に開発した指標とはいえ、SEO評価にも関係していると言われています。では、SEO対策にどのように活用すればいいのか、Googleとの関係性についても理解しておきましょう。
以前はGoogleツールバーで自サイトの順位が確認できたものの、現在は確認できなくなっていることから、ドメインオーソリティは自サイトのランクインを予測するための重要なツールの一つといわれています。たとえば、新規コンテンツを追加するときやサイトの構造を変更するときに、変更前と変更後のドメインオーソリティをチェックすれば、行った施策の効果検証を確認できます。ドメインオーソリティの数値はリアルタイムで変動するわけではありませんが、サイトの方向性に迷ったときに一つの指標とするとサイトの方向性が決定しやすいでしょう。
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Googleの検索順位とドメインオーソリティは連動しているわけではないと言われています。Googleのジョン・ミューラー氏も、「MozのドメインオーソリティはあくまでMozが独自にやっていることに過ぎず、Googleは全く使っていない」と公表しています。しかし、ドメインオーソリティの評価基準はSEO上の評価と似通っている部分が多いため、ドメインオーソリティの数値で検索エンジンからの信頼性であるドメインパワーを予測するのに役立つと言われています。
ドメインオーソリティはMozの「Link Explorer」から無料で確認できます。Moz社はアメリカの企業なのでサイトは英語となっていますが、ページの翻訳設定を日本語にしたり、結果ページを翻訳したりすることによって問題なく利用できます。次の手順を参考に、ドメインオーソリティを確認してみてください。
ブラウザを起動し、Mozの「Link Explorer」を表示させます。ボックスにドメインオーソリティを確認したいURLを入力しましょう。URLに間違いがないか確認したら「無料のリンクデータを入手」をクリックしてください。
結果を表示させるためには、ロボットでないことを証明するため、メールアドレスをはじめとした必要事項を入力し、アカウントを作成する必要があります。アカウントを作成すると登録したメールアドレス宛にメールが送られてくるので、開封してメールアドレスがアクティブであることを証明するボタンをクリックします。ボタンのクリックとともにブラウザが起動し、結果ページが表示されます。
結果ページにはドメインの種類やURLを入力するボックスがあるので、ほかのページやドメインを検索し直すことも可能です。アカウントを作成すると競合調査やキーワード調査などもできるようになるため、SEO対策を行うのに役立ててみてください。
ドメインオーソリティは意識的に高められると言われています。結果を確認して数値が低かった場合、次の4つのポイントを意識して、ランクインを目指してみてください。
ドメインオーソリティに限らず、ユーザーが求める情報を提供することで、検索結果の上位表示につながります。ユーザーのニーズを満たすためには、次のような取り組みをおこない、常に質の高いコンテンツ制作を目指す必要があるでしょう。
ビッグワードばかりを検索結果の上位表示で狙っている場合は、ロングテールキーワードなど、ユーザーの潜在意識も考慮したキーワード設定を行ってみるのも一つの方法です。また、競合分析をおこない、ほかのサイトが取り扱っている情報はもちろん、ほかにはない専門性の高いコンテンツを追加するのも有効と言われています。
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被リンクとは、外部のサイトから自社サイトに向けられたリンクのことです。被リンクの獲得はGoogleやYahoo!など検索エンジンからの評価に直結すると言われているため、積極的に被リンク獲得を目指しましょう。たとえば、被リンクを獲得する方法として一般的なのは、お互いに合意したうえでリンクを貼りあう「相互リンク」です。また、あえて競合の商品やサービスを紹介して、「〇〇サイトにご紹介いただきました」という記事リンクを掲載してもらうという方法もあります。ただし、被リンクは数よりも質が大切なので、被リンクを大量に購入する行為はやめましょう。Googleでも現在被リンクの購入を禁止しています。
Webサイトの表示速度を改善して、ユーザービリティを高めるとドメインオーソリティも高まる可能性があります。Webサイトを訪問したユーザーは、読み込みに3秒以上かかると放棄しやすくなると言われているため、次のような対策を行って1〜2秒で表示できることを目指してみてください。
とくに注意してほしいのが画像の形式と容量です。画像を圧縮することによってページの表示速度が改善される可能性があります。また、サイト内に表示されるテキストのフォントを細かく指定している場合、フォントの種類によってはサイト表示に負担がかかるケースも少なくありません。WordPressの場合、サイトを最適化するプラグインをうまく活用すると、簡単に表示速度の改善ができるでしょう。
内部リンクを充実させてサイトの構造をわかりやすくすることによって、検索エンジンの巡回ロボットであるクローラーがサイトを巡回しやすくするのも一つの方法です。クローラーが巡回しやすくなると訪問回数が増えるほか、より多くのコンテンツをインデックスしてもらえる可能性が高まります。
また、サイト内の現在地を表示するパンくずリストを設置するのも有効です。パンくずリストに関しては、Googleが公式に出している「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」でも推奨されているため、Googleをはじめとする検索エンジンのSEO評価に好影響を与えると言えるでしょう。
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ドメインオーソリティはGoogleの検索順位と一致しているとは限りません。しかし、上位表示するための予測を行うのに役立つコンテンツと言えます。ユーザーのニーズに応えられるサイトはドメインオーソリティが高まる傾向にあるほか、Googleからの評価も高まるので、良質なコンテンツを積み重ねていくことが大切です。
正しいSEO対策やサイトのデータ分析方法がわからないという方は、SEOの専門家に相談するのも一つの方法です。弊社ではSEOに関するコンサルティングサービスを提供しています。自社サイトのSEOの課題やその他自社サイトに対する課題などありましたら、お気軽にご相談ください。
現状や行うべき施策を明確にして、自サイトのドメインオーソリティを高めていきましょう。
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