パーマリンクとは、Webサイトの各ページに割り振られた個別のURLを意味する言葉です。パーマリンクは、WordPressをはじめとするCMSツールではデフォルトで付与されます。ユーザビリティを高められるためにも、パーマリンクはデフォルトのままではなく、ぜひ個別に設定を行いましょう。この記事ではパーマリンクの設定が必要な理由や、設定でのポイントなどを紹介します。
目次
パーマリンクとは、「パーマネントリンク(Permanent Link)」の略語です。Permanentという単語には、「永久的な」「不変の」といった意味があります。
Webサイトやブログなどにおいて、各ページに割り振られている個別のURLをパーマリンクと呼びます。URLで見ると、どの部分がパーマリンクなのか、わかりやすいでしょう。以下がパーマリンクの例です。
例)https:///www.〇〇〇〇/permanentlink
上記の例では、「permanentlink」がパーマリンクに該当する部分です。パーマリンクはページによって、すべて違うものにしなくてはなりません。ブログの場合、パーマリンクはデフォルトで付与されます。デフォルトでは、次の例のように、数字の組み合わせで付与される方法が一般的です。
例)https:///www.〇〇〇〇/1234-1/
上記の例では「1234-1」の部分がパーマリンクです。
ホームページやブログの作成において、パーマリンクがSEOに影響を及ぼすのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。基本的には、パーマリンクそのものはSEOに影響しないといわれています。
例)https:///www.〇〇〇〇/permanentlink
例)https:///www.〇〇〇〇/1234-1/
上記どちらのパーマリンクを設定しても、SEOの観点では問題ありません。パーマリンクは、英数字だけでなく、日本語での設定も可能です。日本語で設定しておくと、ページのURLをコピーしたとき、英数字に変換されます。
「SEOへの影響がないのなら、パーマリンクの設定は不要なのでは?」と思う方も多いのではないでしょうか。しかし、SEOへの影響がなくても、パーマリンクは設定しておくようにしましょう。あとから変更するのは手間がかかるため、最初に記事を投稿する段階で設定しておく方法がおすすめです。
パーマリンクの設定が推奨されているおもな理由は次の2つです。
2つの理由をそれぞれ解説しますので、なぜ設定が必要なのか、ぜひご確認ください。
パーマリンクの設定が推奨されている理由は、サイトのユーザビリティを高められるからです。数字の羅列では、何の記事なのかわかりづらくなってしまいます。
例)https:///www.〇〇〇〇/permanentlink
例)https:///www.〇〇〇〇/1234-1/
上記の場合、1つめの例では「パーマリンクについての記事」であると推測できます。しかし2つめのパーマリンクでは、何について書かれている記事なのかがわかりません。ユーザーにとっては、1つめの例の方が親切といえます。ただし管理の手間を減らすために数字でパーマリンクを付与している企業も存在します。自社にとって管理・設定がしやすい方法でパーマリンクの設定を行いましょう。
パーマリンクの設定が推奨されている2つめの理由は、クローラビリティを高めるためです。Web上にあるページは、クローラーによってチェックされています。パーマリンクが数字の羅列である場合、クローラーは意味を理解できません。しかし、適切なパーマリンク設定しておくと、クローラーがページの意味を把握しやすくなります。クローラビリティを高めるためにも、パーマリンクは忘れずに設定しておきましょう。
WordPressでのパーマリンクの設定方法を紹介します。デフォルトのパーマリンクは「投稿ID」「年・月・日・投稿名」などです。それほど難しくありませんので、ぜひ実際に変更してみましょう。
WordPressでの設定変更が終わると、パーマリンクの編集ができるようになります。記事の投稿時に「パーマリンク」→「URLスラッグ」で編集しましょう。パーマリンクの部分に「編集」ボタンを押して変更するテーマもあります。記事を下書き保存するまでは変更画面が表示されませんので、注意してください。なお、過去に別の記事で使用しているパーマリンクは使えません。重複しないパーマリンクを設定しましょう。
パーマリンクの設定では、注意しておきたいポイントがあります。とくに注意したいポイントは次の2つです。
2つのポイントについても、それぞれ内容を確認してみましょう。
パーマリンクには、なるべくシンプルでわかりやすい言葉を選びましょう。理由は、Googleが「サイトの構造はシンプルなものが望ましい」としているからです。基本的に、パーマリンクは見ただけで何の記事かわかるようにしておきます。
記事の内容 | パーマリンクの例 |
パーマリンク | permanentlink |
ワードプレス | wordpress |
ユーザビリティ | usability |
パーマリンクには記事のキーワードを入れておく方法が一般的です。該当する英単語がわからない場合は、辞書を使うと簡単に調べられます。ユーザーやクローラーにとって、わかりやすいシンプルな文字列を考えてみてください。
パーマリンクには、なるべく英単語を使うようにしましょう。URLやパーマリンクに日本語が含まれていても、SEO上の影響はなく、検索順位にも影響しないとされています。英単語で考える必要はないため、日本人にとっては日本語を使う方法が楽です。日本語で設定しておくと、読み手も理解しやすいというメリットがあります。それでも英単語を選ぶ方法が一般的である理由は、パーマリンクが日本語だと被リンクを受けにくくなってしまうためです。
英数字に変換されると意味不明な文字数になってしまうため、SNSではシェアされにくい傾向にあります。また、文字数が長くなり過ぎた場合、SNSで使える文字数をオーバーしてしまうかもしれません。日本語でパーマリンクを設定する場合は、メリット・デメリットの両方を理解しておきましょう。
通常は、1~3語程度の英単語を選んでパーマリンクを設定します。パーマリンクには「ハイフン」か「アンダーバー」の使用が可能です。Googleでは、ハイフンの利用を推奨しているため、特別な理由がない限り、複数の英単語を使うときはハイフンを使ってつなぎましょう。
パーマリンクには日付を設定する方法もありますが、リライトの可能性を考えると不向きです。シンプルでわかりやすい英単語を選びましょう。
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1度設定したパーマリンクの変更はなるべく避けるようにしましょう。記事を設定する段階で、変更する可能性が低いパーマリンクを選んでおく必要があります。パーマリンクの変更を避けるべきおもな理由は次の2つです。
変更を避ける理由についてもそれぞれ紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
パーマリンクの変更を避けるべきである理由は、外部リンクが無効になってしまうためです。設定したパーマリンクを変えると、記事のURL自体が変わってしまいます。記事のURLが変わると、SNSでのシェアや他サイトからの外部リンクが無効になるため、注意が必要です。被リンクが外れた場合、検索エンジンからの評価が下がり、SEOに悪影響を及ぼしてしまいます。
対処に使えるHTTPステータスコードが、URLの変更を示す「301リダイレクト」です。301リダイレクトを使うと、アクセスしたユーザーを恒久的に別のURLへと転送できます。ただし301リダイレクトの設定には手間がかかりますので、パーマリンクの変更は避けるようにしましょう。
被リンクとは?SEOにおける重要性や獲得方法、注意点などを解説
301リダイレクトと302リダイレクトの違いとは?設定方法と活用シーンを解説
ドメインのSEO評価が変わってしまうことも、パーマリンクの変更を避けるべき理由のひとつです。パーマリンクを変更すると、それまでとは別のページとして扱われるようになります。別のページとして扱われると、ドメインのSEO評価やソーシャルカウントもリセットされてしまう仕組みです。SEO評価やソーシャルカウントのリセットを避けるために、設定済みのパーマリンクは変えないようにしましょう。
Webサイトに割り振られた個別のURLがパーマリンクです。適切なパーマリンクを設定しておくと、ページの内容がわかりやすくなり、ユーザビリティを高められます。パーマリンクの設定にあたっては、コンテンツの内容が把握しやすいように、シンプルな英単語を選びましょう。
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