INTERVIEW
社員インタビュー
※肩書やインタビュー内容は作成当時の内容です。
最初にWeb関係の仕事を経験したのは、ハイブランド品を輸入して販売店に卸す会社でのECサイト立ち上げです。次にアパレルのECサイト立ち上げに責任者として関わり、そこで得た知見を生かそうと思って、アイオイクスの子会社であるファイブ・オーシャンズ株式会社に入社しました。某有名ファッションビルのECサイト立ち上げという有名クライアントのプロジェクトに関われるというのが魅力的でしたね。
その後、ガラケーが全盛期のタイミングでアイオイクスに転籍。モバイルSEOをきっかけに、本格的にSEO領域に携わり現在に至るというのが私の略歴です。
商談の設定~契約~運用までを一気通貫して対応しています。メインはSEOの改善起案や実装支援ですが、コンテンツのディレクションやテクニカルSEO(内部改善起案)、CRO(コンバージョン改善)まで、何でもやりますね。
いわゆる「SEOっぽいこと」だけをやるのではなく、Webマーケティング全般を視野に入れたさまざまな提案をするというのが基本スタンスです。クライアントのなかには「SEO=コンテンツ」というイメージの人が多く、「記事は何本書けますか?」といった質問をされることも少なくないですが、SEOは単にコンテンツを増やせばいいものではありません。テクニカルな部分を含めた根本部分の改善から考えるべきだと思っています。
目的を達するにあたって、SEO施策よりも他の施策が適しているのであれば、その理由を説明してクライアントに理解していただくよう努めています。できることを提案するのではなく、クライアントが本当に求めている価値を提供するのが、SEOコンサルタントの役割だと思っています。
数年前のSEO知識がまったく通用しなくなるのが我々の仕事です。環境やデバイスの変化、Googleの方針変更や世の中の流れにあわせて動いていく感覚なので、常に新鮮さを感じています。
特に私の場合は、1つのプロジェクトに数年単位で関わることが多く、環境の変化に対応しながらクライアントと同じ視点に立って、事業を一緒に育てている感覚です。クライアントの一員のような立場でいろんな仕事にチャレンジして、気がつけば関わっているプロジェクトが業界を代表する超大規模サイトになっていたという感じです。
1~2年程度の経験で「SEOはわかった」という人もいますが、そこで“わかったつもり”になってしまうと、本当のやりがいに気づけないのがすごくもったいないですね。
あるクライアントの案件で、ずっと狙っているビッグキーワードがあったのですが、どうにも順位が上がらず苦労しました。クライアントの社長がSEOにものすごく詳しい人で、私よりも詳しい部分もたくさんあって、最初の2年ほどはかなりきつかった思い出がありますね。ちょっとでも疑問の残る部分があるとそこを厳しく指摘されるので、会うたびに「また何か言われるのかなぁ、イヤだなぁ」と思いながらお付き合いしていたぐらいです(笑)。
そんな厳しい社長だったのですが、ある打ち合わせで会社の売上の推移を見せてくださって「これだけ伸びたよ、ありがとう」と言ってくださいました。めちゃくちゃうれしかったですね。会社の機密情報である売上を見せてもらえる機会なんてめったにありません。「長く苦労してきたけれど、ずっと信頼してくださっていたんだなぁ」と思えました。
クライアントとコンサルタントの間には、ある種の緊張感が必要なのだと思いましたね。お互いに妥協することなく、お互いに期待して、お互いを高め合うからこそ、最良の結果が得られるのではないでしょうか。もちろん、狙っていたビッグキーワードもSEOで1位にできましたよ。
先ほどと同じクライアントでの話なのですが、実は一度だけこちらから辞めさせてもらいますという話をしたことがあります。
今までの傾向や他社分析からコンテンツ量に差分があることがわかり、任意の場所にテキストを入れることができるよう改善を起案させていただいたのですが、改修費用面の懸念から、どうしても受け入れていただくことができませんでした。
「費用面で懸念があるのであれば、開発費を捻出するため、弊社のコンサルティング契約を切ってでも開発費用にあててください。そのほうが御社のためになります」とお伝えしました。
その後も、「どこまで流入が増えて、どう売上が増えるのですか?」といったシビアなやり取りをバチバチにやりあって、正直、お客様との関係性が険悪になっていたと思います。だからといって手を抜くのではなく、むしろ徹底してクライアントの事業や業界、競合状況を調べ、理解して、どんな施策も理由を突き詰めて説明するようにしていました。顧客に伴走することだけはやり続けましたね。その気持ちが伝わったのか、予想に反して継続していただくことになり、弊社からの起案も採用してくださいました。
その後は、社長が打ち合わせに顔を出すことは減っていき、全部任せてもらえるような形になりました。おそらく、社長は「こいつなら任せてもいい」と判断してくださったのではないでしょうか。
クライアントと長くお付き合いしていれば、良いときも悪いときもあるのが当然です。こちらが思っている通りに進まないこともありますが、変に取り繕ったり、良く見せようとしたりせずに、本音でぶつかり合えばクライアントに信頼してもらえることを学んだ経験です。
クライアントの担当者や社長、社員の方々の人生が見えてくるのが、仕事のおもしろさです。「このプロジェクトがこけたら、社員一同クビをくくるしかない…」というぐらい、大きな決断をされているクライアントは決して少なくありません。社運をかけて、お金をかけて我々を頼ってくださっているわけですから、その期待には何としてでも応えたいですよね。
SEOに依存したビジネスモデルの場合、SEOでの失敗は許されません。そういった切羽つまったクライアントのお話を聞いていると、相手の人生までも考えてしまいます。「この人のために、この会社のために、何とかしてあげたい」。自分自身をそこまで追い込んでいくからこそ、熱い思いを持って一つひとつの案件にこだわれます。それが「顧客と向き合う」ということ。
パーツみたいに切り出された案件では、なかなか気持ちが入り切りませんが、すべてを任されている、自分に期待されている、と思えるからこそ、この仕事が楽しいですね。
居心地の良い雰囲気が一番の魅力ですね。仕事も含めて自由度が高く、自分のペースで働ける環境です。有給休暇が取りにくいとか、そういった悩みはありません。一緒に仕事をする仲間の人柄が良くて、本当に雰囲気がいいですね。
コンサルタントは、人間的にも魅力がなければ、クライアントの信頼を得られない仕事ですから、そういう人が集まっている会社だと思います。上下関係のわずらわしさとか、横のつながりを強要されるといったことは全然なくて、ゆるい感じでありながら、協力し合う体制も生まれやすい社風です。
「この案件、どう思う?」と気軽に相談しながら、一緒に仕事をしていく感じがあります。このあたりの雰囲気の良さというのは、言葉では説明が難しいのですが、とにかく居心地の良さは抜群ですね。
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