ブラックハットSEOがGoogleに贈る11のアドバイス

公開日:2011/12/14

最終更新日:2024/02/17

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SEO Bookといえばアーロン・ウォールの検索業界に対する鋭い分析と辛口批評が人気の米国でも屈指のSEOブログです。とはいえ、最近少しGoogleに対する批判的姿勢が強すぎるのではないか、ということで別のライターがGoogleにあえてアドバイスをしてみようという記事を紹介。訳した後にタイトルに騙されたことに気付いた私ですが、ブラックな内容なのは間違いないのでGoogleラブな方は読まない方が良いかも。 — SEO Japan

最近、SEO Bookからグーグルの過ちを指摘するアーロン・ウォールの記事が数多く投稿されているので、今回は私がグーグルに手を貸してみようと思う。世界最大のテクノロジー企業を運営する人達に向けて、私が好む取り組みを基に幾つかアイデアを提供していく。私が誰かって?多くのアイデアを持つ匿名のブラックハットである。私のビジネスは、状況を一変させる偉業を達成させるには、あまりにも規模が小さく、また、ロビイスト軍団を率いているわけでもない。そのため、ここは夢を見るのではなく、私に代わって、グーグルにブラックハットのアイデアを実現してもらいたいと思う。

  1. 違法な薬を販売する。薬を売る行為にも理由はある: 金だ。大金が動く。ただし通常の睡眠薬を売るのではなく、大量の医薬品グレードに分類される処方箋が必要な薬の大量販売にグーグルは特化してもらいたい…手に入れるには、三人の医師の診察を受け、薬剤師と神父に会う必要がある類の薬だ。有名な製品のスペルミスを利用して製品をプッシュし、大きな製薬会社を回避していれば、5年間ぐらいは稼げるだろう。誰にも気づかれないはずだ!何だって?既にこの手を使った会社があるって?司法省から目をつけられるって?分かった。次のアイデアに移ろう。
  2. 合法の製品を販売して逮捕されそうになったら業者のせいにすればいい。大きなブランドの縄張り争いだ。大規模な会社との戦いを望むなら、グーグルは上位のeコマースのキーワードを全て把握するために投資を行い、リストを偽物の製品を販売する海外の業者に渡すべきである。薬ではないが、本物のグッチの値段に近いグッチの模倣品なら、クオリティスコアを不正に格下げして、人為的にCPCの入札額を上げれば、かなりのマージンを期待できる。すぐに取り掛かるべきだ。おっと、また一歩遅かったようだ。! ただし、心配しないでもらいたい。「積極的に」この手のすぐにバレる検索を取り締まる際には、目配せをして合図を送ろう。
  3. グーグルは既に薬と模倣品を販売している。それなら、ランディングページに向かうプロセスを100回のうち数回邪魔することで、アドワーズの顧客から様々な方法で収益を得ると言う手はどうだろうか…閃いた…異常に浸透しているツールバーを使って、エンドユーザーを招待して、広告主が必死でアピールし、グーグルに直接料金を支払っている製品の価格を比較する“機能”を提供すると言うのはどうだろうか。これは…素晴らしい…いやダメだ。なんだか羨ましくなってきた。これは、ゴールドマンサックスの一握りの重役が、ギリシャ(この場合、アドワーズの顧客)にアドバイスを送り、その後、国債を空売りすることで(グーグルリレイティドを使って、二次的な収益を獲得する)、クライアントを崩壊させ、積極的に利益を得るようなものだ。笑いが止まらない。推薦されたページがグーグルベンチャーズの資金提供を受けており、アドセンスとViglinkで埋め尽くされていたなら尚素晴らしい。
  4. ツールバーと言えば、グーグルはツールバーをインストールしているユーザーを十分に活用しているとは思えない。細かいことを言えば、ブラウザーのエクステンションまたはプラグインに属しており、許容範囲が狭いTOSによって大幅な制限を受けていることは百も承知だ。しかし、様々なOSへのインストールプロセスをハイジャックすることが出来れば言うことはない。そうすることで、マルウェア、スパイウェア、アドウェア等を送りこみ、さらには、OS自体を避けて、クロームOSを押し付けてしまおう。天才的なアイデアではないか ? アップルめ、見てろよ!
  5. アップルは聖人扱いされている。皆、考えていることは同じはずだ。OSはたいして重要ではない。アップルを立て直したのはiPhoneだ。グーグルが秘密保持契約をかいくぐり、iPhoneの開発に関する高度な知識を持っていれば、そして、アップルの取締役会のメンバーになり、ほぼ同じ製品を生産することが出来れば、勝負することが出来るかもしれない。シュミット君、あの世に旅だったあの方の言葉を否定し、最後の情熱を呼ばわりしてみてはどうだろうか?シリよ、弁護士を雇ってくれ LOL
  6. エリック・シュミット氏を始めとするグーグラー達はスパイ行為を得意としている。さすがの私も彼らには歯が立たない。ただ、もっとスパイ作戦を活性化させてもいいのではないだろうか。あの豪華なストリートマップ撮影者を使って、庭で裸になっている私の写真を撮り、何かに使えないだろうか?私なら信号の領域内ですべてを手に入れる。グーグルを利用させるには、ルーターのログイン情報を入手し、ログをハッキングし、そして、チェックするのだ。君達もかなりのブラックハットだ。Nmapとは、なかなか手が込んでいる。時間切れになる前にウェアーズボットを埋め込んだだろうか?
  7. ウェアーズとクラック(註:ネットで流通している不正ソフト、コード。関連ワードの検索数は常に多い。)をバカにするべきではない。中国と東欧からのトラフィックの多くは、この手の情報を求める人達である。違法かどうかなどは関係ない。法律の抜け穴を知り尽くしたグーグルが6つ目までの活動を止めないなら、くだらない著作権など気にも留めないはずだ。
  8. 子供達の学習能力の向上も止めることは出来ない。もちろん、そのためにはある程度の金銭的な見返りが必要だ。私の見解では、グーグルは他人のコンテンツを手に入れる行為に長けている: それなら、世界中の本を手に入れ、コピーしてしまえばいいのではないだろうか。作家達は自分達の作品を見つけてもらいたいと願っているため、気にしないかもしれない。えー!3年間もかけて完成した作品を盗み、ウェブで“無料”で公開した挙句、今度は広告で儲けるのか!しかも、本人は完全に蚊帳の外!
  9. 作家達が全く反撃しないようなら、ウルフラム & ハート(註:アメリカの”バンパイア”モノ人気ドラマ「エンジェル」に出てくる法律事務所)の教育を受けたグーグルの開発チームはさらに攻勢をかけることも可能だ。彼らを止めるほどの効力のある法律は存在しないようだ。検索反対派の粛清を計画するには時期尚早なので(2014年ならあり得る)、ビジネスモデルを代わりに退治してみてはどうだろうか。クーポン?それなら、グルーポンのキャンペーンのアドワーズのデータを利用する独自のクーポンサイトをローンチし、機密情報を提供することでグルーポンを葬ってしまおう。それだけではまだまだ生ぬるい。巨大な情報のデータベースを抜き取り、徹底的に情報を盗み出し、自分達のために利用し、その後、その情報を利用した連中をコンテンツの重複を理由にペナルティーを与えると言うのどうだろうか?かなり楽しいアイデアだ。実際にマット・カッツ氏は、送られてくるDMCAの40%はでっち上げだと明言している。これも恐らくその一つに過ぎないのだろう 😉
  10. DMCA(註:アメリカの著作権法)と言えば、SEO業者は次にスパムの票的になるのは動画だと言っている。それなら、グーグルは、このトレンドを先回りして、動画を盗用しておこう。そうすれば、グーグルの時代が到来する
  11. やはり抹殺はまだ時期尚早であり、また、他人の作品を望んでも、利鞘は限られている。そのため、もっと盗む必要がある。盗用はやり尽くしたが、ソフトウェアを盗み、グーグルの製品として売り、気づかないことを祈る手もある。捕まったら残念だが、「オラクル」(預言者)は未来に起こることを事前に示唆することが出来るようだ。

結局…グーグルは私よりも遥かに上手のようだ。ブラックハットになるには、上述した犯罪行為に関わるのとは異なり、リンクの購入等、退屈な仕事に終始することになる。ブラックハットを愛する兄弟よ。刑務所行きレベルまで引き上げておきながら、いまだに悪意を持つ全ての者と戦っていると世論を信じさせているとは。貴方こそ、ブラックハットの鏡だ。そこで、グーグル様のために新しいロゴを作ってみた。
The Original Troll


この記事は、SEO Bookに掲載された「Things Google Should Do: Recommendations From a Blackhat」を翻訳した内容です。

SEO Bookはアーロン・ウォールだけじゃない!と思わせる中々の読みモノ記事でした。寛大なGoogle先生もこれなら笑って読み飛ばしてくれることでしょう。。。最後のへたうまキャラは夢に出てきそうな感じでした。 — SEO Japan
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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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