ブサイクな広告やサイトがより有効であるというブサイクな真実

公開日:2012/12/09

最終更新日:2024/02/18

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リターゲティングやアトリビューション技術の進化で効果改善が見込まれるディスプレイ広告に取り組んでいるサーチマーケッターも多いかもしれません。とはいえ、ディスプレイ広告の課題の一つが広告のクリエイティブ。プロフェッショナルな洗練された画像を作成するにはプロのデザイナーに頼んでお金もかかるわけですが、今回は必ずしも画像のクオリティがコンバージョンに直接関係するわけではないという皮肉というかさらに頭を悩ますお話を一つ。 — SEO Japan

オンラインマーケッターとして、そしてたぶんデザイナーとして、一番美しいウェブサイト、ブログテーマ、広告コピーに最高額のお金を支払いたいと思うのはごく自然のことだ。同じことが、バナー広告とランディングページを広告キャンペーンのために作成している時にも当てはまる。

残念ながら、ハイエンドなデザイナーに費やされるこれらの大きな予算が全て無駄になるかもしれない。アフィリエイトマーケッターは、何度も何度も、素晴らしくてプロフェッショナルなデザイナーよりも醜いものの方が良く機能することを思い知らされている。

まず…世界にあるいくつかのブサイクな必要最小限のサイトに触れよう…しかし、これらのサイトもウェブサイトに見えるように基本は備えている。

  • Craigslist – あまりにもシンプルで必要最低限でつまらないが、インターネット上で最も人気のあるサイトの1つだ。
  • DrudgeReport – もしこれをさらにシンプルにするなら、テキストファイルにする他ない。毎月1500万ビジターがいる。
  • Google – 超シンプルなトップページ…決して収益化することなく、常に使われている!

それでは、バナー広告に焦点を当て、なぜ人々がFiverrを介して1つ5ドルで簡単に作れる酷いバナー広告をクリックするのが好きなのかについて考えよう。昔ながらのバナー広告やプロモーションで売り出されたい人などいない。注目を引いたり、派手にしたり、本当にぶざまな外観にすることによって自分の広告を目立たせるのだ!

少し前にMr.Greenが醜いウェブサイトとバナーに関する素晴らしい記事を書いた。下に彼が使用した例と、二つのバナー広告(プロフェッショナルなものと、ずさんなもの)の簡単な実験がどのようなクリックスルーの結果をもたらしたのかを見ることができる。

Banner 1: 11,388インプレッション、79クリック、0.07% CTR
Banner 2:
13,437インプレッション、147クリック、0.11% CTR

少なくともこれは、あなたが、利益をすぐに食い尽くす一流デザイナーを雇用する心配をすることなく、pixlr.comでブラウザ上で使用できる画像編集ソフトウェアを開いて、自分で不細工で簡単なバナーを作ることができることを伝えている。

効果的な広告コピーと醜さを配置することの有効性

時にあなたは、広告内に自分のメッセージを表現すると同時に醜さと才能あるデザインの完ぺきな組み合わせを作り出すことができる。これは、私たちが最近よく目にしているものだ。これらの情報を詰めたテキストばかりの広告を作った最初の企業の1つがPlenty of Fishだった。私たちは今、EWAやMotley Foolのような、こういった種類の広告を使用する多くの人を目にしている。なぜ上のような広告が実際に巧みに作られ、単なる基本的なつまらない詳細以上のものを提供しているのかについて話しているRich Mediaの記事も要チェックだ。これらの広告は、クリックによる平均的なドライバーショットを狙っているのではない。これらの広告を読んでクリックする人は実際に興味を持っていて、コンバージョンにつながる可能性が高いのだ!

不細工で、うっとうしくて、クリエイティブなバナー広告が機能する

あなたが誰に対してどこに広告を出すかによって、キャンペーンのクリックスルー率と見込み客の質において異なる結果を得るだろう。もしあなたが、クリックスルーの量でいくつもりなら、不細工でうっとうしい広告が絶対にいい。あの“Punch the Monkey”と、私たちがあの頃よく目にしていたこのゲームに関連した無料のEメール/Zipの登録オファーを送信するアニメバナーを覚えているだろうか?それはあなたが何を宣伝していようと関係なかった。これらのバナーは魅惑的なクリックのためだけに作られたのだ。それら全ては、一般的なオーディエンスをターゲットにしていて、非常に安く、ものすごい量のトラフィックだった。彼らは、バナーがクリックを獲得することを知っていたので、そこら中と言っていいほどにトラフィックを買って、最終的にそれらを収益に転換させることができたのだ。

そしてもちろん、常にものすごい効果を発揮する身の毛もよだつ発作的な閃光を放つバナーも忘れることはできない!私たちはみんなこれらを嫌っているが…それでも実施したのだ!だって、役に立つから!

さて、ここでの教訓はなんだろうか?結局のところ、あなたには派手なデザイナーも、ランディングページやプロモーションのための大きな予算も必要ない…その代わりに、継続的に自分の広告コピーをテストして、機能する新しいクリエイティブなアイディアを出して、再びそれらをテストし続ける意欲が必要なのだ!


この記事は、zacjohnson.comに掲載された「The “Ugly Truth” About Why Ugly Banners and Sites Work So Well!」を翻訳した内容です。

もちろんケースバイケースとは思いますが、プロフェッショナルなデザインじゃないバナーがプロフェッショナルにデザインされたサイトの中でより目立つということはあるかもしれません。途中に出てきたChristianMingleの事例はまさにそうですが、デザイン的にはロゴの完成度やフォント、細部の処理など全体的に左の方が高いと誰もが感じると思いますが、クリック率は右のPhotoshop歴一週間の素人が作成したようなバナーの方が高いんですね。もしくは、変にうがった見方をするより、単純に余計なデザインがされておらず、文字として認識しやすい、結果読まれる確率が高くクリックもされやすい、ということなのでしょうか。

大手企業や高級ブランドでブランディング上、デザインを落とせないサイトならまだしも、中小企業や個人ベースのディスプレイ広告なら、それこそ担当者が自ら作ってどんどんテストを重ねていくことがディスプレイ広告最適化の最短距離かもしれません。 — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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