2012年のデジタルマーケティングに必要な6つの手法

公開日:2011/12/09

最終更新日:2024/02/17

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2011年も終わりに近づいてきましたが、今年のインターネット業界はソーシャルやスタートアップブーム中心に世界でも日本でも様々な動きがありました。さて今回はそんな激動のインターネット業界を勝ち抜くために必要なデジタルマーケティングの基本について改めて考えてみる記事を紹介します。 — SEO Japan

私は、2000年からインターネットマーケティング業界にいる。過去11年にわたってこの業界が発展するのを見てきたが、未だにそれは初期段階にあるように感じる。私は、現代のマーケティングの原則を議論する際によく“デジタルエイジ”について言及している。今回の記事では、デジタルマーケティングの6つの柱を紹介しよう。

コンテンツマーケティング

これがデジタルマーケティングの柱のリストの最初であるのは偶然ではない。今日では、買い手はストレートなセールスメッセージに我慢できない。私が著書のMarketing 2.0の中で書いたように、私達は自分のターゲット客を教育し、啓発し、楽しませるコンテンツを作る時に、信頼とオーソリティを築く。コンテンツは、ウェブサイトやブログ、eブック、ウェビナー、スライドショー、動画から、カンファレンスのようなオフラインイベントまで様々な形式で届けることが可能だ。現代のマーケティングにおいては、コンテンツがあなたの通貨なのだ。だから、これが私のデジタルマーケティングの柱リストの一番目なのだ。

インバウンドマーケティング

HubSpot(註:中小企業向けに様々なマーケティングASPサービスを提供している会社)にいる我々の友人と彼らの熱心な活動のおかげで、インターネットマーケティングという表現がインバウンドマーケティングに取って代わられている。インバウンドマーケティングは基本的には、関連のある人を引き付けるコンテンツを作ること、それがGoogleに見つけられるように最適化され、ウェブ上で共有され広まるように最適化すること、コンタクトに辿りついた人々の一部をコンバージョンに結びつけるために適切な行動喚起を含めることの芸術と科学である。基本的にインバウンドマーケティングとは、自分の見込み客に見つけてもらうことが全てなのだ。SEO、PPC、ブログ、ソーシャルメディアなどの戦略が、効果的なインバウンドマーケティング計画を実行するために使われる。

ソーシャルメディアマーケティング

私は、このフレーズが廃れるのを待ち焦がれている。今、ソーシャルメディアは主流だ。ソーシャルメディアは、ただ単にあなたの顧客が時間を過ごす全てのオンラインチャンネルの集合体にすぎない。自分のデジタルマーケティング戦略で使用するソーシャルメディアチャンネルの選択が非常に重要だ。ソーシャルメディアを使うことは1つの戦略であり、目的を達成するための1つの手段だ。あなたは、コンテンツ戦略を築くのであって、ソーシャルメディア戦略を築くのではない。ソーシャルメディアチャンネルは、関連のある人々があなたのコンテンツを見つけて関与して共有するように、あなたのコンテンツを後押しするための道筋を提供するものなのだ。

Eメールマーケティング

過去10年のあらゆる技術革新にもかかわらず、ビジネスにおいてはEメールが未だに1番のデジタルコミュニケーションチャンネルだ。Eメールは、“メッセージ”を介してFacebookやLinkedInにまで入り込んでいる。多くのブランドにとって、最も戦略的でインパクトの強い要素の1つが、Eメールリストのサイズと質なのだ。効果的なEメールコミュニケーションを持つブランドは、忠誠心とリードジェネレーションと着実な成長に恵まれる。

モバイルマーケティング

新入りがモバイルマーケティングだ。SMSテキストメッセージとして始まり、B2Cマーケティングで多く見られたものが、3つ目のデバイスへのマーケティングへと発展した。これは、デバイス1とデバイス2がテレビとPC/ラップトップであり、デバイス3がタブレットまたはスマートフォンとして定義されるモバイルデバイスであるという考えだ。スマートフォンの出荷数は2012年にはPCの出荷数を越えると予測されている。スマートフォンの出荷数がラップトップを上回るのには長くかからないだろう。モバイルデバイス上のブランド化されたアプリケーションは、モバイルマーケティングの最も人気があり最も効果的な形態である。コンテンツマーケティングと同じ原則がモバイルマーケティングにも当てはまる。エンドユーザーにモバイルデバイス上で役に立つものを提供することが全てなのだ。

インテグレーテッド・マーケティング

デジタルマーケティングの6つ目の柱は、オフラインマーケティングとの統合である。マーケティングチームは、自分の顧客がどこで時間を費やすかについて知りつくし、そこで彼らに関与する必要がある。ほとんどの業界には、オフラインの要素とオンラインの要素がある。それらを統合することによって、あなたは自分が顧客について気にかけているということを示し、あなたはより多くの収入機会に恵まれ、提供されたあなたの製品は類似製品に対する競争力を持つのだ。

今度誰かがあなたに“Facebook戦略”や“SEO戦略”を強化する必要があると提案してきた時には、それがどこで自分のデジタルマーケティング戦略にフィットするか検討するのだ。これにあなたがどんな答えを出すかが、あなたの行動、ひいてはあなたの結果に対して劇的な影響をもたらすかもしれないのだ。


この記事は、Find and Convertに掲載された「Digital Marketing the 5 Essential Pillows」を翻訳した内容です。

シンプルながらネットマーケティングの基本ってここに書いてあることだけなんですよね。一番最初にコンテンツマーケティングが来ている辺りが時代だなぁ、と感じます。「現代のマーケティングにおいては、コンテンツがあなたの通貨なのだ。」いかにも翻訳調の1文ですが、日々ネットの現場で仕事をしていても、まさにその通りだと思います。他の手法がいかに巧みでも、優れたコンテンツが無ければ、結局は何の結果にもつながらない時代なんですよね。他の項目もどれも納得できますが、メールマーケティングはいつか他の言葉かチャンネルに切り替わる日がもしかすると来るのかもしれません。ソーシャルメディアマーケティングという言葉が廃れてほしい、という一言には思わず笑ってしまいました。さて2012年のインターネットはどこまで進化していくでしょうか。 — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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