HTML ウェブ、そして、セマンティックウェブに対する最適化を行う際、別々のタスクを実施する。この2つのタスクはお互いを補い、そして、この2つのタスクは多くのメリットをもたらす可能性を秘めている。しかし、このタスクを誰の為に行っているのかを忘れているなら、大きな効果は期待できない。
数週間前、あるオンラインセミナーに参加した。このセミナーは、ソフトウェアを使って、ページ上のメッセージ、そして、ランディングページと広告で利用しているワードを精査し、その後、意味において関連する用語を提案して、ランディングページや広告に盛り込むアプローチを取り上げていた。
このオンラインセミナーには、質疑応答を行うセクションがあった。私は「オーディエンス」と言うワードが一度も登場していないことが気になっていた。
そこで、オーディエンスに関する質問を投げかけてみた。
オーディエンスに全く対処しないのは、重大な過失だと私は感じたのだ。
製品やサービスを提供する相手のことを全く考えていないなら、ランディングページや広告を作成することはもちろん、何かをオファー(提案)することすら不可能だと思う。少なくとも、魅力的なオファーを策定することは出来ないはずだ。トピックにおいてコンテンツ内のワードに関連する用語を教えてくれるソフトウェアがあれば、確かに、検索エンジンにとっては、ページを見つけ、内容を理解しやすくなるかもしれない。
しかし、検索エンジンは、いいね!をするわけでもなく、恐らく、ソーシャルネットワークでシェアするわけでもない。
検索エンジンは、製品やサービスの「エバンジェリスト」となり、他の人達に伝えることも、チェックするよう推奨することもない。
検索エンジンは、ページにセマンティックソフトウェアが盛り込んだジョークを見つけても、腹を抱えて笑う可能性は低い(…さすがにジョークを挿入するとは思えないが)。
セマンティックソフトウェアは、特定の業界を取り上げたページにおいて理想的なワードやフレーズを巧みに描写すること、そして、ページやサイトにアクセスするビジターを増やすことが出来るかもしれない。なぜなら、当該のページにビジターを導く上で、適切なワードを選択することが出来るためだ。
しかし、適切な問いに答えていると言えるのだろうか?
自分のサイトが、取引をする相手として適している点をビジターに説得しているだろうか?
オーディエンス、そして、オーディエンスが解決する必要がある問題、もしくは、オーディエンスが持つ希望を考慮していないなら、正しい問いに答えず、そして、説得もしていない。
ウェブページに存在するデータに関する情報を集め、シェアした後、HTMLベースの検索、そして、セマンティックベースの検索に焦点を絞るアプローチは、確かに賢い手法だと言えるだろう。
ただし、ウェブページの対象のオーディエンスを把握せずに、コンテンツを作成する方法は誤りだ。
この記事は、SEO by the Seaに掲載された「When Optimizing for SEO and the Semantic Web, Don’t Forget Your Audience」を翻訳した内容です。
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