オーディエンスを考慮しないSEOはSEOに非ず

公開日:2014/12/18

最終更新日:2024/02/17

ブログ

究極のリンク構築ガイドからSEO関連記事を書かないまま年末を迎えそうな雰囲気なので、気合を入れてSEO関連記事を1つ。テクニカルな知識でお馴染みのSEO by the Seaがあえてオーディエンス、つまりユーザーを考えることの重要性について語ります。 — SEO Japan

HTML ウェブ、そして、セマンティックウェブに対する最適化を行う際、別々のタスクを実施する。この2つのタスクはお互いを補い、そして、この2つのタスクは多くのメリットをもたらす可能性を秘めている。しかし、このタスクを誰の為に行っているのかを忘れているなら、大きな効果は期待できない。

iron-statue-ouside-art-gallery

数週間前、あるオンラインセミナーに参加した。このセミナーは、ソフトウェアを使って、ページ上のメッセージ、そして、ランディングページと広告で利用しているワードを精査し、その後、意味において関連する用語を提案して、ランディングページや広告に盛り込むアプローチを取り上げていた。

このオンラインセミナーには、質疑応答を行うセクションがあった。私は「オーディエンス」と言うワードが一度も登場していないことが気になっていた。

そこで、オーディエンスに関する質問を投げかけてみた。

オーディエンスに全く対処しないのは、重大な過失だと私は感じたのだ。

製品やサービスを提供する相手のことを全く考えていないなら、ランディングページや広告を作成することはもちろん、何かをオファー(提案)することすら不可能だと思う。少なくとも、魅力的なオファーを策定することは出来ないはずだ。トピックにおいてコンテンツ内のワードに関連する用語を教えてくれるソフトウェアがあれば、確かに、検索エンジンにとっては、ページを見つけ、内容を理解しやすくなるかもしれない。

しかし、検索エンジンは、いいね!をするわけでもなく、恐らく、ソーシャルネットワークでシェアするわけでもない。

検索エンジンは、製品やサービスの「エバンジェリスト」となり、他の人達に伝えることも、チェックするよう推奨することもない。

検索エンジンは、ページにセマンティックソフトウェアが盛り込んだジョークを見つけても、腹を抱えて笑う可能性は低い(…さすがにジョークを挿入するとは思えないが)。

セマンティックソフトウェアは、特定の業界を取り上げたページにおいて理想的なワードやフレーズを巧みに描写すること、そして、ページやサイトにアクセスするビジターを増やすことが出来るかもしれない。なぜなら、当該のページにビジターを導く上で、適切なワードを選択することが出来るためだ。

しかし、適切な問いに答えていると言えるのだろうか?

自分のサイトが、取引をする相手として適している点をビジターに説得しているだろうか?

オーディエンス、そして、オーディエンスが解決する必要がある問題、もしくは、オーディエンスが持つ希望を考慮していないなら、正しい問いに答えず、そして、説得もしていない。

ウェブページに存在するデータに関する情報を集め、シェアした後、HTMLベースの検索、そして、セマンティックベースの検索に焦点を絞るアプローチは、確かに賢い手法だと言えるだろう。

ただし、ウェブページの対象のオーディエンスを把握せずに、コンテンツを作成する方法は誤りだ。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「When Optimizing for SEO and the Semantic Web, Don’t Forget Your Audience」を翻訳した内容です。

短い記事でしたが、常に忘れたくない視点でした。SEOでも検索ユーザーを考えることは多いと思いますが、時にはそのペルソナまで踏み込んでより深いユーザーの理解にチャレンジしてみることもまた新たな発見があるのではないでしょうか? — SEO Japan

記事キーワード

  • Facebook
  • X
  • はてなブックマーク
  • pocket
  • LINE
  • URLをコピー
    URLをコピーしました!

編集者情報

  • X
  • Facebook

アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

メディアTOPに戻る

RECRUIT

一緒に働く人が大事な今の時代だからこそ、実力のある会社で力をつけてほしい。
自分を成長させたい人、新しいチャレンジが好きな人は、いつでも歓迎します。