コンテンツマーケティングがB2Bのマーケティングに効果的という意見がたまにありますが、実際にどう実践していくかということについては具体的なアドバイスが少なかったりします。そこで今回は米国の人気マーケッター、ハイディ・コーエンによるB2B向けのコンテンツマーケティング活用のアドバイスをまとめた記事を。 — SEO Japan
なぜB2Bコンテンツマーケティングの効果が問題なのか
あなたのB2Bコンテンツマーケティングは効果的だろうか?もしあなたが5分の4のB2Bマーケッターと同じなら、その答えはノーだ。最近のCorporate Visionsの調査では、自分のリード生成プログラムが効果的だと考えているB2Bマーケッターは20%しかいないということが分かった。
さらなる調査によって以下の問題が明らかになった:
- 37%が、興味をそそらないもしくは退屈なコンテンツである。
- 37%が、マーケティングとセールスが一致していない。
- 12%が、予算制限がある。
- 9%が、コンテンツが不足している。
- 8%が、エグゼクティブの責任範囲が欠如している。
これらの調査結果は驚くことではないが、根本的な問題は、同じ製品を眺めて来る日も過ごしていることが、マーケッターが自分の提供しているものを新しい視点から見る能力をむしばむということだ。もっと言うと、マーケッターは一度うまく機能するものを見つけると、その効果が減少するまでそれを使いすぎる傾向がある。新しいクリエイティブとアプローチが必要なのだ。
ここでは、あなたのB2Bコンテンツマーケティングをより効果的にするための15の秘訣を3つの異なるカテゴリに分けて紹介する。
新鮮な見解を得ること。B2Bコンテンツマーケッターにとって課題の1つは、自分の提供しているものに他の視点を取り入れることだ。
- フリーランスまたは新しいクリエイティブ職を引き入れる。ここでの目的は、他の視点、経験、アプローチを手にすることだ。あなたがマーケティングやコミュニケーションにアプローチする方法を変化させるのだ。
- ゲストの視点を利用する。外部の専門家やインフルエンサーにあなたのコンテンツマーケティングに貢献してもらう。彼らは、知識レベルとファンをあなたの製品に持ってくる。実際のコンテンツ以外にも、彼らは、あなたのコンテンツを広範囲に、または異なるソーシャルメディア愛好者に配信するのに役立つ。
- 他の部署からの意見を自分の組織に取り入れる。マーケティングやコミュニケーション部門の外に出て、あなたの製品や顧客を取り扱う他の従業員を見つけるのだ。例えば、エンジニア、製造、サービス、セールスなどを検討しよう。
- フォーカスグループを実施する。オンラインにしろ対面にしろ、見込み客や顧客からの意見を聞いて、彼らが答えを求めている疑問や情報の種類を把握する。
- 新しいアイディアをブレインストームするために従業員のグループを集める。コーヒーを飲みながら、もしくはピザを食べながら、新しい視点およびあなたのコンテンツマーケティングを提示する異なる方法を思い付くために、部署を超えて従業員を集める。
異なる種類のコンテンツマーケティングを提供すること。今日のメッセージ過多の世界では、強く印象付けるためには何度もマーケティングメッセージを聞く必要がある。もっと言うと、それは異なる形の情報を伴う。(あなたを助けるために、セールスをサポートする42のコンテンツマーケティングのアイディアがある。)
- カスタマーサービスやセールスの疑問に答える。顧客に直面している部門に目を向け、見込み客がどんな種類の情報を求め、必要としているかを把握する。このアプローチの大きな長所は、当て推量が全くないことだ。
- 顧客を教育する。特に複雑な製品に関して言えることで、見込み客は教育を必要としている。あなたの製品に関してより多くの情報とより良い理解を求めている見込み客を助けるために、あなたにできることだ。
- 動いている製品を見せる。百聞は一見にしかず!多くのB2Bセールスでは、製品を経験せずにはすることが難しい見解を提供することが重要だ。
- ケーススタディを提供する。顧客がどのようにあなたの製品を使用しているかを理解しやすい問題と行動と結果と共に短い例を具体的に示す。
- 顧客とエグゼクティブにインタビューする。あなたの製品と環境に関して異なる見解を集める。人々に関与してもらったり、疑問に答えてもらうことにクリエイティブになる。
コンテンツの形式を変える。今日のマルチメディアコンテンツの世界では、ターゲットオーディエンスに様々なコンテンツの選択肢を提供することが重要だ。そのためには、自分のソーシャルメディアペルソナをよく考えることが大切である。
- 製品を写真に撮る。特に、Pinterest、Tumblr、Flickrのような写真に適したソーシャルメディアを使うと、コンテンツを視覚的に提示するのに便利だ。
- 動画を作る。トピックによっては、動画がターゲット市場にあなたの製品に関わる方法を示す効果的な方法になることがある。
- インフォグラフィックにまとめる。インフォグラフィックは多くのソーシャル共有を引き付ける消費し易いコンテンツだ。もしあなたの情報がこのタイプのプレゼンテーションにうってつけなら、それはソーシャルメディアプラットフォームに急速に広がる可能性がある。
- プレゼンをする。それが現実世界でのイベントにしろ、カンファレンスにしろ、ウェビナーにしろ、プレゼンテーションの力を活用するのだ。たとえスライド共有サイトに投稿するだけだとしても、役に立つ。
- コンテンツに声を与える。コンテンツが会話やストーリーテリングにうってつけなら、コンテンツを提示するもう一つの方法としてオーディオを使用することを検討する。それが人間の声の響きを加えて、あなたのコンテンツに命を吹き込む。
全てのB2Bコンテンツマーケティングは、新鮮味に欠け、その効果が失われているため、微調整もしくは本格的な変更が必要とされている。そのため、新しい視点を得ること、トピックを切り替えること、異なるコンテンツ形式を使用することを検討することが重要だ。
B2Bコンテンツマーケティングの効果を上げるためのあなたからのアドバイスは何だろうか?
この記事は、Heidi Cohenに掲載された「B2B Content Marketing – 15 Tips to Make You More Effective」を翻訳した内容です。
どれもシンプルながら、実際に実践しているかと尋ねられると全く取り組んでいないものも多いのではないでしょうか。コンテンツマーケティングというと、まずブログが頭に思い浮かぶ人も多いと思いますが、記事にもあるように様々な形式があるわけです。自分や社内だけの発想では限界もあるでしょうし、時に外部の意見を取り入れながら、ニーズ・価値のあるコンテンツを多種多様な方法で提供していけば、リード生成に貢献するコンテンツマーケティングがきっと実現できるはず?– SEO Japan [
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