先日、
究極のマーケティング・チェックリストを紹介しましたが、今回はよりブログに特化した内容の記事を。コンテンツマーケティング全盛時代、その基本となるべきブログの戦略や戦術を考える上で、参考になる点満載の内容です。 — SEO Japan
新たな1年が始まった。自分のブログを見て、パフォーマンスを改善するために何か出来ることはないのか考えるには、うってつけの時期だ。
昨年、ブログが期待以上の成果を挙げたにせよ、目標の達成に失敗したにせよ、気持ちを切り替え、ブログを成功に導こう。
ブログを精査し、変更を加えたいなら、今以上に良いタイミングは他にない。
2015年版 ブログ査定パーフェクトチェックリスト
出直すことが出来るように、この2015年版 ブログ査定パーフェクトチェックリストを活用してもらいたい。このチェックリストは、アイデアを紙(またはコンピュータ)に書き出しやすいように質問形式を採用している。
通常、私は指標や分析はマーケティングのチェックリストでは後回しにする。しかし、ブログの場合、2014年終了時のブログの状態を理解するため、最初に分析データに着手する価値はある。
ブログの分析データを精査し、ビジネスにどのように貢献しているのか特定することが重要だ。
2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:
- 現在、どの指標を計測しているのか?
- 2014年にとりわけ多くのトラフィックをもたらしたのはどの投稿か? 共通点はあるか?良い成果をもたらした要因は、コンテンツのトピックであったか?それとも、タイトルだったか?
- とりわけ多くのEメールの登録者をもたらしたのはどの投稿か? 当該の記事の特徴は何か? これから投稿する記事をどのように改善することが出来るか?
- とりわけ多くの被リンクを獲得したのはどの投稿か?この記事の特徴は何か?
- 特定のタイプのコンテンツは別のタイプのコンテンツよりもパフォーマンスが良いか? ゲスト投稿、ポッドキャスト等。
- とりわけ多くのトラフィックをもたらし、読者を長く滞在させるコラムニストはいるか? どのようなトピックが取り上げられているか?他のコラムニストとの違いは何か?
- タイトルは記事のトラフィックに大きな影響を与えているか? Upworthyが実施した調査によると、タイトルの影響力は絶大だ。
- トラフィックの最大のソースはどこか? トラフィックの大半が少数の特定のプラットフォームやサイトから寄せられているため、ブログは危険な状況か?トラフィックを多様化するために何をすればいいのか?
- ブログはリード & セールス生成のプロセスに貢献しているか? 注記: コールトゥアクションを盛り込み、ニュースレターを送信するEメールアドレスを集めよう。また、ブランディング、そして、売上げに影響を与えるため、ブログの位置づけを軽視するべきではない。
- 2014年、ブログの運営に幾ら費やしたか? 最低でも、投稿1本当たりに必要な平均時間を割出し、投稿の総数で掛け、続いて、テクノロジーサポート、および、その他の有料の製品の価格を加えていこう。
- ブログを宣伝するために幾ら費やしたか?
2. ブログの競合状況を調べる。
毎分新たにブログが生まれている。そのため、同分野の他のブログの動向を監視することが求められる。
客観的に自分のブログと競合者のブログを比較する必要がある。広い範囲を見てもらいたい。フォーマットにかかわらず、顧客候補の注目を巡って争うあらゆる形式の情報が含まれる。
他社がブログをブログと呼んでいなくても、信念を貫くべきだ。また、業界内の最大のライバル以外にも注意しておこう。
複数の分野にまたがる主なライバルに注目し、ライバルは行っているものの、自分は行っていない取り組みがあるか確認すると良いだろう。
2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:
- 同分野の他のブログはどんなトピックを網羅しているか?
- その他の多くのブログが提供する情報と同じ情報を配信しなくても済むように、拡大の余地のあるトピックを取り上げているか?
- 競合するブログはプロのライターを雇っているか?
- 競合するブログは定期的にコラムを提供しているか?
- 競合するブログはどれぐらいの期間に渡って投稿を行っているか?
- 競合するブログとその他大勢との違いは何か?自分のブログとの違いは何か?
- 競合するブログはどのぐらいの頻度で新たなにコンテンツを投稿しているか?
- 競合するブログのタイトルをどう評価するか?
- 競合するブログが利用する画像をどう評価するか?
- 競合するブログのブランディングをどう評価するか?
3. ブログのコンテンツを評価する。
コアのブログのコンテンツを精査しよう。特に「自分のブログの投稿は他のブログの投稿よりも秀でているか?」について考えてもらいたい。
2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:
- 2-4つの同じトピックを継続的に取り上げているか?
- 各カテゴリーをある程度深く追求しているか? ブログからメリットを得られると読者は感じているか?
- トピックはビジネスと顧客候補の双方にとって妥当か?
- ブログで新たにどの領域を取り上げる必要があるか? ソーシャルメディアとGoogle トレンドから有益なアドバイスを得られる。
- 顧客候補の購入に関連する疑問に答えているか? コンタクトを取る前に、読者が既に購入プロセスの半分以上を過ぎている点を忘れないでもらいたい。
- 定期的にブログで特集を提供しているか? 提供しているなら、パフォーマンスを評価しよう。例えば、ジニ・ディートリッヒはソーシャルメディア、および、コンテンツマーケティング業界のキーパーソンにインタビューを行うSpin Sucks Inquisitionを実施していた。また、Twitterのフォロワーにインタビューを行うコーナーもあった。
- 定期的に他のサイトのコンテンツをキュレートしているか? その場合、オーディエンスに受け入れられているか?
- ブログではどのようなトーンを採用しているか? 本物の人間が話をしているようなトーンが用いられているか?
- 文章に個人的な意見を少し盛り込んでいるか? 個人的な意見ばかりを詰め込むべきではないが、時折個人の意見を織り交ぜると、信頼感、そして、読者が共感を覚える個性を記事にもたらすことが可能だ。
4. 記事以外のブログのコンテンツを精査する。
コンテンツのフォーカスをブログの別の領域に広げよう。一貫したトーンが用いられており、良い印象をビジターに与えていることを裏づけておきたいところだ。
2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:
- 「Aboutページ」はブロガーおよび会社を適切に描写しているか? 記事と同じトーンを採用しているか?人気の高い記事へのリンクが含まれているか?
- 「リソース」にどのようなコンテンツがリストアップされているか? Eメール登録ページへのリンクが掲載されているか?
- ナビゲーションに「初めて訪れた方へ」セクションを用意しているか? (私もこのセクションの作成に取り掛かる必要がある)。新たにブログにやって来たビジターを案内する上で有効だ。何を読んでもらいたいのか考えよう。
- 「連絡先」情報は最新の状況を反映しているか? 必要に応じて、住所(と地図)、電話番号、Eメールアドレスを盛り込んでおこう。
- (妥当な場合)製品にアクセスするポイントを用意しているか?
- Eメールニュースターの登録は目立つか? 自信がないなら、母親に尋ねよう。コンピュータに詳しい可能性が低いためだ。母親が見つけることが出来ないなら、変更を加える必要がある。
- ブログで広告を受け入れているか? 受け入れている場合、フッターのリンクやその他の明白な手段を用意し、広告主を魅了しているか?
- アフィリエイトプログラムは明確に記されているか? 連邦取引委員会が求める適切な法律文を掲載しているか?
- その他の法律関連の細則は最新の状態が保たれているか? 忘れずにブログの下の著作権の日付を変えておこう。
- ブログで証言広告を提供しているか? 最新の状態は保たれているか?
5. ブログのルック & フィール。
このセクションではデザインの要素に注目する。デザインの要素は会社、もしくは、個人のブランドと合致していなければならない(ブランディングの経験が浅いなら、この記事で確認しておこう)。
2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:
- ブログのデザインに流行を反映させることは可能か? 手を掛けたくないなら、季節や祭日を反映させるだけでも良い。Googleはドゥードルを加え、ブランドのロゴを見せつつ、この取り組みを巧みに行っている。
- 削除することが可能なグラフィックの要素はあるか? 時間の経過とともに、ブログはガラクタの集まりになってしまう傾向がある。
- 期限の切れたオファーや広告は存在するか? ページを整理することを念頭に置いてもらいたい。どれがコンテンツなのか分からない状況は避けたい。
- ブログの色はブランドと一致しているか? 色を使って、ブログに清潔感をもたらすことは可能か?
- ブログに加えることが可能な最近撮影した写真を持っているか? 特にライターの写真、および、「About」ページに掲載する写真。
- 同じフォントを継続して利用しているか? 異なる要素の利用を減らすことは可能か?
- ボタンは目立つか? 視覚的なデザインのスタイルと一致しているか?
6. ブログのコンテンツを最適化する。
ブログの各コンテンツの効果を出来るだけ高くすることを目標に掲げてもらいたい。
2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:
- タイトルは読者をコンテンツに引き込んでいるか? 本文に進む読者は全体の20%しかいない点を肝に銘じておこう。
- 画像を少なくとも1枚記事に掲載しているか? 画像は検索およびソーシャルメディアを考慮して最適化されているか?
- オーディオ、動画、プレゼン、インフォグラフィック、PDF等の記事以外のコンテンツのフォーマットを加えているか? ブログを活用して、ポッドキャストや動画シリーズをサポートすると良いだろう。
- 情報を切り分けて、読みやすくなるように心掛けているか?
- 読者が目を通せるように、要点を提供しているか?
- モバイルデバイスを考慮した最適化を行っているか?
- コンテンツにSEOを実施しているか? 少なくとも、助っ人としてプラグインを利用するべきだ。
- 過去の記事やウェブサイトの別の領域にリンクを張っているか?
7. ブログを大勢の人に読んでもらえる準備が整っているかどうか確かめる。
記事を書き、投稿ボタンを押す以外にもブログには様々なタスクが存在する。
2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:
- 記事をどのぐらいの頻度で投稿しているか? Hubspotのリサーチによると、毎日投稿した場合の成果と週に2-3本投稿した場合の成果はほとんど変わらないようだ。
- 理想的なタイミングで投稿を行っているか? 自信がないなら、別の日に投稿してみよう。 コンテンツの焦点によって結果が多少変わる可能性があることを理解しておく必要がある。
- コンテンツを編集しているか? 文法と誤字脱字を確認する必要がある。自信がないなら、アン・ハンドリーの「Everybody Writes」に目を通しておこう。
- ブログに対する特別なテクニカルサポートを必要としているか? 必要としている場合、助けを求めることが出来る人がいるか?(因みに、私の場合、ウェブマスターのラリー・アーロンソンが該当する)
- 必要に応じて、他のライターやフォトグラファーの名前を掲載し、リンクを張っているか? 大学で論文を書くようなものだ。
8. ブログのコンテンツの配信を最大限まで高める。
ブログの読者がどれだけ大勢いても、コンテンツの配信をサポートし、出来るだけ大勢のオーディエンスに届いていることを確認する必要がある(アドバイスが必要なら、この37点のコンテンツ配信の選択肢を確認しておこう)。
2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:
- Eメールアドレス帳にアドレスが掲載されている人に毎回投稿をEメールで知らせているか? コンテンツ全体、または、一部を提供することが可能だ。イアン・クリアリはそれだけで満足せず、読者を魅了するためにオリジナルのEメール用コピーを作り、さらに、過去の関連する記事をキュレートしている。
- フィード(RSS)を読者に提供しているか? フィードは最新のツールとはかけ離れているが、フィードのユーザーは多くのコンテンツを読んでくれる傾向がある。
- ブログの記事を各種のソーシャルメディアでシェアしているか? 少なくとも、Facebook、Twitter、LinkedIn、Google+を利用するべきだ。
- Pinterestでブログの記事を掲載するピンボードを作ったか? BuzzFeedにはプラスに働いたようだ。
- 最新のブログの記事をウェブサイトで宣伝しているか?
- 必要に応じて、製品ページからブログの記事にリンクを張っているか?
- カスタマーサービスのEメール内からブログの記事にリンクを張っているか?
- 従業員にブログの記事をEメールで知らせているか?
- 従業員全員の仕事用のEメールの署名欄に最新の記事に向かうリンクを掲載しているか?
- とりわけソーシャルメディアでブログの記事を広告で補強しているか?
9. ブログのコンテンツのクリエーターを評価する。
ブログの作成プロセスを精査する必要がある。自分一人で全てのタスクを行っているとしても、このセクションに目を通して、新しいアイデアを得られるかどうか確認してもらいたい。
2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:
- ブログの取り組みを指揮するプロのエディターがいるか?
- 数名の熱心なライターを抱えているか? 仕事の一部になっているか?
- ブログの記事にブログの運営に携わっていない従業員を関わらせることは可能か? EメールのBCC、動画、写真を活用することが出来る点を思い出そう。
- 幹部の従業員はブログに関与しているか? 関与している場合、人間らしいトーンが用いられているか?(念の為に言っておくが、これはジョークではない)
- 顧客はコンテンツの作成に関与しているか? 関与しているなら、顧客に手を貸しているか?
- 有料でライターやインフルエンサーに寄稿してもらっているか?
- ゲスト投稿を認めているか? プロセスの管理に役立つ一連のガイドラインを定めているか?
- 他のサイトのコンテンツをキュレートしているか? コンテンツのキュレーションを誰かが担当しているか?
- まとめ記事を作成しているか? posts? 作っているなら、手順は定められているか?
10. ブログでのエンゲージメントを促す。
ブログをソーシャルメディアアクティビティの中心として活用しよう。ブログもオウンドメディアに該当する。
2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:
- コメントを促しているか? 記事の最後に質問を投げ掛けるだけで良い(ちなみにCopybloggerはコメントをGoogle+に移動している)。
- コメント用のプラグインを利用しているか? どれだけ注意していても、コメントスパムが投稿される可能性はある。私はDisqusを利用している。
- 自分、または、記事の著者はコメントに返信しているか? この取り組みはさらなる会話をもたらす。
- 記事で取り上げたことを本人に伝えているか? 脚光を浴びれば誰だって喜ぶ。
- ソーシャルシェアアイコンを用意しているか? (ソーシャルシェアを増やす方法を学習しておこう)
2015年版 実用的なブログ査定チェックリストを作成したのは、て新年を迎え、ブロガーとし新たなスタートを切ってもらいたかったからだ。(ブログをレベルアップさせたいなら、31通りのテクニックと例を紹介したこの記事を読んでおくことを薦める)。
ただし、1度に全てを変えようとするのではなく、1つの領域を修正し、次の領域に進むアプローチを心掛けてもらいたい。適切な場合、テストを行って、変更や修正が理想的な結果をもたらしていることを裏づけると良い。
この記事は、Heidi Cohenに掲載された「The Definitive 2015 Blog Assessment Checklist」を翻訳した内容です。
圧倒的なボリュームではありますが、1つ1つ取り組んでいくことが大事&最終的な差別化につながると思います。地道に頑張りましょう。 — SEO Japan