今日私は、カナダがスタートアップ・ビザプログラムを開始したという告知を読んだ。そうすることによって、彼らは、“移民起業家のみなさん、ようこそ。どうぞカナダに来てビジネスを始めてください”と世界に言っているのだ。それは素晴らしいことだ。うまく考えられている。2009年以降アメリカで私たちが始めようと努めてきたスタートアップビザ運動を手本にしているのだ。
私は、スタートアップビザ運動―もっと具体的に言うと、起業家に適用される移民改革―に関するアメリカ政府の行動に本当にがっかりし続けている。過去3年間何らかのことを成立させようとしてきたが、既存の法律に対する行政上の変更の域を超えることは何も起こらなかった。一部の例では、これが規則の解釈を改善したものの、今でも私たちはここアメリカで完全にチャンスを逃している。CBP(米国国土安全保障省 税関・国境取締局)とUSCIS(米国移民局)は、一貫性なく規則を履行し続け、現行の有効なビザを持っている企業家がアメリカに入国する際に彼らを刑務所に放り込んだり、物事がどうあるべきかのCBPの誤った解釈を受けて他の起業家がこの国に入ることを禁止したりと、全くとんでもない状況を生み出している。私は少なくとも週に1回は恐ろしい話を耳にし、できる時には助けようとしているが、ほとんどの場合、この件に関するアメリカの方針をとても恥ずかしく思うのである。
カナダは移民起業家がカナダに移り住んで会社を始めるのを簡単にして前向きに進んでいるが、今のアメリカの取り組みは“包括的な移民改革”に完全に焦点が合わされている。これに対する最初の法案が数か月以内に出始めることになっているので、私はObamaCare(註:オバマケア – 医療保険未加入のアメリカ人を医療保険制度に加入させる制度改革)の時に私たちが目にしたのと同じような動態を目にすることを期待している。終わりなき政治的陰謀、移民改革に加えてありとあらゆることを網羅して絶え間なく拡張する一連の法案、誰も理解することができない予期せぬ結果をもたらす複雑な一連のトレードオフ。
その上、私は、多くの政治関係者の友人から“投票の計算は役に立たない”と聞いている。これは、何かを通過させるのは非常に苦しい戦いであるということを意味し、アメリカ連邦議会にいる人にその法案を支持してらうという合意は“取り引きと譲歩”(私たちの間のシニカルな見方では、“特定の方向に投票することに賛成する必要がある政治的賄賂”を意味する)が広範囲に及ぶことになることを意味するのだと、私は学んだ。
一方、カナダはスタートアップ・ビザプログラムの恩恵について声高に叫んでいる。
私は、起業家は世界中のどこでも好きな場所で会社を始めることができるべきだと思っているので、このカナダ政府の行動には拍手を送る。そして、移民起業家にアメリカに移住すること、さらにはこの新しいプログラムのあるカナダに移住することを検討することを奨励したい。
親愛なるワシントンにいる友人たちへ:注意せよ。私たちは、移民に関する強硬姿勢―特に起業家になるということに関して―が理由で競争力を失い続けている。カナダは真のリーダーシップを見せている。彼らと張り合ったらどうだろうか?
この記事は、MyVenturePadに掲載された「Canada’s Start-Up Visa Program」を翻訳した内容です。
一方、カナダに移住といえば私の中では中国人が多く移民する場所(特にバンクーバー)&寒さと暇さで数年で戻ってくる人も多いらしい、というイメージが強いのですが(多分少し古い情報でゴメンなさい)、今回のスタートアップビザプログラム、今年の4月1日から開始される、ということで海外での成功を目指す起業家にとってはまた一つ素敵な選択肢が増えたといえるかもしれません。ただカナダ政府のサイトを見た所、カナダのVCや投資家によるバックアップがないとそもそも申し込めないようですし、同種のビザプログラムを提供しているシンガポール等に比べると最初から難易度「高」な雰囲気ですね。そもそもカナダのVCなんて外国人の大半は知らないような 汗
こんなんで世界から起業家が集まるのか?という気がしなくもないですが、世界から優秀な起業家を呼び込むために作られたプログラムのようですし、様子を見ながら改善していくのでしょう。今後に期待しましょう! — SEO Japan [G+]
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