チャンスに満ち溢れている国(アメリカ)にも、通常たくさんの障害が存在するが、不思議なことにその障害が他のチャンスだったりもする。こんな経験はないだろうか?;
我々は“十分な時間がない”だとか“これは決して成功しない”というのを先送りの典型的な理由にする傾向がある。しかし、これまでにどれだけの“失敗するはずのないアイディア”が失敗し、実際はどれだけの“失敗するかもしれない”アイディアがヒットしてきただろうか?
私の経験上、失敗の数よりも成功の数の方が多い限りはうまくいっていると言える。簡単に聞こえるかもしれないが、実際はそれほど簡単なことでもない。専門的職業は多くあるが、スポーツ界を例に挙げてみると、成功(数百万ドルの契約に値する)は、50%にも満たない時間で“成功していること”によってもたらされる。いくつか例をあげてみよう:
あなたがそういう場面で成功することを想像してみて欲しい。できれば自分が投資した人が巨額のお金をもたらしてくれることを望むが、もしそうでないならなるべく最小限の投資にしたいはずだ。新しい市場を見つけて運営するのに同じようなアプローチをとるならば、大部分の初期コストも極めて同じようになる。以下のような基本コストは、平均的な新しいサイトにおいて多少似ている傾向がある。
もしあなたがドメインやサイトを購入するならば、数字は少しゆがむかもしれないがこれらの項目は平均的になる傾向がある。少なくとも10のうち6は成功し、新しいサイトの開設に忙しすぎて他に何もできない状態に陥っていなければ、うまくいっていると言える。もっといい比率になってくれば長期的な利益も増えるし、より新しい冒険の調査と着手に多くの経験を重ねてきた時には、その比率が上がることも期待できる。
私たちの多くは、失敗を恐れているし、中には成功すら恐れている人もいる。もし成功してしまったら、親しい友人や家族を遠ざけてしまうのではないかとか、その成功と生活を維持するために自分は昼夜問わず働くワーカホリックになってしまうのではないかなどの不安だ。失敗への恐れは、時には最も成功した企業家の顔のようなものであるとさえ、と私は考える。
もちろん、私たちは古いバスケットボールの言葉も知っている:「打たないシュートは全てはずれだ」
失敗と成功への恐れは、自分自身で乗り越えなければいけないことであるが、先延ばしにすることを克服しようとする条件でもある。つまり、通常は固定しすぎずもっと適度な期限を自分自身や仕事に設定することが望ましいのだ。これについては、harvard.edu の投稿で説明されている。https://www.iq.harvard.edu/blog/sss/archives/2006/10/procrastination.shtml (「Predictably Irrational」の著者ダン・アリエリーと共同で書いた研究に言及している」)
Psychology Todayも失敗の恐れについての研究を載せている。
“先送りにかかる費用”が本当は何なのかを示すようなグラフやチャートを並べることはちょっと難しい。架空のポートフォリオ内で、サイトごとに存在する基準の利益に任意の数字を当てはめることはできる。しかし、一番いいのは、あなたが自分の数字を使ってみて、あなたに意味のない費用が何なのかを推測することだと思う。
何時間もあなたがやっていること、例えば5分おきにメールをチェックするだとか、FarmFilleの投稿でFacebookに熱心になったりとか、いらない提案をして友達を困らせたりとか、最新のSEOツールが望みをかなえてくれるのかどうか考えたりとか、自分のアイディアはうまくいくのかどうか疑問に思ったりとか、そういう要素だ。もちろんもっと色んな種類のものがあると思うが、ここでは普通のことをいくつかまとめただけだ。
要は、ウェブの世界では毎日競争相手が増え続けていて、ただ傍観して待っているだけでは、あなたの競争相手は最終地点に向かって何度となくあなたの横を駆け抜けていくだろう。
もしあなたに失敗や成功への恐れがないとしても、もしくは自分の能力にかなりの自信があるとしても、世界征服のためのあなたの努力に大いなる進歩をみせたいと願うなら、もう少しゲームに関わっていくことを考えるべきである。あなたは、数多くの“普通の”ことをするのを避けようとしたいのだ。サイトからサイトへ繰り返し利用できるような効果的なプロセスを見極めよう。
プロジェクトの管理は、複数のサイトを運営したり、複数の製品を作成する場合や、あなたがどんな規模でもウェブビジネスを展開しているなら、必要とされる重要なスキルだ。私は新しい市場に入ることが好きなので、他の人達が成功するためにしていることや判断材料になるもっと多くの消費者のデータを調査したり、ビジネス関係を確立することはこれまで付き合いがなかった人との関係を確立する能力などが求められる。私が並行して行っている様々な作業を管理し、経過を追うことは面倒な作業でもあるが必要なことでもある。
サイト立ち上げに関わる多くの要素(SEO、PPC、ソーシャルメディア、収益化、ドメイン購入、市場調査)を考えると、あなたにはやらなければいけない膨大な作業リストと結ばなければいけない契約書がある。その作業を乗り切るために私が日々活用しているサービスには下記のようなものがある。
私はモバイルインターネットを活用し、オフィスに縛られることなく常に移動ができる環境に身を置いている。私は常に身の回りの環境を変えることが好きなので、どこにいてもどんな状況でも全てのサービスに即座に簡単にアクセスできるようにしておくことは重要なのだ。
世の中にあるチャンスを利用して、自分自身の限度を超えた仕事を課さず、あなたとあなたのビジネスにとって柔軟な(でも適切な)期限とゴールを設けるのだ。それを続ければ、最後に、自分自身に感謝するようになるだろう。
この記事は、SEO Bookに掲載された「Managing Business Opportunity Overload」を翻訳した内容です。
ちなみにアドバイスの中で一番印象に残ったのは「何もしないことにかかる費用」です。これを考える意識は常に持っていたい、と強く感じますし、SEOやネットの世界でこれを考えないで現状に甘んじている人やビジネスは確実に長続きしないと思っています。 — SEO Japan
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