世間はツイッターが大流行していますが、今回は今後数年以内にブレイクするかもしれない新興検索エンジンを4つ紹介します。どれもオリジナリティあふれる機能を持っていてユニークな検索サービス。ネットマーケッターなら先物買いで知っておきたい。 — SEO Japan
あなたもGoogleやBing、さらにはTwitterなどのサイトでのSEOについては聞いたことがあると思うが、そこで疑問なのは、その次は何なのかということだ。デジタル時代のマーケッターはデータとコンテンツを必要としていて、世の中に溢れかえっている大量の事柄を整理するために数多くの革新的なツールが登場している。ここに、2012年までに検索で大きな波を起こすであろう4つの検索エンジンを紹介する。
OneRiot – リアルタイム検索エンジン
売り文句:「OneRiotは、TwitterやDiggなどのソーシャル共有サービスで共有されたリンクをクロールし、直ちにそれらのページ上のコンテンツをインデックスします。つまり、ユーザーはリアルタイムのウェブから最も新鮮でソーシャル的に関連したコンテンツを見つけることが可能になった検索体験ができるのです。」
注目すべき理由:CompeteとQuantcastが提供しているデータによると、OneRiotは月に約50万のビジターを獲得している。そんなに大きい数字には見えないかもしれないが、それにはYahooのリアルタイム検索(OneRiotが作った)からのトラフィックや、Taptuと呼ばれるサービスからのモバイルのリアルタイムトラフィックは含まれていない。この会社は最近、今のトレンドトピックに基づいて広告を提供する広告ネットワークも設立した。
マーケッターはどのようにOneRiotを活用できるか:
- キーワードをリアルタイムに追跡する―私のクライアントは二つのナチュラルソーダのブランドを持っているため、私は“ナチュラルソーダ”という用語を使い、その業界内やウェブ上でニュースやトレンドに遅れないようにしている。
- インフルエンサーを見つける―OneRiotは、そのネタを最初につぶやいた人を示し、あなたのキーワードフレーズでインフルエンサーになる人を教えてくれる。
- 売り込みのための媒体を探す―OneRiotは、どの媒体が人気のネタを発行しているか示してくれる。その情報を使用して、ターゲットとする媒体のリストを作成することができる。
- 自分の業界について行く―キーワード検索を使用して、あなたが対応する必要がありそうな競争相手についての最新ニュースまたは競争相手から発信された情報の経過を追う。
- ファンやフォロアーが喜びそうな情報を探す―キーワードを使用して、どんな記事が人気で、あなたのブランドに関係があるのかを知り、ブランドのアカウントでそれをツイートする。
- 読者が好むようなコンテンツを作成する―OneRiotは、あなたのニッチでの人気記事の書き方を学べる究極のソースだ。トップに表示されている記事を研究し、そのスタイルやフォーマットを見習うことによって多くを学ぶことができる。
OneRiotはこちら: https://oneriot.com
Wolfram|Alpha – 知識計算エンジン
売り文句:「Wolfram|Alphaの長期的目標は、全ての系統的知識をすぐに計算可能にし、全ての人とってアクセスしやすいものにすることです。全ての客観データを集めて監督し、知られている全てのモデル、メソッド、アルゴリズムを実装し、計算できるものは何でもコンピュータで算出を可能にすることを狙いにしています。」
WolframのAlphaバージョンは、情報を含んだリンクを見つけるというより、ユーザーが自分の検索結果を計算することを可能にしている。例えば、Wolframを使うと、数秒以内にあなたの生まれた日から月の満ち欠けを見つけることができる。
注目すべき理由:Wlframは、OneRiotと同様、毎月約50万のビジターを獲得している。そのiPhoneアプリは1.99ドルで提供されている。(グラフィック計算機に取って替わることができるため、以前は50ドルだった)Wolframの計算的側面は実力を備えており、データの視覚化はどのマーケッターにとっても素晴らしいツールになるだろう。
マーケッターはどのようにWolframを活用できるか:
- 視覚データを企業のブログやウェブサイト、プレゼンテーションに統合する―インフォグラフィックは要点の説明をするのに優れた方法であるが、Wolframは大変素晴らしいものを作成することが可能だ。
- 市場調査を実施し、比較する―数秒のうちに様々な企業や商品についての情報を計算することができる。試しに、“Big Mac vs. Whopper(ビッグマックVSホッパー)”と入力してみるといい。あなたは、そこに算出されるデータの数に驚くことになるだろう。
- 消費者にとって便利なマイクロサイトやコンテンツを構築する―企業用のニッチベースの検索エンジンやサイト内に組み込みが可能なウィジェットを作成するために、Wolframとパートナーになるチャンスがある。もしEnterpriseのような企業が、ユーザーが二つの都市の距離を算出できるようなウィジェットを組み込みたいのであれば、ワンクリックで申請ができる。
- データの内部知識ベースを作成する―Wolframの法人向けサービスには、企業データを保存し算出ができるサイト内検索エンジンの設置も含まれている。このサービスによって、会計資料やマーケティング資料、ライン生産データなどを記録することができるのだ。
- 会社情報をより早く分析し、データに基づいた意思決定をする―もしあなたがアナリストとして会計、マーケティング、ライン生産などのデータをすぐに入手できるとしたら、仕事がどれだけ綿密かつ迅速にできるか想像してみて欲しい。
Wolfram|Alphaはこちら: https://wolframalpha.com/
Book of Odds – 検索主導型コンテンツプロバイダー
売り文句:「ここは、人々が心配していることやワクワクしていることについて知ったり、魅力のある思慮深い記事を読んだり、興味や熱意を共有するユーザー同士のコミュニティに参加したりするために、人が集まる場所です。飛行機事故から1人だけ助かる確率や、心臓発作になる確率、朝食に冷めたピザを食べたことのある確率など、何十万もの確率に関する報告が含まれている。」
注目すべき理由:Book of Oddsは、3年にわたって人々が日々の生活における確率についてもっと知ることに役に立ってきた検索エンジンである。現在のトラフィックはさほど多くないが、リサーチや信頼性の高いツールとしてだけでなくマーケティングの面でも将来性がかなりあると私は考える。
マーケッターはどのようにBook of Oddsを活用できるか:
- 会社ブログのためのアイディアをブレインストームする―Book of Oddsは、あなたが予想もしなかった方向に導いてくれる。私もブログのネタが尽きた時や、全く新しいものを知りたい時には、時々このサイト内を見て回っている。
- 視覚データを会社のブログやウェブサイトやプレゼンテーションに統合する―Wolfram|Alpha のように、Book of Oddsもデータに基づいた視覚情報を見つけるのに最適の場所である。
- リサーチやレポートに組み込む面白い情報を見つける―例えば、“野球ファンの大人は2.22人に1人の確率”なんていうのもどこかで使えるのでは?
- あなたの企業やブランドにかんする確率を提案する―もしこのツールが、ハリー・ポッター旋風、みんなが様々な登場人物の死の確率を解明しようとしていた時にあったらどうなっていたか想像してみて欲しい。あなたのブランドと確率を結びつける方法は山ほどあり、Book of Oddsはその検索エンジンに直接その情報を入力できるツールなのである。
Book of Oddsはこちら: https://bookofodds.com/
Evri – コンテクスチュアル、ウィジェット型検索エンジン
売り文句:「Evriの自動コンテンツ配信機能は、ユーザーの接触を押し上げ、ページビューを増やしコストを減らす助けになります。私たちのプラットフォームは、あなたが抱えている難題を解決するのを助けるためにデザインされています。」
注目すべき理由:Evriは月におよそ50万のビジターを獲得しており、ワシントンポストなどの有名なサイトとパートナーシップも結んでいる。また、Evriは最近セマンティック・ウェブ機能を備えたTwineを開始し、“何について検索をしているかに基づいてグループに参加し、同じことを検索している人と繋がる”ことを可能にしている。
マーケッターはどのようにEvriを活用できるか:
- 1つのキーワードで全ての最新ニュースの視覚的モックアップを入手する―Evriは少し新聞にも似ているが、あなたが入力したキーワード、その1つの話題についてしか扱わない。動画、画像、見出し、ブログ記事、Twitterのつぶやきなどを盛り込み、あなたが検索している話題について素早くそのスナップショットを提供する。
- 30日以上前のデータを入手する―“タイガーウッズ”のような大きな検索用語では、Evriは過去の月のそのキーワードのトレンド履歴を表示する。
- あなたのブログやウェブサイトにコンテクスチュアルな結果表示を挿入する―Evriは法人・パートナーサービスによって、あなたのサイトをより機能的にしてユーザーにさらなるコンテンツバリューを提供する。
- あなたのソーシャルメディアアカウントにウィジェットを統合する―Evriの各種ウィジェットは、HTMLとJavaScriptに対応している場所ならどこでもプラグインが可能になっている。
Evriはこちら: https://evri.com
他に何か良い検索エンジンについて聞いたことはあるだろうか?あなたはマーケッターとして、将来他にどんな検索エンジンツールを期待するだろうか?
この記事は、Social Media Explorerに掲載された「Four Search Engines Marketers Should Know」を翻訳した内容です。
世間はツイッター大ブームの最中ですが、しかし、次から次へと新しいサービスが開発され続けていますね。どれも特徴的な機能を持っており、かつ既に一定以上のユーザーを確保しているようで今後の展開が楽しみです。いずれどこかに吸収されるエンジンもあるのでしょうが。SEOが必要かどうかはともかく、検索ビジネスに関わるものであればどれもチェックしておきたい検索サービスでした。 — SEO Japan