リンクベイトを簡単に定義すると、人々の注意を集めて被リンクを獲得するブログ記事のことだ。ブログ記事にリンクを獲得することは、SEOにおいて大変重要なことである。
一般的には、多くのリンク=より効果的なSEOとされ、より効果的なSEO=トラフィックの増加とされる。
単純化はしているが、基本的前提はそこにある。もっと詳細な定義については、リンクベイティングに関する素晴らしい記事があるのでそちらを参照して欲しい(記事1、記事2、記事3)。
実際のところ、リンクベイトはコンテンツが優れている時に最も効果を発揮する。つまり、素晴らしい見出しと価値のある中身を書くということだ。だから私は、リンクベイトをありふれたものや不適切なものとは考えない(それに対するかなり下手な努力は見てきたが)。大体の場合、うまいリンクベイトとは、“賢い方法で優れたコンテンツを書くこと”だと私は考えている。
タッド・シェフが素晴らしいリソース記事を書いている(それ自体がリンクベイトになっている!)- リンクベイティングの45のリソース:アイディア、テクニック、ケーススタディと欠点の紹介
そのコンセプトが当たり前になったことで、“リンクベイト”や“リンクベイティング”という用語はもはや使われなくなっているというタッドの言葉に私も賛成だ。しかし、私が知りたいのは、リンクベイトはもはや本当に適切なのかどうかということ、そして、かつてのように効果的なのかどうかということだ。
このブログへのリンクもどんどんと少なくなっている。きっと他のブログでも同じことが起こっていると思う。その大きな理由の1つがTwitterだ。
Twitterが、ブロガーが切望するリンクという貴重なリソースをますます多くの人々が共有する場所になっている。ブログ記事を書くよりも、リンクをツイートする方がはるかに簡単だ。さらに、そういった行動を助長するためにTweetmemeのようなものを使用することによって、ブロガーがリンクをツイートするのをもっと簡単にしている。しかし、その結果、ブログからのリンクは少なくなってしまうのだ。それでもリンクベイトのリンクをツイートすることには、トラフィックや話題性を上げるという意味で価値があるが、いくら想像力をたくましくしても同等のSEO的な価値はないのである。
では、もしリンクベイトがTwitterの登場によってかつてほど多くのリンクを生みださなくなり(私はFacebookもこれに影響を与えていると思うのだが)、将来的に悪くなる一方だとしたら、疑問がある:
リンクベイトは終わったのか?
もうそれをTweetBait(ツイートベイト)と呼ぶべきなのだろうか?是非教えて欲しい。
この記事は、Instigator Blogに掲載された「Is Linkbait Dead?」
を翻訳した内容です。
前半部の特定の記事が他者のブログで引用されて紹介されるより、ツイッターでつぶやかれることが多くなったことは事実の気はしています。一昔前ならSEO Japanで配信しているような記事もブログで取り上げられることが多かった(逆にそれ以外に無かったともいえますが)と思いますが、今はほとんど取り上げられません。その代わりツイッターでツイートされる回数はかなり増えています。後はソーシャルブックマーク(実質はてブ)位で。両方とも後で読むための、または一言メモ的な使われ方がされているように感じます。ツイッターのTopsyなんて少なくとも私の使い方的にははてブと変わりません。
もっとも、ツイッターのリンク効果も色々議論はありますが全く0ではないでしょうし、逆に0のままではツイッターが情報管理・発信ツールとしてさらに普及していく過程で検索エンジンが正しい情報を上位表示できるか?という本質的な問題にもなりかねないでしょう。その意味ではこの記事にあるように「リンクベイト」という言葉と同様、「ツイートベイト」の重要性も高まってくるでしょうが、本質的な行為の意味は余り変わりませんし、引き続きリンク、ツイートされるコンテンツを発信することは重要であり続けると思います。
もちろんフェースブックやMixiの日記にしても世の中の人が支持している何かを判断するにはますます重要になってくるでしょう。オンライン上で何らかの注目を浴びて多種多様なメディアから取り上げられる行為を、「ソーシャルベイト」「バズベイト」のような言葉としていずれは進化していくのかもしれませんね。
— SEO Japan
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