ソーシャルメディアでは、答えではなく、質問がブランド化したデジタルプログラムの分野を独占している。答えが独占していると言う人は誤解している。戦略および目標を明らかにする答えを見つけるのは私たちの仕事だ。しかし、率先して自らの質問に答え、試行および経験の下地を作る責任が私たちにはある。このような旅路で私たちは様々なことを学び、目標と確証を求める際に目指したエキスパートになっていくのだ。
ソーシャルメディアでのアドバイス、そして、最終的には信頼性をめぐってブランドが競争を繰り広げる一方、つながりを築き、リアクションに影響を与えることで知名度を上げる人物をめぐる競争も激化している。ソーシャルメディアは、情報の民主化に大きく貢献するだけでなく、影響の均一化にも一役買っているのだ。そのため、ブランドは注目、そして、最終的には意見を求めて競うことになる。
数年にわたってブランディングを実施することで、ソーシャルメディアでの影響力を手に入れられる可能性はあるが、常識にも深く根付いているように、影響力が均等している状況では、誰もが目立とうとする。だからこそ、フェイスブック、ツイッター、イェルプ、そして、フォースクエアのようなソーシャルネットワークにおいて、私たちはサービス開始直後に利用を始めるのだ。
ブランドの存在が多い傾向は、あまり良い傾向とは言えない。正直言って、資金がものを言う世界である。数多くのブランドが、存在感を増やすことが出来さえすれば“勝利”を収められると考えている。しかし、現在、消費者は賢くなり、影響力のあるアバターを多数作る取り組みには興味を持っていない。消費者はブランドとマーケットとの間に立ちはだかる門番であり、オンラインを代表しているのも消費者である。事実、ソーシャルネットワーク内のインフルエンサーの多くは、ブランドが把握している以上に、もしくは把握していると思っている以上にソーシャルネットワーキングを熟知しているのだ。
まずはブランドが存在する意味を解明するところから始めよう。使命記述書に新たな信念を加えることで、もしくは信念を新しくすることで目的等が判明し、存在感、そして、信頼を得る鍵を解き明かされるだろう。しかし、ここで「行動は言葉より雄弁に語る」と言う昔の教訓を思い出してもらいたい。この教訓は的を射ている。ソーシャルメディアにおいては、この教訓は、言葉を行動に変えると言う意味を持つ。
インサイツ・コンサルティングが2010年にリサーチを実施し、世界で9億4,000万人がソーシャルネットワークを利用していると結論づけた。ブランドによっては、特に意味のない数字だが、現実としてソーシャルネットワークは無視することが出来ないほど重要の存在となり、消費者の注目とロイヤルティもソーシャルネットワークに追従している。
ソーシャルメディアの懐疑派や懐疑派の支配下にある人々は、注意するべきだ。消費者は仲間や同じ経験をしている消費者に信頼と価値を見出している – 分かりきったことだ。インサイツ・コンサルティングによると、調査結果を分析すると、ソーシャルネットワーキングの世界では、消費者に次いで、ブランド自体が僅差で2位につけている。そして、信じがたいことだが、大きくブランドに水をあけられ3位に転がり込んだのがジャーナリストである。
ソーシャルネットワークで、世界のインターネットユーザーがブランドに関する情報源として最も信頼している情報源 2010年1月:
また、この調査によると、賢明なブランドは、バンド、セレブおよび芸能人に次ぎ、3番目に消費者の注目を集め、驚くことに慈善団体よりも多くの支持を集めているようだ。
世界中のソーシャルネットワークのユーザーがファンになったグループ 2010年1月:
この調査の参加者の58%は何らかのページのファンになり、79%が既にソーシャルネットワークでアクティブに活動している。
意図および決意を重要視しているブランドは、やがて行動が見返りをもたらす点に気づくだろう。ファンを獲得するのもその一つであり、最終的にはファンを消費者および支持者に変えることが全ての事業の目的である。
先日、eマーケッターが、消費者レベルで維持されたブランドグラフ(ソーシャルネットワークで絡み合う関係)とソーシャルグラフが購入の可能性に与える影響を調べたチャドウィック・マーティン・ベイリーとiモデレイトの調査を紹介していた。この調査の結果は前途有望なものだった。フェイスブックのファンの50%以上およびツイッターユーザーの67%がフォローしているブランドを購入する傾向があると答えたのだ。
同様に重要なのが、ソーシャルおよび無料のメディアの力だ。60%の参加者がフェイスブックのファンの世界により友人に推薦する機会が増えたと主張している。ツイッターではさらに顕著な傾向が見られる。80%近くの回答者がブランドのフォローが紹介に結びつくと述べているのだ。
米国のインターネットユーザーはフェイスブックでファンになるとブランドを購入/推薦する傾向が強い 2010年2月:
また、このレポートは、ソーシャルネットワークで人々がブランドをフォローする理由を解明しようと試みていた。そして、パイロットプログラムや今後のキャンペーンを説明するためのインスピレーションやデータを求めているブランドのマネージャーにとって、上位の回答は予想通りと言えるのではないだろうか(場合によっては想定外と言う人もいるだろう)。大半の回答者、255名が割引きや特売に関する情報を把握するためにブランドをフォローしていると述べたのだ。ツイッター上の消費者も同様のの答えを返したが、「リアルタイムの情報」、そして、「独占的なコンテンツ」も主な理由として挙げられていた。
存在感を確立すれば、ブランドの地位が評判とロイヤルティが保証されると信じている意思決定者には残念な結果が出た。支援する意思表示をするためにツイッターでブランドをフォローしているのは、調査に参加した人の2%のみであった。
米国のインターネットのユーザーがフェイスブックでブランドのファンになる主な理由 2010年2月:
チャドウィック・マーティン・ベイリーはブランドをフォローし始めたきかっけも尋ね、当てはまると思った理由をすべて選んでもらっていた。回答の差に注目してもらいたい。
49% – 既に顧客
42% – 支持の意思表示
40% – 割引および特売
34% – 楽しい、娯楽
ツイッターでは..
51% – 既存の顧客
44% – 割引
42% – 楽しい
ブランドに浸透している考えは明白である。注意を払い、すべての顧客のニーズを満たすコンテンツおよび交流戦略を策定することだ。ソーシャルメディアはブランドのソーシャル化および擬人化を象徴しており、ソーシャルネットワークは関係が作られ、試される公のフォーラムとなった。ブランドは値する注目、信頼、ロイヤルティ、そして、支持を手に入れ、オフラインおよびオンラインでの成功を決定する領域すべてに価値を届けることで、コミュニティとコマースの見返りを得ることが出来るのだ。
イメージ: Shutterstock
この記事は、Brian Solisに掲載された「In Social Media, Consumers Offer Rewards to Deserving Brands」を翻訳した内容です。
もちろん「活用する」ことが難しいのですが、このデータを読む限り現状でも上手にソーシャルメディアを使いこなせば企業のマーケティング活動にかなり貢献があるのではと感じますし、この傾向はますます強くなっていくことでしょう。大企業もソーシャルメディアに対してもっともっと真剣に取り組んでいくべきと思わざるえません。完全に主流になっていない今だからこそ色々な試行錯誤もできるわけですし。 — SEO Japan
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