Another year is over(今年も、もうすぐ終わる)。クリスマスの定番の曲がそう言っている(少なくとも英国では)。厳しい不況の後でも、人々は引き続きウェブで買い物をしている点を証明し、そして、フェイスブックとツイッターが真の現象と化してから1年、私達は政治のリークがソーシャル化すると言う興味深い体験をした。ウォーターゲート2.0とでも呼んでもらって構わない。
それでは、2010年のソーシャルの拡大から私達はどんな教訓を得たのだろうか?ウェブ、そして、世界にとって、この教訓は何を意味するのだろうか?そして、2011年に対して何を告げているのだろうか?私の推測は外れることが多いが、試さなければ、楽しむことなど出来るわけがない。
1. フェイスブックのユーザーが10億人に達する
私は以前この推測を支える考えを説明した(エクセルで数字をマッピングした。エクセルは裏切らない)。そして、時間が経過するにつれ、この予測が的中する可能性は高まっている気がする。 現在、先進国/欧米のなかでフェイスブックの独占を嫌うのはオランダのみであり、また、スマートフォンユーザーの急激な増加を考慮すると、これが必ずしも大胆な予測とは思えない。
2. フォースクエアは(立派な規模の)ニッチとして存続する
今年、フォースクエアはミーティングでよく話題に上がっていた。数年前にツイッターやフェイスブックが話題になっていた光景によく似ていた。しかし、あそこまで過剰に宣伝され、そして、有名なブランドが参加しているにも関わらず、ユーザーベースは比較的小さい: 12月上旬の時点で500万人である。
ロケーションがウェブの発展において鍵を握る点は疑いようもないが、フォースクエア(および同社のライバルの大半)は、多くの人々がいまだに気が進まない行為(位置の公開等)と思われ、今後もニッチにとどまるだろう。
3. GrouponはTwitterのようにブレイクする
私が言いたいのは、すべてのブランドがマーケティング会議を行うようなサイトにグルーポンがなると言うことだ。2010年におけるツイッターのようなものだ。同社は急速に成長し、そして、60億ドルに相当するグーグルの買収を断っていた。しかし、グルーポンは大きな成功を勝ち取ってはいるものの、大手のブランドが提携したくなるようなサービスにはなれていない。恐らく、小規模な事業をターゲットに選んでいるせいだろう。しかし、この傾向も変わるだろう。
そして、ブランドをディスカウントすることで多くの企業が問題を抱えることになるものの(ディスカウントを狙う顧客は忠誠心が低い傾向がある問題や価格を一度下げると戻すのが難しくなる問題)、グルーポンのオーディエンスの規模は非常に魅力的である(フォースクエアの全世界のビジターよりも、グルーポンの米国のビジターの方が多い)。
4. ネット接続TVが現実となり、オフラインがソーシャル化する
これも割と妥当な予測だが、2011年は、ソーシャルなTVにより、スクリーンが2つから1つになると思う。グーグル TVが現実となり、アップル TV(ほとんどソーシャルではないが)はようやくスティーブ・ジョブズ氏に注目してもらえるようになり、一方、マイクロソフトもどうやらこの分野で計画を温めているようだ。
面白いことに、シアトルに本拠地を構えるこの巨大な企業は、Xboxを既に抱えているため、この分野では一番の有望株と言えるだろう: ハードコアなゲーマーを対象としたゲームコンソールのターゲットを家族に変更して、ゲームに加えて、ウェブベースのコマースおよび閲覧を可能にすることで、非の打ちどころのない製品となり得るだろう。
5. Googleはソーシャルネットワークをリリースしない
国家機密をリークするジュリアン・アサンジ氏のような大胆な行動とは月とスッポンの差があるが、グーグルとの会話、そして、同社の告知を参考にすると、ソーシャル化を推進するグーグルの取り組みが直接的にフェイスブックと競合することはなさそうだ、とリークしておこう。
その代わり、グーグルのソーシャルの領域(バズ & ウェーブの要素を組み込む)は、すべてのコンテンツをすべての人々と共有させるのではなく、友達や同僚等の異なるグループで異なるコンテンツを共有することが可能な仕組みを用いるだろう。これはマーク・ザッカーバーグ氏が時代遅れだと嘲笑したアイデアである。同氏が考えを変えるまでの話だが。
それでは、上述の予測を含め、2011年はどんな1年になるのだろうか?恐らく、2010年とほとんど同じような年になるだろう。デジタルマーケティング業界で働いている私達は、時代のかなり先を見ている点を忘れてしまいがちである。
ゲイピングヴォイドの漫画を見るとこの点を思い出す。2007年に描かれたこの漫画では、ツイッターが当時既に飽きられている点を示唆している。大半の人々がツイッターの名前すら知らなかった時代だ。新しいからと言って、自動的にメジャーな存在になるとは限らない。そして、メジャーになるサービスを見つけるのはなかなか難しいのだ。
しかし、2011年は、TV、モバイル、そして、検索のソーシャル化が進むことで、デバイス、チャンネル & セクターの集約が継続的に行われるだろう。2010年を、多くのブランドがようやくソーシャルを試してもいいかどうかを自問するようになった年だったとするなら、2011年は、ブランドにソーシャル化を拒むことなど出来るのかと私達が問う年と言えるだろう。
この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「5 Social Marketing Predictions For 2011」を翻訳した内容です。
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