昨年、私はソーシャルメディアの新年の誓いを初めて立てた。今年も同じことをしたいと思う。このリストはソーシャルメディアの計画に加えるべき目標をまとめたものであり、ソーシャルメディアに関する詳細な計画ではない。すべての企業に当てはまるソーシャル戦略は存在しない。そのため、自分のブランドに合わない戦略を用いることがないように注意してもらいたい。それでは、2011年版のソーシャルメディアの新年の誓いを立てさせてもらう!
目次
ソーシャルメディアの問題の大半はカスタマーサービスをきっかけに勃発しているが、これはそもそも適切に状況に対応していれば避けられる。この誓いは昨年もリストアップしたが、カスタマーサービスの重要性、そして、先行型のマーケティングツールから反応型の評価管理ツールにソーシャル計画を変える方法を理解していない企業はとても多い。
ホワイトハウスの消費者問題局は、「不満を持つ顧客は体験談を9人から15人に伝える」点を示唆するスタッツを公開している。約13%の不満を持つ顧客は20人以上に報告する。ソーシャルメディアの利用が急増するにつれ、人々は不満をさらに手っ取り早く伝えることが出来るようになった。そのため、カスタマーサービスおよび2011年のカスタマーポリシーの策定に力を入れ、ソーシャルメディアの炎の嵐が始まる前に対処しよう。
「ソーシャルアカウントでライク/フォローしてもらうにはどうすればいいのか?」を問う昔からある問題は、大半の企業がいまだに敬遠している取り組みを行えば簡単に解決することが出来る – 露出だ。以下の点を人々に知ってもらえばいい:
a) ソーシャルメディアのサイトに参加している点
b) 見つけられる場所
c) フォロー/ライクするべき理由
そのためにはウェブサイトの隅に小さなロゴを掲載するだけでは不十分である。そんなに簡単ではない。大規模なソーシャルネットワーキングサイトは、役に立つウィジェットを用意しており、現在、多くの企業がさらに一歩踏み込んで宣伝している。Zazzle.comはその良い例であり、同サイトは既存のセールを宣伝するだけでなく、さらに特売を用意する点を約束しつつ、フェイスブックのアカウントに活用しているのだ:
Overstock(オーバーストック)は、製品およびブランドに焦点を絞っているだけでなく、ソーシャルプラットフォームを利用している点をユーザーに知らせるバナー広告を用意している:
フォロワーをさらに増やしたいなら、そのサイトのソーシャルアカウントを持っている点を知ってもらおう。2011年は、ソーシャルアカウントがすべてのマーケティングの素材で活用されている点を確認するのだ。
スタンブルアポンの良い点は、どんなサイトにも適用することが出来る豊富なカテゴリーが存在することだ。ディグ、デリシャス、そして、プロペラ等のコミュニティが崩壊している中、スタンブアポンが好調な点は意外に思えるかもしれないが、2010年、同サイトは初めてオリジナルのクリエイターが戻り、コミュニティのサイズは今までで一番の大きさを記録していた。
スタンブルアポンの大きな利点は、継続的にトラフィックが長期間にわたって送られてくる点、そして、ユーザー層が幅広い点の2つである。スタンブルアポンは、男性ユーザーと女性ユーザーの割合がほとんど等しく、トピックが編み物から銃に至るまで、様々な分野に及んでいる唯一のソーシャルサイトである。
トピックの全リストは、ここで確認し、同サイトの基本ガイドを読みたいなら、ここをクリックすること … 2011年はスタンブルを楽しもう!
ソーシャルプラットフォームが自分に合っているかどうかを手っ取り早く知りたいなら、広告を試してみよう。ユーチューブ広告、スポンサードツイート、そして、ペイドスタンブルに至るまで、各ネットワークで試し、どの広告のパフォーマンスが良いのか調べるのだ。
効果的且つ興味をそそる広告を作成する点が重要になる。「火のないところには煙は立たない」と言う諺はソーシャル広告に完璧に当てはまる。徹底的な戦略を策定する前に試験的にソーシャルサイトで広告を試すことが可能だ。総体的なソーシャル計画をネットワークに割り当てる前に煙がしっかりと立つ点を確認しよう。
ポッドキャストは5年以上前から存在するが、2010年、ついにポッドキャストはメジャー化した。従来型のラジオ局は、オンラインラジオが人気を高める一方で、徐々に弱体化しつつあり、ソーシャルに参加する価値のある革新をインターネットで起こすことが出来ていない。ポッドキャストおよびオンラインラジオは急速に成長しており、2009年には4200万人のユーザーを抱えていた。
ニッチに特化したポッドキャストを作るにせよ、大規模なポッドキャストで広告を掲載するにせよ、または関連するポッドキャストでゲスト出演するにせよ、ポッドキャストの波に乗り遅れないように注意しよう。2011年はポッドキャストが本当の意味でメインストリーム化する一年になるのだ。
積極的にネットワークに進出して、ソーシャルネットワークでユーザー名を獲得する取り組みは1年に必ず1回は実施するべきである。なぜなら新たなソーシャルメディアサイトが次々に登場しているからだ。そのため、新しいソーシャルネットワークでユーザー名を登録し、ブランドジャックを阻止しよう。
KnowEm(ノウエム)等のサービスは、最低限の料金で最大で300のソーシャルサイトで商標を守ってくれる。ユーザー名を獲得し、ブランドを守ることで、問題を未然に防ぐのだ。
現在の分析パッケージに満足しているだろうか?満足しているなら問題ない。次の誓いに進んでもらいたい。まだこの誓いを読んでいるなら、分析について考えてもらいたい。顧客との交流を除くと、企業がソーシャルメディアを用いることで抱える重要な問題として、キャンペーンを継続する価値があることを証明する難しさが挙げられる。 …ここで分析の出番だ。
シンプルなリンクを追跡するプログラムであっても、完璧なソーシャル分析ツールであっても、基準を設ける必要がある。Outspoken Media(アウトスポークン・メディア)は、あらゆる企業が直面する可能性のある問題を解決する上で役立つ各種のニーズおよびプラットフォームを分類した、SMXイーストセッションの良質なレポートを提供している。このエントリで同サイトは、ソーシャルアナリティクスの解決策をリサーチするか、SMX ウェスト 2011に足を運び、さらに学習することを勧めている。いずれにせよ、2011年に効果の高いソーシャルプラットフォームを必ず見つけよう。
2011年にこの点を強調するのは意外でもあり、若干恥ずかしくもある。しかし、多くの企業が動画の存在をないがしろにしている。2011年には時間を割いてウェブサイトに動画を用意してもらいたい。ユーチューブは現在2,000,000,000ビュー/日以上を記録しているのだ。
Sears(シアーズ)は良質なユーチューブのページを作成し、プレス、広告、そして、ブランドに関する情報を記録し、一般公開している。ブランド独自のHow Toから、詳細な製品の映像に至るまで、動画共有サイトに掲載することで、接触範囲、ブランド、そして、検索エンジンでの存在を拡大する効果が見込まれる。
ネットワークを成長させる上で最も重要な取り組みは、人々にフォロー/ライクする理由を与えることだ。当然である。フォロワーやファンをVIP扱いすることで、ネットワークは成長し、ソーシャルキャンペーンは成功へと導かれる。
この取り組みを行う上で最適なメディアはフェイスブックである。カスタマイゼーション機能が豊富に提供されているためだ。ソーシャルメディア限定キャンペーンのクリエイティブな前例を参考にして、恐れずにフェイスブックのファンのみを対象とした限定コンテンツを実装しよう。
ユーザーがブランドに参加するか否かを決定する最大のファクターはイセンティブである。 – そのため、ユーザーの声に耳を傾け、クーポン、割引、無料サンプル等を提供しよう!
フォースクエアであれ、フェイスブック・プレイシズであれ、グルーポンであれ、ゴーワラであれ、2011年、地域に特化したソーシャルメディアがメジャーに昇格するだろう。この類のサービスは、売り上げを増やすだけでなく、客足おおび認知度を増加させる効果が見込まれるため、多くの小売店に支持されている。このメディアでは、顧客に提供するオファーがキャンペーンの運命を握る。
ネットワークに優れたオファーを出すことが出来れば、長期的な見返りを得られるだろう。また、多くのソーシャルネットワークの担当者が、「ステレオタイプ」ではないクリエイティブなキャンペーンを構築する上で手を貸してくれるため、思い切って連絡を取ってみよう。
先程も申し上げた通り、ソーシャルメディアに参加している事実を人々に知ってもらうことは、- たとえ消費者がオフラインであっても – 非常に重要である。新年の誓い 2で取り上げた内容を超えた取り組みを行っても構わない。
実際の店舗を持っているなら、小売のスペースを活用し、オンラインで製品を販売しているなら、その場所を知ってもらおう。梱包のスペースを活用して、ブランドとさらに交流することが出来る場所を伝えるのだ。機転を利かせ、無駄なスペースを使って、顧客に自分のブランドの存在を知ってもらい、どのように探せばよいのか指示するのだ。
アカウントを宣伝する際は、具体的に宣伝する必要がある。「フェイスブックで会いましょう」と言うのではなく、具体的なURLを掲載して、容易に見つけられる状況を作り出すのだ。ウォルマートでさえ、オフラインのソーシャルプロモーションの力を理解している。皆さんだって出来るはずだ:
以上が今年の新年の誓いだ。この誓いを加えれば、2011年のソーシャルプレゼンスは大いに期待出来るだろう。他にも紹介したい誓いがあるなら、コメント欄でご自由に追加してもらいたい。それでは、今年も素晴らしい年にしよう!
この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「11 Social Media New Year’s Resolutions For 2011」を翻訳した内容です。
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