「ミート・ザ・ペアレンツ」から「カジノ」、「リミットレス」まで、ロバート・デ・ニーロは世界で最も成功している俳優の1人だ。私からのお願いは、今度あなたが彼の映画を見る時には、単なるエンターテイメントとして見るだけでなく、教育の源として見て欲しいということだ。
デ・ニーロ氏は主にその演技力で有名であるが、彼の映画からはビジネスについても多くを学ぶことができる。
信じられないと言うなら、彼の映画からいくつか引用しよう・・・
あなたは、人生で最も大切なことを2つ学んだ。決して友人を裏切らないこと、常に秘密は守ること。
誰かの悪口を言ったり人に秘密を漏らすことは、ビジネスにおいてあなたを良く見せることはないばかりか、悪印象を与えることになる。私生活とは違って、ビジネスライフはトラブルのない領域であるべきなのだ。
もしあなたが噂話をしたり人を裏切るようなことをし始めれば、あなたには悪評がつき始め、仕事が終わった後にあなたと付き合いたいと思う人は誰もいなくなるだろう。それはあなたにとって大したことではないように思えるかもしれないが、多くのビジネス上の取引は仕事場の外で行われているのだ。
人は自分の感情を見せようとせず、それを隠そうとするものだ。
あなたがどんなに論理的でタフであろうと、あなたには感情がある。それは悪いことではない。私達はみんな感情を持っている。そして、デ・ニーロ氏が言ったように、ビジネスの時にはそれを隠そうとすべきである。なぜならビジネスと感情はうまく混ざり合わないからだ。
しかし、あなたが誰かとビジネスをしている時には、相手の瞳の奥までのぞき込み、ボディランゲージを分析し、相手が隠そうとしている感情を見つけ出す必要がある。もし、相手があなたに知られたくない感情を見つけ出すことができたなら、取引をまとめるのにその感情を利用することができる。
ただし、これをする時には境界線を越えないようにすることだ。例えば、私はビジネス上の取引をまとめるために相手の家族や私生活を利用することは決してない。それは道義に反する。
いいことは待っている人達にやって来る。
私がビジネスで成功している理由は、私が賢いからではなく、私が我慢強いからだ。私が成功しているのは、10年以上もの間ビジネスをやっているからだ。
最初の数年間は初心者ならではの間違いを犯すために、常に苦しいものだが、起業家的旅路を続けていくうちに、間違いを犯すことが少なくなり、遅かれ早かれ成功し始める。
あなたが過ちから学び、自分の人生のかなりの部分をビジネスの世界に注ぐ意思を持っている限り、遅かれ早かれあなたは成功するだろう。私は、出来る限り早く始めることをお勧めする。なぜなら、16歳や18歳の時にはたくさんの請求書や家族への義務がないからだ。
あんたは問題の一部か、解決の一部か、単に風景の一部かのどれかだ。
問題、解決、風景のどれかの一部になれるとしたら、あなたはどれを選ぶだろうか?あなたが風景と言わなかったことを願う。それはつまりあなたが、ただみんなが自分の前を過ぎていくのを見ているだけで、挑戦さえもしないことを意味するからだ・・・
もしも、あなたが問題と言うなら、それも良くない。なぜなら、普通は、問題を引き起こす人にお金は払わない。それを解決する人に払うからだ。
常に人の問題を解決しようとすること。それによってあなたはもっとたくさんのお金を稼ぐようになる。あなたがビジネスを始める時に最初に考えるべきことは、“自分が解決している問題は何か”ということだ。
自分にはカッコいいアイディアがあるという理由でビジネスを始めるべきではない。そうではなく、今多くの人が抱えている問題とそれを簡単に解決する方法をあなたが知っているという理由でビジネスを始めるべきなのだ。
奴が誰と関係があろうと俺にはどうでもいいことだ。奴にテーブルの足を下ろせと言え。
あなたがどんなにお金を持っていようと、あなたが誰であろうと、あなたは常に相手に敬意を払うべきだ。あなたが有名だからとか他の誰よりも成功しているからといって、相手を見下して扱う権利はあなたにはない。
長い目で見れば、あなたが小さな相手に敬意を払うようになると、彼らは自分達の友人にあなたのことを伝え始め、遅かれ早かれもっと多くの人々があなたとビジネスをしたいと思うようになるだろう。
例えば、私が数年前にロンドンで行われたカンファレンスにいた時、ほとんど英語のしゃべれないロシア人の青年を助けたがる人は誰もいなかった。私は自分の時間を30分使って彼に無料でアドバイスを与えた。その晩彼は10以上の会社に私がいかに素晴らしかったかを伝えたのだ。そして結局、その中の1つの会社が、私の会社と120万ドルの契約を結ぶことになったのだ。
絶対殺してやる!金をよこせ、この卑劣な奴め、人の話聞いてんのか?
ビジネスがうまくいっていようとなかろうと、私はいつも自分の従業員と取引している請負業者に予定通りに支払う方法を考え出す。もしあなたが、自分が支払うべきお金を人々に支払う方法を知ることができないなら、どうして人がいつもあなたに支払うことを期待することができるだろうか?
私は多くのお金を未払いにされてきた。私に支払いをしていない会社からの未収金は今も数100ドルあるだろう。私は他の人にはそんな経験をして欲しくないのだ。人を働かせておいてお金を支払わないなんてフェアじゃない。
君は全てのイタリア系の上に登り詰めなければならなかったこともなかったし、資金集めのパーティーにうんざりしたこともない。君はそんな時間を過ごしたこともなければ、ちゃんとした父親のいる娘との最初の結婚だってしたことない。君は自分が一回のジャンプで全てを飛び越えられると思っている。君がその机のその椅子に座る手段を得るために、賄賂をおくらなければならなかったことも、魔法をかけなければならなかったことも、脅しをかけなければならなかったこともないのだ。君は戦ったことがないのだから、敵を評価する方法なんて知らないんだよ。私を君の敵にしないでくれ。
あなたがどんなに賢くても、常にもっと学べることはある。だから次に誰かと話す時には、自分が相手よりも知っていると思わないことだ。
学ぶのに最高の方法の1つが、他の人から学ぶことだ。だから誰かがあなたの世界で起きている最新のことを知らなくても、その人物があなたに何も教えることができないという意味ではないのだ。
もし私が自分にもっとあれば良かったと願うものがあるとしたら、それは経験だ。私が会議をすればするほど、私は多くの問題に出くわし、より賢くなる。なぜなら、常に私はそれらの経験から学んでいるからだ。だからあなたは決して学ぶことを止めてはいけないのだ!
そんな風に言掛かりをつけて、ピンピンしてうろつくことができるわけがない。
私は平和な人生を送ることを強く信じている。私は何度もひどい目に遭ってきたが、決して争いを選択しようとはしない。
今度あなたが関係を絶つことや誰かの悪口を言うことや、争いを選択することを考えるような時には、口を閉ざして立ち去ることでもっと良い状態になるということを思い出すのだ。
相手がどのくらいあなたの人生を惨めなものにしようとするつもりなのかは分からないのだから、あなたは尻尾を巻いて足の間にしまってしまうのだ。それは臆病者がすることのように思えることは分かっているが、長い目で見るとそれが功を奏するのだ。例えば、以前に、私をひどい目に遭わせておいて、それが自分達の過失だと分かった時に争いを選択しようとした人がいる。私が謝り、彼らが私を許し、1年後には私と240,000ドルの契約を結ぶこととなったのだ。
あなたが学ぶことができる俳優は、ロバート・デ・ニーロだけではない。どんな人からも知識を得ることはできる。私なんて、1歳の甥っ子から、幸せになるためにはたくさんのものは必要ないということを学んでいるのだ。
物事の表面だけに目を向けることは止め、もっと深く掘り下げる必要があるのだ。
この記事は、Quick Sproutに掲載された「What Robert De Niro Knows That You Don’t About Business」を翻訳した内容です。
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