コンテンツマーケティングを成功に導く10の小さな取り組み

公開日:2014/03/17

最終更新日:2024/02/16

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コンテンツマーケティング関連記事第二弾はカリスママーケッター、ニール・パテルによる、さり気ないのに有益すぎるティップス集を。釣りタイトルに惑わされて読まない(そういう人いますよね)ままだと勿体ない充実の内容。 — SEO Japan

content marketing

何がコンテンツマーケティングキャンペーンを成功に導くのかご存知だろうか?意外なものが、結果を大きく左右する。もちろん、品質の高い、詳細なコンテンツは重要である。しかし、成功を保証するわけではない。

それでは、何が鍵を握っているのだろうか?

数多くの小さな取り組みである。その中には、楽に実行に移すことが出来るものもある。覚悟を決めて、時間を割いて、以下の単純な手法を実施するだけで良い。

それでは、コンテンツマーケティングの目標を達成するための10点の取り組みを挙げていく:

手法 #1: Twitterのプロフィール間で相互にプロモーションを行う

Twitterは、コンテンツマーケティングの取り組みで大きな役割を担っている。まずは、下の表で、過去30日の間に、Quick Sprout(私が運営するサイト)がTwitterから得たトラフィックをチェックしてもらいたい:

twitter traffic

Twitterが、トラフィックの大半を占めるほどのレベルに達するわけではないが、コンテンツをインフルエンサーに発見してもらえる効果はある。そして、インフルエンサーは、コンテンツをリツイートし、さらに、ブログで読者とシェアするようになる。

それでは、どうすればTwitterのトラフィックを最大限まで増やすことが出来るのだろうか?簡単なものだと、例えば、社内で、別のスタッフのTwitterのプロフィールと自分のプロフィールの間でプロモーションを行う手がある。恐らく、個人のプロフィールと会社用のプロフィールを持っているのではないだろうか?少なくとも、スタッフのうち数名はTwitterのプロフィールを持っているはずである。

経歴欄を介して、プロモーションを実施する:

twitter bio

ご覧のように、私はCrazy EggとKISSmetrics(どちらも私が運営するウェブサイト)のTwitterのプロフィールに@記号を使って、経歴欄からリンクを張っている。さらに、共同創設者のTwitterのプロフィールにもリンクを張っている。

twitter bio hiten

共同創設者、そして、その他にも数名のスタッフが同じことを実施している。

チーム内の全員にTwitterのプロフィールを宣伝してもらうと、すぐにフォロワーを増やすことが出来る。こうすることで、最新のブログの記事をツイートで告知すると、より多くのトラフィックが寄せられるようになる。

手法 #2: クリックされるキーワードをヘッドラインで用いる

コンテンツマーケティングの最も重要なポイントは、コンテンツの質だと考えてる人達は多い。この考え方は、ある程度、的を射ているが、ヘッドラインが面白くないなら、誰にもコンテンツを読んでもらえない。

ヘッドラインによって、ビジターが数百人になるのか、あるいは、数千人になるのかが決まる。

以下のワードは、多くのクリックを獲得する傾向が見られるため、幾つかヘッドラインで利用してもらいたい。

  1. How to(方法)
  2. [リストに関連する数字]
  3. 無料
  4. You(あなた、君、皆さん)
  5. アドバイス
  6. ブログの記事
  7. なぜ
  8. 最高
  9. すごい

上のキーワードは注目を集める効果があり、タイトルタグでも利用すると、自然のリスティングからのクリックスルー率が改善されるはずだ。

もっと詳しく知りたいなら、Copybloggerのヘッドラインの公式を参考にしてもらいたい。基本的には、上のキーワードを1つか2つ利用するだけで良い。

手法 #3: Facebook Connectを使ってEメールを集める

かつて、RSSフィードから多くのトラフィックが寄せられていたが、RSSフィードが使われなくなると、大半のブロガーはEメールアドレスを集める方針に戻した。なぜなら、Eメールをチェックする行為は、絶対に消えないからだ。

早くEメールリストを拡大したいなら、Facebook Connectを使うべきだ。Facebook Connectは、Facebookにログインしているユーザーが、ボタン一つでブログを購読することが出来るツールである。名前、そして、Eメールアドレスすら入力する必要がない。

facebook connect

Aweberを使って、ボタンを1回クリックするだけで、このタイプのオプトインフォームを作ることが可能である。

Facebook ConnectをEメールのオプトインに用いた前回のA/Bテストでは、コンバージョン率が24.1%増加していた。

つまり、Facebook Connectを利用すると、新しいブログの記事を投稿する度に、24%多くのビジターにEメールを送信することになる。

手法 #4: ブログの記事を疑問で締める

ブログで記事を投稿しても、コメントが1本も寄せられないことにうんざりしているだろうか?私は、この敗北感を嫌と言うほど味わったことがある。そこで、読者に参加してもらうため、様々な手法を試すようになった。

コメントの本数を増やす効果が最も高った手法が、何だったか想像することが出来るだろうか?当たり前に思えるかもしれないが、それは、ブログの記事の終わりで、質問を投げ掛ける手法であった。

時間を割いて、記事を最後まで誰かが読んだなら、その読者は没頭していたことになる。つまり、没頭しているなら、記事の最後の質問に対して、コメントを介して、質問に答えてくれる可能性は高い。

Quick Sproutで私が実施した実験の結果を紹介しよう:

  • ブログの記事の最後に質問を加えると、平均で18%コメントが増えた。
  • ブログの記事の最後で「パンダアップデートから、どのようにしてペナルティを回避しますか?」等の高度な質問を投げ掛けた場合、「トラフィックを増やすために、他にどんな取り組みを実施することが出来ますか?」等の一般的な質問を投げ掛けた場合と比べ、投稿されるコメントは11%少なかった。

実際にブログでテストする必要はあるが、ブログの記事を一般的な質問で終わらせる努力をしてもらいたい。

手法 #5: ざっと目を通せるようにする

Quick Sproutの記事には、全て小見出しが盛り込まれていることに気づいた方はいるだろうか?通常、本文内に2つか3つ小見出しを使い、最後に見出し「Conclusion」(結論)を用いている。

この記事では、小見出しは、手法 #1、手法 #2等が該当する。小見出しを利用すると、コンテンツを飛ばし読みすることが可能になり、各記事の重要なポイントを学びやすくなる。

昔は小見出しを使っていなかったが、小見出しを利用すると、ブログの記事に対するサイトの滞在時間が増えることが判明した。この手法を用いる以前の各記事の平均滞在時間は、2分41秒であった。しかし、現在、平均滞在時間は、3分26秒まで伸びている。

また、テストを通して、小見出しが、コンテンツの長さよりも、サイトの滞在時間に大きな影響を与えることにも気づいた。ブログの記事の長さを1000ワードから1500ワード以上、さらには、2000ワード以上に増やしたところ、平均のサイト滞在時間は、ほとんど増えなかった。しかし、小見出しを加えることで、没頭する読者が増加した。サイトに滞在する時間が長くなると、ブログの記事を実際に読んでいる可能性は高いと言えるだろう。

コンテンツに目を通すビジターの人数を増やしたいなら、小見出しの利用を検討してもらいたい。

手法 #6: ブログでイラストを描く

先日、Digital Telepathyのデザイナーと話をしている時、特別にイラストを描くと、トラフィックが大幅に増えると言う意見が出た。Super Fast Businessを運営するジェームズ・シュラムコ氏は、まさにこの傾向を実感しており、全ての記事にオリジナルのイラストを掲載している。

custom image

私のように絵心がないなら、Fiverrを利用して、$5でオリジナルのイラストを作ってもらおう。

カスタムメイドのイラストを使うと、トラフィックを、3倍とまではいかなくても、2倍増やすことが出来ると主張する人もいる。私自身は、そこまで大きな変化は実感していないものの、イラストを使ったところ、トラフィックは、14%から26%増加した。

ちなみに、私はストック写真の画像を利用しているが、トラフィックが増加するようなことはない。

手法 #7: コンテンツを数回シェアする

トーマス・タングズ氏は、ブログで同じコンテンツを数回ツイートすると、トラフィックが増えるかどうかを試していた。フォロワーの大半は、ツイートを見ていないのではないかと感じたことが、この実験を行ったきっかけであったようだ。

twitter retweets

実験の結果、同じコンテンツをツイートする度に、前回のツイートのリツイートの75%に該当する数のリツイートが行われることが判明した。要するに、ブログの記事を3回ツイートしたところ、約131%多くのリツイートを獲得することに成功したのだ。

ツイッターのトラフィックを増やしたいなら、ツイートを送信する時刻を決めるべきである。なぜなら、投稿する時間は、読者の人数に大きな影響を与えるためだ。

twitter timing

上の画像を見れば分かるように、ビジビリティを高めたいなら、8時から17時の間にツイートを送信すると良いだろう。また、金曜日は、特に効果が高いようだ。

手法 #8: 数字を重視する

コンテンツマーケティングは、直接的なコンバージョンではなく、間接的なコンバージョンをもたらす。KISSmetricsのリードの多くは、コンテンツマーケティングを経由している。月によって差はあるものの、少なくとも、リードの50%は、コンテンツマーケティングの取り組みによって生まれている。

コンテンツマーケティングを行った結果、トラフィックが増えることに気づくのではないだろうか?自然な検索であれ、リファラーであれ、ソーシャルネットワークであれ、もしくは、Eメール経由であれ、トラフィックは増加するはずだ。しかし、限りある時間の中で、どの取り組みに最も力を入れる必要があるのか、把握しておきたいところだ。

assisted conversions

Google Analyticsのアカウントで、「コンバージョン」、「マルチチャンネル」、「アシストコンバージョン」の順にクリックしていこう。コンバージョンのトラッキングを設定していることが前提だが、収益のチャンネルを分類する、上の画像のような表が表示されるはずだ。

この表を基に、どの取り組みに力を入れるべきか判断することが出来る。例えば、私は自然のトラフィックとリファラーのトラフィックを増やすことに力を入れている。なぜなら、この2つのチャンネルは、とりわけ見込みがあるからだ。直接的なトラフィックは、コントロールすることが難しいため、私なら焦点を絞る対象には選ばない。

アシストコンバージョンを確認すると、コンバージョンをもたらしているチャンネルにとって、有効なコンテンツを作ることに力を注げるようになる。例えば、ソーシャルメディアのチャンネルに働きかけるなら、TwitterやFacebookを使ったマーケティングに関する記事を増やす。しかし、自然なトラフィックを増やすことに私は力を入れたいため、How-To記事等、検索で長期間に渡って上位を維持する、時間を問わないコンテンツの作成に力を注いでいる。

手法 #9: コンテンツカレンダーを利用する

コンテンツマーケティングにおいて、私が犯したミスの中で最も痛かったのは、一貫性に欠けていたことだ。怠けて、ブログの記事の投稿のペースが落ちると、トラフィックは21%減少した

それでは、どうすれば一貫性を保つことが出来るのだろうか?編集カレンダープラグインを利用すると良い。

calendar

編集カレンダーを利用すると、記事が配信される日、そして、ギャップや重複が存在する日を容易に見つけることが出来る。このツールは、ブログの投稿を考慮して作られているものの、コンテンツカレンダーとして利用することも可能である。

コンテンツマーケティングの取り組みが軌道に乗り始めたら、Kapostにアップグレードすることも出来る(マーケティングチームのメンバーが増えることが前提だが)。しかし、しばらくは、無料なので、編集カレンダープラグインを利用することを薦める。

手法 #10: うまくいった作品を再現する

人気の高いコンテンツのアイデアが、なかなか浮かばずに苦労しているだろうか?これ以上、苦しむ必要はない。競合するサイトを5つ選び、URLをQuick Sproutの分析ツールに入力しよう。

レポートが読み込まれたら、「social media analysis」タブをクリックしてもらいたい。

social media results

このツールは、ソーシャルメディアの観点から、競合者が作成した人気の高いブログの記事を発見する。さらに、このリストを具体的なソーシャルのチャンネルで並び替え、人気を集めているタイトルを知ることが出来る。

続いて、(競合者を露骨にコピーすることがないように)当該の記事に捻りを加えて、自分のブログで作成していく。

こうすることで、シェアされないコンテンツではなく、ソーシャルシェアを多く獲得するコンテンツを作ることが可能になる。

結論

コンテンツマーケティングで重要なのはコンテンツだけではない。コンテンツのレイアウトやツイートを送信するタイミング等、ちょっとした調整を行うと、より多くのトラフィックを得られるようになる。

これは、マーケッターの多くが、忘れてしまった基本中の基本だと言えるだろう。コンテンツを作るために時間を割くつもりなら、コンテンツから出来るだけ多くのトラフィックを獲得する取り組みも行うべきである。

コンテンツマーケティングの取り組みで、より多くのトラフィックを得る方法を他に知っていたら、コメント欄で発表してもらえないだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「Low Hanging Fruit of Content Marketing: 10 Quick Changes That Will Bring Big Results」を翻訳した内容です。

同じような記事を連発しているといえばしているニール・パテルなんですが、どれも納得するしかない内容なのは流石です。ワードプレスの編集カレンダープラグインは知りませんでした。時間がある時は1日も3本以上アップする日もあれば忙しい時は1週間投稿0のSEO Japanとしては活用すべきな感じですが。。。なんとなく投稿頻度に自分の現状が出ている気がしてこれはこれでいいかな、と思ったりもしているマーケティング無視な私でした。投稿がないと、書かないと!という気になるのも事実なんですけどね。 — SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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