CSSとは?意味・用途とSEOとの関係性や仕組み

公開日:2020/01/16

最終更新日:2025/07/14

マーケティングガイド

無料で資料をダウンロード

SEOコンサルティングサービスのご案内
専門のコンサルタントが貴社サイトのご要望・課題整理から施策の立案を行い、検索エンジンからの流入数向上を支援いたします。

無料ダウンロードする >>

CSSとは

CSSとは、Cascading Style Sheetsの略で、通称スタイルシートと呼ばれます。HTMLはWebページを構成するために使用されるのに対して、CSSは色、レイアウト、フォントなど、Webページのスタイルを記述するための言語です。

CSSはHTMLから独立した外部ファイルに保存され、XMLベースのマークアップ言語で使用できます。それにより、サイトの管理、ページ間での共有、およびページの環境の調整が簡単になります。

参考:SEOとは? 企業が実施するSEOの目的・内容とメリット・デメリット

CSSの目的はウェブコンテンツの視覚的な表現と構造の分離

CSSの主な目的は、ウェブコンテンツの視覚的な表現と構造(HTML)を分離することです。これにより、以下のような様々な用途で利用されます。

  • デザインの統一性: ウェブサイト全体で一貫したフォント、色、間隔などのデザインを簡単に適用できます。
  • レイアウトの制御: 要素の配置(例: フロート、グリッド、フレックスボックス)、幅、高さなどを細かく調整し、レスポンシブデザイン(異なる画面サイズへの対応)を実現します。
  • 視覚効果の追加: アニメーション、トランジション、影、グラデーションなど、リッチな視覚効果を要素に適用できます。
  • メンテナンスの容易さ: デザインの変更が必要な場合、CSSファイルを編集するだけで、関連するすべてのHTMLページにその変更を適用できます。これにより、個々のHTMLファイルを修正する手間が省けます。
  • アクセシビリティの向上: 視覚的な情報をCSSで制御することで、HTMLはセマンティックな構造に集中でき、スクリーンリーダーなどの補助技術による情報解釈が容易になります。

CSSの仕組み

CSS(Cascading Style Sheets)の仕組みは、ウェブページの見た目を定義するために、セレクタプロパティという3つの主要な要素を組み合わせて機能します。これにより、HTMLで記述されたコンテンツにスタイルを適用し、デザインやレイアウトを制御します。

CSSをHTMLに適用する方法は主に3つあり、それぞれに特徴と推奨される用途があります。

  1. 外部スタイルシート (External Style Sheet): これは最も一般的で推奨される方法です。.cssという拡張子を持つ別のファイルにすべてのスタイルルールを記述し、そのファイルをHTMLファイルの<head>セクションでリンクします。
    HTML

    <link rel="stylesheet" href="style.css">
    

    利点: 複数のHTMLページで同じCSSファイルを共有できるため、ウェブサイト全体で一貫したデザインを簡単に管理できます。デザインの変更が必要な場合、このCSSファイルを編集するだけでサイト全体のスタイルが更新されます。また、ブラウザによるキャッシュが効きやすく、ページの読み込み速度向上にも貢献します。

  2. 内部スタイルシート (Internal Style Sheet): HTMLファイルの<head>セクション内に<style>タグを使ってCSSを直接記述する方法です。
    HTML

    <head>
        <style>
            body {
                font-family: Arial, sans-serif;
            }
            h1 {
                color: navy;
            }
        </style>
    </head>
    

    利点: 特定のHTMLページにのみ適用したいスタイルがある場合に便利です。ただし、複数のページで同じスタイルを使い回す場合は非効率的になります。

  3. インラインスタイル (Inline Style): HTML要素のstyle属性に直接CSSを記述する方法です。
    HTML

    <p style="color: blue; font-size: 16px;">このテキストは青色で表示されます。</p>
    

    利点: 特定の要素にのみスタイルを適用したい場合に最も手軽な方法です。しかし、HTMLとCSSが混在するため、構造とデザインの分離というCSSの原則に反し、メンテナンス性が著しく低下します。このため、緊急時やテスト以外ではほとんど使用されません。

CSSとSEOは間接的に影響する関係性

CSS自体が直接的なSEOのランキング要因になることはほとんどありませんが、間接的にSEOに大きく影響します

ユーザーエクスペリエンス (UX) の向上

読みやすさ: 適切なフォントサイズ、行間、コントラストなどでテキストが読みやすくなると、ユーザーはページに長く滞在し、コンテンツを深く読み込みます。これは、直帰率の低下や滞在時間の延長につながり、検索エンジンに「質の高いページ」と評価される要因になります。

レスポンシブデザイン: CSSメディアクエリを用いて、PC、タブレット、スマートフォンなど、あらゆるデバイスで適切に表示されるレスポンシブデザインを実現することは非常に重要です。Googleはモバイルフレンドリーなウェブサイトを高く評価しており、モバイル検索結果でのランキングに影響を与えます。

ナビゲーションのしやすさ: CSSで美しく分かりやすいナビゲーションメニューやボタンを作成することで、ユーザーはサイト内を迷うことなく移動でき、目的の情報にたどり着きやすくなります。

ウェブサイトのパフォーマンス

ファイルサイズの最適化: 外部CSSファイルを使用することで、HTMLファイルが軽量化され、ウェブページの読み込み速度が向上します。ページの表示速度は、Googleの重要なランキング要因の一つです。

キャッシュの利用: 外部CSSファイルはブラウザにキャッシュされるため、再訪問時にはページの読み込みがさらに速くなります。

不要なCSSの排除: 必要以上に複雑なCSSや、使用されていないCSS(デッドコード)が多いと、ページの読み込みが遅くなる可能性があります。適切に最適化されたCSSはパフォーマンス向上に寄与します。

クローラーの効率的な理解

CSSは視覚的な表現を担当するため、HTMLを「セマンティック(意味論的)」に保つことができます。これにより、検索エンジンのクローラーは、余計なデザイン情報に惑わされることなく、HTMLのコンテンツ構造を効率的に理解できます。

つまり、CSSはウェブサイトの使いやすさとパフォーマンスを向上させることで、結果的にSEOに良い影響を与える重要な要素です。見た目が美しく、ユーザーにとって使いやすいウェブサイトは、検索エンジンからも高く評価される傾向にあります。

「PageSpeed Insights」でCSSの読み込み速度が遅いことが指摘されたら「インライン化」を検討する。

CSSを外部ファイルから読み込むことによってページスピードが遅くなることがあります。その場合はHTMLに直接書き込む、「インライン化」を行うことで改善されます。
ただし、数百行など多すぎる場合は逆効果になるので注意が必要です。
インライン化するかどうかの判断は「PageSpeed Insights」でCSSの最適化を指摘されるかどうかで決めるのがいいでしょう。

  • Facebook
  • X
  • はてなブックマーク
  • pocket
  • LINE
  • URLをコピー
    URLをコピーしました!

編集者情報

  • X
  • Facebook

アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

メディアTOPに戻る

RECRUIT

一緒に働く人が大事な今の時代だからこそ、実力のある会社で力をつけてほしい。
自分を成長させたい人、新しいチャレンジが好きな人は、いつでも歓迎します。