11月19日のアップデートをGoogleは認めていないが、ランキングアルゴリズムの核となる部分のアップデートが行われた証拠が数多くある。
*記事内のリンクは全て英語となっています。
新たな”ファントム”アップデートがあったのだろうか?Googleは否定しているが、アップデートが起こったと考えている人が多くいるようだ。
2015年11月19日に、Googleがアップデートを行ったのでは、との報告が、多くのSEO担当者から寄せられた。Googleのジョン・ミュラー氏はTwitterで、「Googleとして報告することは何もない。」と述べており、「Googleは毎年何百もの変更を行っている。」ともしている。
“Googleは大きな変更を行ったが、それを発表していない”、といった可能性がある。また、”Googleが数百の内の1つの変更を行い、それを一部の人間が変動と捉えた”、といった可能性もある。さらに、”主要な変更は何も行っておらず、それ故Googleも何も発表していない”、ことも考えられる。
個人的には、パンダアップデートやペンギンアップデートではないと考えている。もしも、両者の内のどちらかであれば、これまでと同様、ジョン・ミュラー氏は何らかの発表を行っているだろう。
Googleが発表していないことが起こった可能性はあるのだろうか?もちろん、その可能性はある。
しかし、Googleのランキングアルゴリズムの”核”となる部分への変更ではない。それらは、メインアルゴリズムのフィルターとしての役割を担っているのだ。コア・アルゴリズムの場合、Googleは特に発表を行わない。
それでは、メインアルゴリズムへの変更であったのだろうか?その可能性はある。過去にも変更が疑われた後、最終的にGoogleがそれを認めた、ということはあった。
5月に、Googleはクオリティ・アップデートを認めたが、それは、最初に変動が確認されてから2週間後のことであった。Googleの発表が遅れ、詳細を知る者が誰もいなかったため、ファントムアップデートとして知られるようになった。ファントムアップデートは、これについての記事を最初に書き上げた、グレン・ゲイジ氏が名付けたものである。
ゲイブ氏は、2015年5月のアップデートを”ファントム2″と呼んでいた。これは、2013年に起こった非公式のアップデートであるファントム(つまり、こちらがファントム1となる)の続編であると想定していた。
実際には、ファントム1で行われた変更が、そのままファントム2でも起こったと断定することはできない。両者は全く異なるアップデートであった可能性もあるのだ。共通した唯一の事項は、誰も詳細を知ることがなかったため、”ファントム”という名前がつけられた、という点である。
繰り返しになるが、Googleは最終的にファントム2がクオリティ・アップデートと呼ばれるものであることを認めた。そして、11月に起こったと思われるアップデートは、新しいクオリティ・アップデートなのだろうか?
答えは誰にもわからない。ただ、多くの証拠と思われるものがあるだけだ。幾つかのケーススタディや、11月19日から見られる業界内の多くの報告が、それにあたる。
今回のアップデートをファントム3と呼ぶものもいる。前述のゲイジ氏は新しい記事内で言及しており、Searchmetrics社のマーカス氏も同トピックの記事を投稿している。両記事とも、今回のアップデートの影響を受けたサイトの非常に詳細な情報を記載しており、どの程度の影響があったか、なぜ影響を受けたのか、といった内容が記されている。
両者とも、今回のアップデートは品質に関するものだと論じており、ファントム3(もしくはクオリティ・アップデート2)の可能性を示唆している。
少々話しが複雑になってきた。下記にまとめてみよう。
さらに状況を複雑にしてしまうが、6月にGoogleはアルゴリズムへの別のアップデートを認めている。このアップデートを”ファントム”と呼んでいる者は誰もおらず、また、Googleも名前はおろか、それについての説明もしていない。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「Was “Phantom 3” A New Google “Quality Update” To Its Algorithm」を翻訳した内容です。
SEO最新情報やセミナー開催のお知らせなど、お役立ち情報を無料でお届けします。