Facebook、これからの展望

公開日:2012/04/10

最終更新日:2024/02/17

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いよいよIPOを間近に控えたFacebook、今回はThe Next Webが今年のFacebookの動向について年初に予想した記事を改めて紹介します。もちろんどれも現在進行形で進んでいるものばかり。IPOの行方も気になりますがその後の展開も気になるFacebook、これからのFacebookを一足先に考えてみませんか? — SEO Japan

昨年はFacebookにとって非常に忙しかった1年間だったが、今年この世界で最も有名なソーシャルネットワークを待つ出来事に比べたら何でもないことだ。

それでは、2012年にMark Zuckerbergの会社に私たちが期待できることについて見ていくとしよう。

IPO, IPO, IPO…

IPO―新規株式公開。さあ、言ってやったぞ。それは、Facebokkにとってだけでなく、テクノロジー業界全体にとっても大きな影響になる。噂されているFacebookの1千億ドルという査定額は、最高100億ドルの自社株購入権の価値をもたらすとみられ、その過程で多数のミリオネアを生み出しそうである。

これらの人々は自分が勤めたスタートアップが成長してインターネットの巨人となるのを目撃してきたことを考えれば、その中の一部の人が自分の経験(と少なからぬ資金)を使って次のゲームチェンジャーを築きたいと思ってもおかしくない。

このIPOは、シリコンバレー以外の場所にも影響を与えそうである。Facebookの共同創設者であるEduardo Saverinは、ここしばらくの間シンガポールで行動を起こしているし、間もなく裕福になるFacebookerが、アジアやラテンアメリカやその他発展途上の市場でテックシーンに関与するチャンスを心に思い描いているかもしれないことを私たちは容易に想像することができる。

しかし、FacebookのIPOは単なる金銭的なものではなく、この若い成り上がり者が上位層に加わるのだから意義深いのだ。かつては子どものための暇つぶしの趣味として片づけられていたソーシャルネットワーク自体が、ついに、誰もが認める、インターネット体制の一部になったのだ。

もちろん、この変化は過去数年にわたって起きていた。重役会議室では、FacebookやTwitterやその他の新しいメディアサイトを通じて自分たちの顧客にアピールすることにますますお金と人と時間を注ぎ込むようになっていた。そして、FacebookのIPOがこの大転換の最高点なのだ。

ところで、もしあなたがこの大きな動きがいつ来るのかということに関してヒントを求めているなら、Facebookは4月までに財政的な結果を公開するはずのため、それは第一クォーターでほぼ間違いないだろう。

10億ユーザーに到達し、より地元密着型に

ありふれた表現のように聞こえるが、Facebookの成長は並外れていて、今では世界中に10億人のユーザーに接近している。私たちは、Facebookのユーザー基盤を国と比較することに慣れてきたが、すぐにそれは中国とインドより大きくなり、地球上のどんな国家よりも大きくなるだろう。

ほぼ間違いなく、Facebookの成長の裏にある最も興味を引く因子は、この会社自体はそれを後押しするためにほとんど何もしていないことだ。なぜならほとんどの場合そうする必要がなかったからだ。Facebookは、口コミとその他有機的成長がその世界的台頭に大きく関与するのを目にしてきたが、今年はよりローカルになり始めそうである。

例えば、アジアでは、支社をオープンし―明らかに最初は主に売上のため―、これは、最も有力なローカルプレイヤーに成長してきている多くの地域に特有で、ローカルプレゼンスが企業との関係を強化することができ、よりローカルなコンテンツをユーザーにもたらすことによってその存在を固めることができる。

‘上品に年を重ねる’につれて、特定の地域に適応することもFacebookが直面するもう一つの課題だ。2004年の創設以降、この世界はどんどん先へ進んできているし、成長するソーシャルメディアのパイを握ろうと各地でローカルのSNSが誕生している。Facebookがどこまで各ローカル市場に対応していけるかが世界戦略の上で重要となる。

中国の疑問に答える

Facebookは10ケタのユーザー数に達するところに近づいているが、世界最大人口市場でのプレゼンスは極小で、登録ユーザー数はおよそ50万だ。しかし、中国では、ソーシャルメディアはFacebookを待っていない。なぜなら、それはすでに、極めて大きな影響を与える業界に急成長し、中国政府の情報コントロールに異議を申し立てているからだ。

Zuckerberg自身は、中国に個人的関心を持っていることで知られている。彼の恋人のPriscilla Chanの家族は中国と結びつきがあり、彼は北京語を学び始めていて、2010年には中国を訪問しており、彼はこの国に興味を持っているのだ。

彼の中国訪問は正式には休暇だったが、中国のテックメディアはこの国での彼の過ごし方に関するあふれている噂についてレポートしていた。Bloombergのレポートによると、Zuckerbergは、Baidu(中国では大まかにGoogleに相当する)、Sina(中国のトップマイクロブログのオーナー)、そして現在Yahoo買収を競っているeコマースの大企業Alibabaと会った。

Facebookが中国に公式にブロックされていることを考えると、控えめに言っても、中国参入は難しいだろう。ユーザーはすでに国内のソーシャルネットワークに押し寄せているが、既存の確立した企業とのパートナシップが承認されるかもしれないことを示唆している。去年、Baiduがそのパートナーかもしれないというがあったが、具体的なことは何も進んでいない。

COOのSheryl Sandbergがこの国を見過ごすわけにはいかないとコメントしているが、Mark Zuckerberg自身は、会社が中国に参入するための“即時のプランがない”ことにストレスを感じている。

その上、たくさんの要因がこの問題はある時点で提起されることを示唆しており、今年この会社はIPOと10億ユーザーを超える予定のため、2012年こそがFacebookが中国戦略を机上に持ち出す時になるだろう。しかしながら、プランが整うことが、Facebook Chinaが次の12か月で実現するという意味には必ずしもならない。

インターネットの中心になる

Facebookにとって2011年の最も重大な意義のある瞬間は、インターネット上にソーシャルインタラクションを再整理して所有する試み、タイムラインの導入だった。このリデザインは、広告主にも都合が良い―あなたの見方によって、それはボーナスなのか計画のうちなのか変わるが―彼らがFacebookユーザーについて理解を深めることを可能にしているのだ。

Facebookの狙いは単にあなたの友達とのインタラクションを所有することではなく、その触手をオープンWebに押し込み続けているのだ。これまでかなりの期間そうしてきている。コメントプラットフォーム、Facebook Connect、定期購読ボタン(ユーザーとウェブサイトの両方)、Facebookメッセージ専用のアプリなどの追加、それらすべてが現代のインターネット体験の中心にしたいという願望を示している。

最近の開発を考えても、Washington Postがソーシャルリーダーアプリを完成させていて、Facebookはそのサービスにより多くのメディアをもたらすことに多大な努力を注いでいるようである。コンテンツプロバイダーと強い結びつきを築くことが、ユーユーザーにFacebookを利用する理由をもっと与えることになる。それは、ユーザーが1つの場所から彼らのニュースを手にし、閲覧し、友達と情報交換をすることができるからだ。

去年はFacebookがコンテンツについて重要な導入をするのを目にした。そして私たちはこの焦点が続くのではないかと思っている。それがまさにどう動くのかを目にするには待たなければならないのだが。

モバイルに重点的に取り組む

Facebookはとても多くの方法でインターネットを征服してきたが、そのモバイルでのパフォーマンスは、どういうわけか他の提供物に比べて標準以下なのである。Facebookをモバイルやタブレットデバイスで使用することが心地よくないのは、ユーザー体験が原因なのではなく、FacebookがそのWeb体験を携帯電話にドスンと置いているからなのだ。

ユーザー体験は、モバイル―画面サイズやマルチタスクに制限がある―やタブレットやPCでは大きく異なるために、異なるプラットフォーム間で明白な区別がまだないことは問題である。

Facebookのモバイルにおける欠点の多くは、モバイルソーシャルネットワークのPathが大々的に発表された新しいデザインを持ってして再ローンチした時に露呈した。私たちが推測したように、Facebookは、モバイルだけの焦点を合わせて使うのが楽しい革新的なアプリを作ってきたPathを買収するのが賢明だろう。

去年、モバイルゲームが著しい伸びを見せていたことで、この分野はFacebookが進出を目指す分野になりそうである。Facebookはつい最近、ゲーム体験をより重視し共有するためにモバイルサービスをリデザインした。私たちはこれがPCのゲーム市場をFacebookが席巻したようにモバイルでも同じことを行うための最初のステップになると思っている。Facebookがそれ自体が数千ドルの事業であるZyngaのようなサービスの台頭を支援したことを忘れないようにしよう。

スマートフォンとタブレットの使用が世界中で上昇しているため、特にFacebookが成長する見込みが大いにあるインドのような市場では、モバイルを優先させる必要性がある。インターネット普及率の低い発展途上国市場―Webはインドの人口の10パーセントしか広がっていない―では、多くの人にとってモバイルが主要なインターネットアクセスポイントになっていて、そこには新しいFacebookユーザーになり得る人がかなりの数で存在しているのだ。

2012は確実に飛躍の年

これはFacebookがこの新しい年に持ち出すかもしれない可能性の一部にすぎない。その疲れを知らない野心と絶え間なく進化する思考を考えると、そのサービスを前進させるために送り込む分野は他にも数えきれないほどあるだろう。

例えば、Facebookは、今年株式公開が予定されているHTCと一緒にBuffyプロジェクトでモバイルの領域に進出することが知られているが、他にも私達の想像を超えた協業や提携があるかもしれない。Googleがモトローラを買うなんて誰が予測できただろう?そして、Facebookが、モバイル、ハードウェア、ワイヤレスサービス設備、その他利益の見える分野に積極的に参加しないかもしれないと言えるだろうか?

一つ確かなことは、あなたがここThe Next WebのFacebookチャンネルでソーシャルネットワークからの全ての展開に遅れずについていくことができるということだ。


この記事は、The Next Webに掲載された「What 2012 holds for Facebook」を翻訳した内容です。

ソーシャルネットワーキングサービスとして圧倒的な世界No.1に成長したFacebookですが、上場後もやるべくことは数多くありそうですね。日本を含めた世界進出、モバイルでの成長、、、これからの展開にも目が離せません。なんて、この記事を書いている途中にFacebookがInstagram買収のニュースが飛び込んできました。

しかしFacebookの創業者の一人が(ザッカーバーグと揉めた辞めた人だと思いますが、それでも確かFacebookの株を数%持っているはず)シンガポールに住んでいるとは知りませんでした! — SEO Japan

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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