ここ数年間、フェイスブックはサイトの上部に搭載された白い小さなボックスを放置していたものの、ついに重い腰を上げ、真剣に検索に向かい合おうとしている。
フェイスブックは、フェイスブックグラフサーチと呼ばれる新しい機能を本日発表した。
グラフサーチは、それぞれのユーザーに最も関連する検索結果を提示する上で「いいね!」& その他のつながりに大きく依存する。また、検索フィルターを思わせる – フェイスブックが抱える巨大なユーザーのデータ(フェイスブックはグラフと呼んでいる)を基に検索を実行することも出来るようだ。
グラフサーチとウェブ検索は大きく異なる。ウェブ検索は、一連のキーワード(例 – hip hop)を取り上げ、キーワードにマッチする結果を提供する。一方、グラフサーチでは、フレーズ(例 – my friends in New York who like Jay-Z)を組み合わせて、フェイスブック上の人物、場所、写真、または、シェアされたその他のコンテンツを提示する。フェイスブックは、この二つの検索の用途は大きく異なると考えている。
現在、フェイスブックのグラフサーチは人物、場所、そして、インタレストのみを検索結果で表示する – 投稿やその他のインタレスト(楽曲等)を含める作業は現在行われている。以下にフェイスブックが提供したスクリーンショットを幾つか掲載する。
検索結果はパーソナライズされるものの、フェイスブック曰く、一般的なクエリの場合、大勢のユーザーに対して割と一般的な結果が提供されるようだ。また、同社は、この検索が、ユーザーが非公開にしていたアイテムを公開することはないと強調している – つまり、ユーザー本人がシェアしたコンテンツに対してのみ、検索を行うことが可能である。
とりわけ – 積極的に会社やページ、アーティストや映画等をいいね!している – アクティブなフェイスブックユーザーは、フェイスブックグラフサーチを重宝するだろう。
現時点では、グラフサーチはベータの段階であり、徐々に展開されていくようだ。試してみたいユーザーは順番待ちリストに登録する必要がある。
フェイスブックは、グーグルやビング等の通常の検索エンジンを立ち上げようとしているわけではない – グラフサーチはソーシャル検索エンジンであり、10億人を超えるユーザーベース、そして、ユーザーがフェイスブックに提供する大量のデータのおかげで、恐らく成功を収めると見られる。
しかし、長い目で見て気になるのは、フェイスブックグラフサーチの質が高く、ユーザーの「グーグルを利用する習慣」にインパクトを与えるほど、検索アクティビティの習慣をユーザーが変えるかどうかである。フェイスブックは、この新しい検索製品は従来の検索エンジンとは異なる用途を持っていると指摘しているが、グーグルに向かわせるのではなく、フェイスブックにユーザーを引き止めることが出来る取り組みは、フェイスブックにとっては、勝利に等しい。
また、皆さんのご想像通り、フェイスブックがサイト内で見つけることが出来ないコンテンツを埋めるため、フェイスブックはビングと手を組み、必要に応じて、ウェブベースの検索結果を提供している点は注目に値する。
特に魅力的な用途として、ローカル検索が挙げられるだろう。上の2つ目のスクリーンショットに表示されているように、フェイスブックは、友達、ローカルビジネスへの友達のチェックイン、「いいね!」やその他の同様のデータを基に、イェルプやフォースクエアのようなローカル推薦エンジンを構築することも可能である。
後ほど、フェイスブックグラフサーチの詳しい仕組みを含め、さらにこの件に関する記事を投稿していく予定だ。 また、姉妹サイトのマーケティングランドでは、ダニー・サリバンがフェイスブックの発表をリアルタイムで取材しているので目を通しておいてもらいたい。
アップデート: フェイスブックのスクリーンショット、そして、フェイスブックのオンラインニュースリリースには含まれていなかったもののライブイベントで提供された情報を追加している。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「Facebook Graph Search Arrives To Challenge Google, Yelp, Foursquare & Others」を翻訳した内容です。
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