Google、拡張現実ゴーグルの実現に向けて着々と前進

公開日:2012/07/08

最終更新日:2024/02/18

ブログ

SEO Japanで以前、Googleがゴーグルに関する特許を取得したという記事を何度紹介してきましたが、どうやらその方面の開発が真面目に進んでいるようだということで最新の特許と状況について解説した記事をSEO by the Seaから。 — SEO Japan

最近、グーグルに拡張現実ゴーグルに関する3点のデザイン特許が付与された。これらの特許はそれぞれ若干デザインが異なる。1点目の特許はレンズを含み、2点目および3点目はレンズなしのバリエーションを紹介している。そして、グーグルに付与された4点目の特許は、拡張現実ゴーグルが、指先やグローブ、あるいはその他の装着可能なアイテムでIRを反射する塗装が施されたマーカーと共に使われ、ゴーグルで入力を受け入れる仕組みを説明している。

1点目のデザインの特許「装着可能なディスプレイデバイス(米国特許番号 D659,741)は、以下に掲載したゴーグルを取り上げている。これはデザインの特許であり、仕組みの詳細を提供することなく、発明品のルック & フィールを保護することが目的である。



先月、私はグーグルがモーション・リサーチ・テクノロジーズ社から得た複数のゴーグルの特許を取り上げたが、これらの特許にはこのテクノロジーの仕組みを理解するヒントが隠されていた。今回新たに付与されたデザイン特許はゴーグルのテクノロジーには触れていないが、グーグルのスタッフが実際に外でこのゴーグルを装着した姿が映し出されており、実演モデルに近いと言えるだろう。

2点目のデザイン特許「装着可能なディスプレイデバイスのフレーム(米国特許番号 D659,740)はレンズなしのゴーグルのバリエーションを紹介している。このゴーグルにはレンズがはめられていない。また、右側の耳栓は、ゴーグルを装着しながら利用するには大き過ぎるように思える。




3点目のデザイン特許「装着可能なディスプレイデバイス(米国特許番号 D659,739)もまたレンズなしのゴーグルのバリエーションを描写している。




デザイン特許ではない特許「受動的なインタラクション向けの装着可能なマーカー(米国特許申請番号 61507184)では、グーグルは、IRカメラデバイスが搭載された頭部装着型のディスプレイ(HMD)を使って、指先やグローブ、または、赤外線に反応するコーティング材が塗られたその他の装着可能なマテリアルの動きを見る方法を説明している。

このデバイスにより、パターンやジェスチャーを追跡することが出来るようになり、入力するために用いられる可能性がある。このシステムはバーチャルなキーボードを動かす上で役に立ちそうだが、ジェスチャーのライブラリを基にコンピューティングシステムに情報を入力するために利用される可能性が高い。

因みに、この発明が、グーグルのグラスプロジェクトで利用することを意図しているかどうかについては触れられていない。





また、グーグルは複数の建物内の人の場所を追跡する技術に関する申請済みの特許も入手しており、これらの技術は、このタイプのゴーグルを装着している人達にとって、便利だと思える。特にショッピングモールや空港等の大きなインドアのスペースで案内をする際には非常に役に立つのではないだろうか。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「Google Glasses Design Patents and Other Wearables」を翻訳した内容です。

ほぼデザインに関する特許でしたが、Google内の1プロジェクトとしてかなり真面目に取り組んでいるようですね。5~6年前にもGoogleはそのうちコンタクトレンズ会社を買収してコンタクトレンズと検索サービスを連動させるんじゃないか、という話が半分冗談、半分未来の話でされていたいことがあった気がしますが、まずは眼鏡からリアルな話になりつつあるようです。当時と違い、現在は地図・位置情報など様々なその場で役に立つ補完情報を大量に抱えているGoogleですし、今後の展開が楽しみです。そしていつかはコンタクトレンズばかりか網膜ともGoogleが連携する日も来るのでしょう。。。 — SEO Japan [G+]

記事キーワード

  • Facebook
  • X
  • はてなブックマーク
  • pocket
  • LINE
  • URLをコピー
    URLをコピーしました!

編集者情報

  • X
  • Facebook

アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

メディアTOPに戻る

RECRUIT

一緒に働く人が大事な今の時代だからこそ、実力のある会社で力をつけてほしい。
自分を成長させたい人、新しいチャレンジが好きな人は、いつでも歓迎します。