Google検索の責任者が語る、Googleにおける変革のトップ10。

公開日:2014/08/20

最終更新日:2024/02/16

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Googleの検索全般を統括しているAmit Singhal氏が自身の経験を振り返り、Googleにおける変革をランキング形式で紹介しています。Web検索の覇者として我々の生活に大きな影響を与えるサービスを提供し続けているGoogleですが、彼の目から見たGoogleにおけるマイルストーンとはいったいどういったものなのでしょうか?
— SEO Japan

*記事内のリンク先は全て英語となっています。

Matt Cutts氏にも上司がいる。Amit Singhal氏である。彼はGoogleの検索全般の責任を負っているが、10年前の本日から行われているIPOを含め、Googleで働いた過去14年間を振り返り、”2004年からのGoogle検索の最も大きな10のマイルストーン”と題し、Google+に投稿した。また、彼は去年1年間で890の改良をGoogle検索に行ったと発表している。

この890という数字は、アルゴリズム、更新、ユーザーインターフェース、ナレッジグラフ、オートコンプリート、Google Now、翻訳やその他のものが含まれる。彼が感じるトップ10は以下の通りだ。

1.オートコンプリート機能。
我々はユーザーがタイプする毎に、Googleが最も使われそうなワードやフレーズを予想できるように構築しており、さらに検索結果もそれにあわせ、すぐに表示させるようにしている。そのため、ユーザーは”シルキー ジンジャー ズッキーニ スープ”のパーフェクトなレシピを素早く手にすることができる。(その食事の完全な名前を思い出せなかったとしても大丈夫だ。)フレーズ全体をタイプすることは、もはや過去の習慣となっている。

2.Google翻訳。
Google翻訳は10年前はただのベータ版だった。今では80の言語で利用でき、10億以上の翻訳が日々行われている。Googleに”「10年間」をドイツ語に翻訳してくれ”と伝えるだけで、マジックのようなアクションを体験することができる。

3.経路調査と渋滞予測。
検索は以前はただのWebページであったが、我々の素晴らしいマップチームは現実世界での検索を可能にさせた。”サンタ・クルーズまでの距離は?”と尋ねた後、1回タップするだけで、徒歩、自転車、公共機関、ドライブでのルートを表示することができる。また、渋滞を避けるための最速のルートも提供している。

4.ユニバーサル検索。
テキストがベストな回答でない場合もある。J・F・ケネディの”Moon Speech”を検索した場合は、彼の有名なスピーチを視聴したいことだろう。我々はそれを可能にしている。様々な種類の検索結果を提供することで、フォーマットに限らず、最も関連性のある検索結果を提供することができている。

5.モバイルと新画面。
デバイスやプラットフォームの種類が問題になることはない。タブレットであれ、スマートフォンであれ、(時計でさえ)、ユーザーは情報と答えを必要としている。そのため、我々はGoogleの検索機能をそれらの新しいデバイスに適応させている。モバイル製品の再デザインを含め、親指で素早くタイプできる機能も実現させている。

6.音声検索。
複雑なクエリをタイプする時代は終わった。Google検索アプリを使用することで、音声で質問することが可能になっている。”天気 シカゴ”とタイプするのではなく、”OK Google、明日は傘が必要かな?”と尋ねれば良い。我々は音声認識と言語理解への投資を行っており、今日では38の言語で音声検索が可能になっている。

7.アクション。
Google検索アプリで、テキストやメールの送信、電話をかけることが可能。”OK Google、Jasonにメールを送ってくれ。今度の土曜日にビーチへピクニックに行くけど、一緒に来る?”と伝えるだけでよい。また、非常に優れたリマインダー機能も使用可能だ。”次にターゲット(アメリカの有名なスーパー)に行った時、コーヒーのフィルターを買うことをリマインドしてくれ。”と伝える。すると、次回あなたがターゲットを訪れた際、Googleがあなたの電話を鳴らしてくれるのだ。

8.ナレッジグラフ。
世界はテキストの文字列ではなく、リアルな物事によって作られている。ナレッジグラフはそれらのつながりを示すものだ。”サイクロンに乗るためには身長がどのくらい必要かな?”、”ガーディアンズオブギャラクシーのキャストは誰だったけ?”と尋ねる。そして、クリックを行い、Web全体を探索するのだ。

9.あなただけの情報。
フライトを予約した際、その情報をGmailに保存しておけば、Google検索アプリで質問をすることができる。”何番のフライトゲートから出発するんだっけ?”と尋ねれば、直接回答してくれる。また、配送について(”私の荷物はどこにあるかな?”)やアポイントメント(“次のヨガはいつだっけ?”)についての質問も可能だ。もちろん、これらはプライベートな情報であるため、あなただけが確認することができる。

10.尋ねる前に答える。
Google検索アプリをあなたの電話にいれておけば、日々のタスクを自動で助けてくれる。その日の計画、バスや電車の予約、次のアポイントの前に渋滞が起きればその情報を提供、請求書の発行のリマインド、最適な駐車場の場所など、提供できる情報は様々だ。

次の10年間も素晴らしいものになるだろう!


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Google’s Head Of Search 10 Biggest Search Milestones With 890 Changes In Past Year」を翻訳した内容です。

今では当たり前に使用している機能も、考えてみれば、数年前までは全くなかった機能も多くあります。Amit Singhal氏にとってはオートコンプリートがNo.1のようですが、作り手側のみが知る苦労や影響があるのかもしれませんね。去年1年間だけでも890の変更を行っているとのことですが、次の10年間で素晴らしいサービスが産まれることは、ほぼ間違いないでしょう。
— SEO Japan [G+]

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アイオイクス SEO Japan編集部

2002年設立から、20年以上に渡りSEOサービスを展開。支援会社は延べ2,000社を超える。SEO/CRO(コンバージョン最適化)を強みとするWebコンサルティング会社。日本初のSEO情報サイトであるSEO Japanを通じて、日本におけるSEOの普及に大きく貢献。

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