グーグル+がデビューしてから2週間目を迎えようとしているが、うまくいっているのだろうか?幾つかスタッツを引用することが出来る。後ほど披露するつもりだ。しかし、まずは私が必要不可欠と考える別のソーシャルサイトと比較させてもらいたい。と言ってもフェイスブックではない。ツイッターだ。
私はフェイスブックのアカウントを持っている。しかし、このアカウントではほとんど何もしていない。理由が何であれ、ツイッターとは異なり、フェイスブックのアプリケーションベースのインターフェースを使う気が起きない。つまり、フェイスブックにアクセスして、自分のストリームを確認しなければならない。面倒な作業だ。
また、フェイスブックは2009年の年末、アカウントの閉鎖も考えたほどのプライバシーにおける変更が行われた際に、どうでもよくなった。最終的に私は、昨年投稿した「(まだ)フェイスブックのアカウントを削除しない理由」でも詳しく説明したように、何と言っても、自分でわざわざページを作成したのだ。
時折、このページで自分が作成した作品へのリンクを投稿している。しかし、基本的にはほとんどチェックしていない。
フェイスブックとは反対に、私は自分のツイッターのアカウントを介してひっきりなしに共有を行っている。恐らく、私が共有を望むアイテムがツイッターの“電光石火”な気質にフィットすることが原因なのだろう。私自身にフィットしているのかもしれない。アプリを通して時間をかけずに使い始めたために、より好きになったのだろう。アプリのおかげで、ブラウザとは別にツイッターをスクリーンの脇に常に開いておくことが出来るのだ。
(フェイスブックのストリームをツイッターを処理している同じアプリに反映させることが出来る点は心得ているが、そうすると気が散る。)
理由は何であれ、ツイッターは間違いなく私のメインのソーシャルネットワークである。そこで、ソーシャルネットワークに参入したグーグル+とツイッターを比較することに決定した。これから詳しく検証していく。
まずは見た目から検証しようと思った。以下に本日の午後1:07(太平洋標準時間)にツイッターとグーグル+で私が実際に見た10個のアイテムの写真を掲載する:
クリックすると拡大する。違いを理解するため、グーグル+がツイッターのストリームと全く同じだったらどうなるかを確かめようとした。現実では、私のグーグル+のストリームの典型的な“ページ”は、コメントやイメージのエンベッド等の素材が存在し、個別のアイテムがとても長くなっているため、3-4個のアイテムしか表示されない。
個人的には、様々なコンテンツが存在することは健康なソーシャルネットワークの証拠だと思っている。以前、「1週間経過、Google+のユーザはフォロワーを増やし、トラフィックを獲得中」でも綴ったように、ロバート・スコブル氏ばかりが目につくなら、きっと問題があるはずだ。
問題を作っているのは私自身なのかもしれない。ツイッターは、メジャーなニュースメディアを含む、誰でも参加することが可能な成熟したソーシャルネットワークである。ここ数年の間に2000近くの人物、企業、そして、ニュースのソースのアカウントをフォローしている。グーグル+では、実際に利用しているユーザーが少ないため、フォローしているアカウントの数は遥かに少ない。
その通り。ソースが少ないと、アクティビティも多様性も少なくなる。しかし、既に私は400人以上をフォローしている。そのため、グーグル+のストリームで何かしらのアクティビティがあってもおかしくないはずである。それでは詳しくビジュアル面を見ていこう。
ツイッターでは、10個の上位のアイテムはすべて1分以内に投稿されたものであり – さらにスクロールしていくとさらに1分以内に投稿されたアイテムが続いていた。グーグル+では、10個のアイテムは7分の間に投稿されていた。
現時点では私はグーグル+よりもツイッターを活発に利用している。これは、直感だが、フォローする人が少ないことよりも、誕生して間もないためにアクティビティが少ないことが影響しているのだ思う。
このテストを行った際、ビングでのパンダのイメージに関する自分のエントリがいまだに表示されていた点もアクティビティの少なさを実証している。私は同時期に同じようなアイテムをツイートしていた。このアイテムはとっくに私のツイッターのフィードから消えていた。
しかし、アクティビティがすべてではない。次に質を検証していく
ツイッターのこのサンプルでは、特に重要だと思えるアイテムやクリックしたくなるようなアイテムは見当たらない。グーグル+のサンプルでは、1つ目と2つ目のアイテムが気になった。マットカッツ氏の投稿に関しては、実際にクリックし、ストーリーを読むほどであった。
それではグーグル+は質で勝っているのだろうか?そう言い切れるほど単純ではない。私はスクリーンの脇でツイッターのフィードが流れる光景に慣れている。たくさんの“ノイズ”が存在するが、同時に常にたくさんの“注目に値するコンテンツ”も見つけている。また、グーグル+も多少ノイズを作り出している。
マット・カッツ氏のエントリは同じ日の早い時間に見ていた。私はコメントを残したため、グーグル+のストリームに跳ね返されていたのだ。
これはツイッターでは起きない。コメントを残した場合、— 実際にはカッツ氏に@replyすることになる — もともとのツイートを跳ね返すことはない。
この類の機能はあっという間に迷惑に思われる可能性があるため、あまり良い特徴とは言えないだろう。誰かがアイテムを“共有”する度に起きるため、既にうっとうしくなっている。
以下にグーグル+のアイテムの一つを拡大した写真を掲載する:
ここではケイト・ガーディナー氏がもとともマーク・グレーザー氏が共有していたアイテムを共有している。これがツイッターだったら — そしてガーディナー氏がツイッター独自のリツイートを使っていたなら — まったく同氏の名前は出てこなかったはずだ。グレーザー氏から直接届いたように見える形で表示されていただろう。
グーグル+はこのようなリツイートのコンセプトは持っていない。アイテムの共有は、完全に新しいアイテムを共有することを意味する。新しい投稿を作り出し、コメントが提供される — そして何がなんだか分からなくなる。
複数名が同じオリジナルのアイテムを共有している可能性がある。同じ複数名のユーザーをフォローしていると、ストリームで何度も何度も同じアイテムが現れることになる。その全てに各々のコメントが加えられている可能性があり、当該のトピックに対する一般的な見解を把握することは難しくなる。
場合によっては、自分の考えとともにアイテムを共有したくなるはずだ(ツイッターの“引用”と同じように)。その際、「オリジナルを共有」もしくは「新しい投稿として共有」の選択肢を、共有する際のオプションとして加えれば、グーグル+が「共有」がツイッターの「リツイート」以上に役に立つような気がする。
個人的に、グーグル+が最も優れていると思うポイントは、投稿に寄せられるコメントのスピードと量である。ツイッターで何かを投稿しても、2、3本の返信しか期待出来ないが、グーグル+での投稿は、投稿後の数分間で10、20、あるいはそれ以上の数のコメントが寄せられることが多い。
そして、最も大きな問題の1つが、あまりにも多くのコメントが投稿に寄せられる点であり、グーグルにはスレッドの選択肢を用意してもらいたい。また、コメントの多い投稿に対してはストリーム内で“折り畳む”必要がある。
グーグルバズを使ったとき、私はアクティブに活動するまでにあまりにも時間がかかってしまうことにすぐに気づいた。また、グーグルバズ自体からすぐにアクティビティが消えてしまう点も把握した。この点をカバーするため、私はツイッターの投稿をグーグルバズに移動した。それでおしまいだった。
グーグル+においては、今のところアクティブに活動している(これが私のアカウント)。一つにはバズとは異なり、過去に戻り続けるアクティビティが豊富に存在することが原因である。この点はツイッターにも見られない特徴である。また、多くのアクティビティがグーグル+に関連している点も理由の一つに挙げられるはずだ。ユーザー達はグーグル+に関する投稿をグーグル+に投稿している。非常に理に適った行動と言えるだろう。
当然だ、なぜなら私もその一人である。ツイッターではグーグル+のアイテムを共有していない。ツイッターのフォロワーの多くはグーグル+にアクセスすることが出来ないか、もしくは興味がないからだ。
また、プラスとツイッターの双方で私をフォローしてくれている点にも気づいている。そのため、私は片方の場所だけでなく、双方の場所で筋が通るように心掛けている。あまりこの点を気にしているわけではないが、多少思いを巡らせている。
しかし、グーグル+のグーグル+自身を話題に上げる特徴は、ゆっくりではあるものの確実に消えつつある。一方で、ディスカッションを呼びそうな140文字では単純に足りないようなコメントを残したい時に私はグーグル+を利用しており、この点においてはツイッターは役に立たない。
グーグル+は、ツイッターが提供するマイクロブログ、そして、より多くの時間が必要とされるフォーマルなブログの作成の間の優れた中間地点と言える — そして、大量のフィードバックが寄せられ、今後の参照材料としてフィードバックを活かすことが出来るメリットがもたらされるだろう。
これは、ケビン・ローズ氏のように、グーグル+が新しいブログになると宣言するユーザーから説得力が感じられる理由の一つである。グーグル+をブログの代わりとして、ツイッターとブログの中間として見るべきではないと言うのが、私のリアクションだが、気になるアイデアではある。
当然ながら、フェイスブックの質問機能があればさらに魅力は高まるが、グーグル+がデビューしたばかりである点を忘れてもらいたくない。
ユーザーを特定のグループに振り分けることが可能なグーグル+のサークル機能は、大変な作業を私に課している。
数ヶ月前にテスト段階のグーグル+に出会った際に、サークルを使った新しいネットワーク作りと言うコンセプトは、私を含む、フェイスブックで友達作りの方向性を誤ったと感じている人達にとっては願ってもない“リセット”の機会になると思った。グーグル+がローンチされて以来、素晴らしいリセットの機会と称賛する声が絶えなかった。
しかし、私がツイッターでフォローしているアカウントは信頼している人とソースの集まりであり、数年間をかけて構築してきた。グーグル+で同じコレクションを作るだけの時間や労力はなく、またグーグル+を利用していない人もいる。
グーグル+の「Find & Invite」機能を調べてみたところ、関連する人達を大勢見つけた。しかし、どのサークルに振り分ければいいのかが分からない。私はグーグル+を使った初日に15個のサークルを作成した。このサークルが新しくユーザーを加える際の障害になっているツイッターのリストのように今後サークルを共有したい場合、適切ではないサークルに振り分けてしまったらどうなるのだろうか?許されるのだろうか?
とりあえず“その他”に放り込んでおき、その後気が向いたときに整理するべきなのだろうか?
私を助けるはずの機能が厄介な存在になってしまっている。私はとりあえず「その他」に投げ込み、より小さなサークルを作れるなら、その後振り分けていくかもしれない。しかし、やっぱりこの作業には手を出さないはずだ。事実、フェイスブックのリスト機能が登場した際も私は何もしなかった。
ツイッターでは私は今でもリストを利用している。しかし、ゼロから新たにソーシャルネットワークを作る試みをしていない点が異なる。既に多くの人達をフォローしているので、面白いアイテムをリツイートしていたり、興味深いメッセージを掲載して私に声をかけていたり、もしくはサイトのツイッターの提案が私の目に留まった場合、フォロワーに加える傾向がある。
現在、自動的にツイッターで既にフォローしている人達を再び作成する機能をグーグルには是非とも用意してもらいたい。恐らく用意してもらえる可能性は低いので、せめてトピックごとに人を簡単に見つけられるようにしてもらいたい。テクノロジー分野、検索分野、そして、その他の分野 – 私は閲覧して、楽にグループを選びたいのだ。この願いは叶うかもしれない。また、サークルを公開して共有することが出来るととても助かる。今すぐにこの機能が必要だ。
繰り返し述べているように、グーグルプラスはまだ生まれて間もないサービスである。私はひねくれ者であり、また、グーグルバズが当初注目を集めたものの、失敗に終わった事実が頭から離れないのだ。ただし、グーグル+はバズよりも優れている気がする。グーグルは数百万名のユーザーを既に獲得したと述べている。デスクトップアプリがないために、サイトに何度も私は戻っている。この行為は、同じくデスクトップアプリのないフェイスブックでは起きていない。新しい習慣になりつつあり、グーグルが掲げるサイトで過ごす時間を増やす目的に貢献していくだろう。
しかし、まだまだ満足出来るレベルには達していない。グーグル+1をグーグル+につなげる試みはずっと前に行って欲しかった。iPhoneアプリはいつになったら承認されるのだろうか?いつになったらモバイルアプリを使ってアイテムやリンクを再共有することが出来るようになるのだろうか?せめて、低レベルな句読点の重なりが起きないように、名前をグーグルプラスに変えてもらいたい。
私の欲求はまだまだ満たされていない — グーグル+の未来にとっては決して悪いことではない。
ところで、グーグル+で私をフォローしたいなら、ここ(そして、ツイッターならここを、フェイスブックならここ)をクリックしよう。
サーチエンジンランドもソーシャルメディアサイトに登録されている: フェイスブック、グーグル+、リンクトイン、そして、ツイッターでアカウントを作成している。サーチエンジンランドは本日上記のアカウントを管理するため、新たにコミュニティエディターのモニカ・ライトを迎えた。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google+ Vs. Twitter: A Personal View」を翻訳した内容です。
逆にTwitterはリリースからかなり時間が立っていますが、その割には機能は時には不便と思えるほど限りなくシンプルなままに抑えていますし、コミュニケーションツールとしては不完全ですよね。現状はそれがFacebookやブログ、メールなどと共存する形で成り立っている形なのでしょうが、GoogleはもしかするとGoogle+を通じて現存する様々なソーシャルコミュニケーションツールを一まとめにした圧倒的プラットフォームの構築を目指しているのかもしれません。大いなる野望であることは間違いありませんし、Googleも現状は「Google+はFacebookとは違う」と発言するなどその野望は見せていませんが、かつて検索の世界では遅れて出てきたにも関わらず気づいてみたら圧倒的No.1の検索エンジンになっていたわけですから。。。同じことを企んで夢見ていても不思議ではないですよね。2年後、3年後の状況が今から気になります。 — SEO Japan
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