もうすでにあなたはそれを買っているかもしれない。
それを気に入ったかもしれないし、気に入らなかったかもしれない。それについてのCopybloggerのラジオ番組を聴いたかもしれない。
それとは何か?『Enchantment: The Art of Changing Hearts, Minds, and Actions』(註:今年前半アメリカでベストセラーになった著書)だ。それは、ガイ・カワサキの最新刊である。大ブレイクした。
しかし、この記事はその本について書くのではない。許せ、ガイ。
その代わりに、読者をEnchantment のコピーに導く数えきれないほどの要因について、ガイ・カワサキが彼自身を最も好ましいオーソリティの1人に仕立て上げるために使用した戦略について、書こう。
これは、ほんの少しのカワサキ・マジックをあなたにも機能させる方法についての投稿だ。そして、それはお墨付きを作ることから始まる。
なぜお墨付きが必要なのか
ガイ・カワサキの冒険は、彼の本を発売する前にベストセラーリストへと勢いよく放つというお墨付きを得ている。
その魔法のスタンプを手にすれば、あなたの作品―ブログでも、商品やサービスでも、ビジネスでも―を今までに見たことがない高さにまで勢いよく放つことができる。
私はあなたに嘘をつくつもりはない。これには時間がかかる。ガイの最初の本は、彼の最新刊のようにAmazon.comで77位にジャンプはしなかった。あなたの本やブログやビジネスもそうはいかないだろう。
魔法の公式など存在しないが、公式は存在する。結果を魔法のようにするのはあなた次第だ。
それでは今から細かく見ていこう。
オーディエンスを獲得する手っ取り早い方法の1つは、オーディエンスが聞きたいことを、聞きたい方法で伝えることだ・・・それも新鮮なやり方で。
信じられないかもしれないが、これが達人への最速のステップなのだ。なぜなら、あなたがすることに回転を与えることができる人物は、あなた1人しかいないからだ。
多くの場合、読者はアッと驚くような新事実や驚くほど深く突っ込んだ洞察を求めてはいない。彼らは、自分達が簡単に飛び乗ることができる答え、彼らにとって理にかなう答えが欲しいのだ。
彼らは、簡単に理解できる考えを求めていて、ほんの時たま深い知識をあなたに求めている。彼らはあなたのアイディアをすぐさま吸収したいのであって、博士号級の知識を受け入れるのは、彼らの気分がのっている時だけだ。
ガイの溢れんばかりのライティングは病みつきになる。なぜなら、彼は、私達をいい気分にさせ、そして、ビジネスにおいて、またはオンラインにおいて、または日々の生活において、他の人達が私達について同じように考えるように誘導する彼のメソッドに従う気を起こさせるからだ。
~Suzette Valle, Mamarazzi Knows Best
人々は常に占い師を求めてきたし、これからもそうだろう。
時にあなたは間違った思い込みをするだろう(私は今もポケットの中にライオンを入れているが・・・)。概して人はそういった時間を忘れる、有難いことに。時にあなたは正しく理解するだろう。時にあなたは、自分が予想したとおりに未来を作ることに役立つかもしれない。
未来を占うことに関してならセス・ゴーディンに尋ねるのだ。人気ブロガーのブライアン・クラークでもダレンでもいい。
なぜあなたは読者や購入者に彼らが正面から立ち向かうのを恐れるかもしれない未来について伝えるべきなのか?
それは、はるか先を見つける人になることで、あなたはリーダーとしての評判を得るからだ。あえて危険を冒すことで、自分と同じ位に果敢に世界を見ることを他の人に教えるからだ。
あなたがステージに飛び降り、新しいやり方で物事を見ることを伝える時、あなたは他の人を自分のビジョンの中に抱き上げる最高のチャンスを得るからだ。
あなたはこの世界さえも変えるかもしれないのだ.
洞察―点と点を結ぶこと―多くの人が、AやBについて理解し、AとBについて一晩中話すことができるが、A+Bの結果となるCという新しい存在があることは知る由もない…。絶え間ない変化がどうやってそのもの自身を表すのか理解することがギフトなのだ。
~Mark Lovett, Global Patriot
読者や顧客が購入する(そして継続して購入する)というお墨付きを求めているのなら、ソーシャル・プルーフ以外は求めなくていい。
ソーシャル・プルーフの従来の定義は、少し狭い。もし多くの人があなたを好きで、そのことを口にすれば、より多くの人があなたを好きになり始めたり、あなたから購入し始めたり、あなたの作品を読み始めたりするだろう。
“私はあなたが好きだ。なぜなら他の人たちがあなたを好きだから。”
それは、間違いなくガイ・カワサキにも言えることだ。彼はベストセラー作家となり、彼のブログ記事、ツイート、そして書籍は何万という人に読まれ、その何万という人達からさらに何万を超える人達に伝わる。それは美しき口コミのサイクルだ。
しかし、ソーシャル・プルーフには大きな数字以上のものがある。
今日、私達は他の大勢の人がガイの本を買うから自分もガイを買う。しかし、大勢の人の前には、スティーブがいたのだ。
スティーブ・ジョブスがガイを“買った”。彼は、Appleが今のように巨大ビジネスというよりはギークの夢だった頃にガイをAppleの筆頭エヴァンゲリストにした。
(おっと、Appleは今もまだギークの夢だった。)
人々は最初、小さな会社の賢い人がガイを信じたためにガイの熱狂の対象に乗っかり、そしてその小さな会社は飛び立ったのだ。
あなたにもその種の幸運があるかもしれないしないかもしれないが、たった今あなたのことを信じている小さな会社(もしくは、ブロガー、作家、演説家)を見つけるまではどうなるか分からない。
あなたのことを好きな人達を示すことから始めるのだ。たとえそれが1人きりだとしても。あなたの周りに集まって来る人が数千人になるまで待っていてはダメだ。
数千人のファンを持つことの素晴らしさは、彼らが社会的プレッシャーの第二波を作ることにある―ファンはガイの最新のものについて知らないことで遅れを取りたくないのだ。ファン達は、面白い人と親しくし、それを読んで活用するグループに属し、自分達のお気に入りの言葉を引用したいのだ。
もし、中学ではナイキというカッコいいスニーカーだけが役に立つことを覚えているのなら、あなたは良い気分というのを知っている。
あなたがこの新しいタイプのスポーツシューズを発明したのではないかもしれないが、それでもこの気持ちを思い起こすことはできる。
あなたから購入することがいかにカッコいいのかを明らかにし、それを強調する。何千人もの人がいることの前に、彼らがどんな人達であるかを想像し、そして、彼らをあなたの排他的集団に引き寄せるのだ?1983年、ナイキはいたるところにあったが、かぶりつく果物はアップルしかなかった時、ガイがしたように。
あなた独自の筆頭エヴァンゲリストになるのだ。
かつて“Macファン”だった私は、このAppleの筆頭エヴァンゲリストのやり方、20年以上も前のやり方を大好きになった・・・そして、私は彼の経歴を追った。だってJobsが雇った人は誰でも優れているに違いなかったのだから!
~Jim Rudnick, Canuck SEO
過去の実績はソーシャル・プルーフに関連しているが、あなたの作品をさらに一歩先へ進める。
ソーシャル・プルーフは、他の人があなたを試してみるように新しい人を説得することにある。しかし、過去の実績、つまりあなたが世に出て注目されていることを実証する経歴は、取引を成立させる。
過去の実績は、人々が自分を納得させるのに役立つのだ・・・なぜなら、金銭上の免責条項が何を言おうとも、将来的な価値の指針となるのは過去の実績だからだ。
つまり、もしあなたが過去にいい仕事をしたのなら、この先もいい仕事をし続けるだろうということだ。自分の過去について誇らしく話す(謙遜しつつ)ことが、新しい見込み客の頭からリスクを取り除くのだ。
長い年月の普遍性には、時間がかかる・・・。今、それについては疑問の余地がない。それに関してコソコソしたやり方などない。ガイは、私達が通常耳にするAppleでの彼の経歴の一部を始めた。そして彼は、起業家、成功を収めたベンチャーキャピタリスト、需要の高い演説家、10冊の本の作者へとなっていったのだ。
もしガイが私達にEnchantment を1冊買うことに伴うほんのわずかなリスクを私達が負うことを説得したいとしたら、彼はその長い歴史を提示することができる。彼はそこら辺にいる輩ではないのだ。彼は、よく知られている人なのだ。
彼の他の人を導くことにおける成功が、彼がこの本で再び素晴らしい導きを与えてくれるだろうと私達に確信させる。彼が、ローンチや資金集めや成長の手伝いをしてきた多くの企業について書く時、彼が自分の“素晴らしい才能”に言及するのはもっともなことなのだ。
私達は過去の実績を買い、素晴らしい才能のある人物を買い、その本を急いで注文するのだ。
あなたは自分の歴史を展開するにつれて、先に進みそれについて誇らしく話すのだ。全ての成功が次の成功を保証するという古い諺がある。
自分の成功について書くのだ。そうすれば、あなたの読者はその成功のほんの少しでも彼らに影響を及ぼすことを期待するだろう。
ガイは最前線にいる・・・真の知識は、それをすること、それを所有すること、失敗を認めること、そしてそれを人間の言葉で表現できることから生まれる。~ Mark Lovett
一番いいものを最後に取っておいたと言ってもよい。あなたにもあって、私にもあって、ガイにもあるものだ。
それが、パーソナリティだ。楽勝でしょう?
ある人達にとっては、そうかもしれない。オーセンティックな勢いとパーソナリティ豊富に書いたり話したり売ったりすることに何の問題もない人はいる。しかし、多くの人にとって、そのユニークなパーソナリティを自然に外に出すことは、何ヶ月も何年もかかるような課題なのだ。
そして、これこそガイ・カワサキが異彩を放つ箇所である。
人々がガイについて話すことの中で、これがトップに来る。もし私があなたのために瓶詰めにできる魔法があるとしたら、『1オンスのカワサキのパーソナリティ』をお願いするだろう。
それは魔法ではないのだが。それは彼自身の皮膚の中にある心地よさだ。それは、ものすごくポジティブな態度だ(Johnny Truantは、“一切れ”の戦略的な不機嫌さも同じように効果があると言うかもしれないが)。
それは活力であり、ユーモアのセンスだ。
それは・・・あなたであることだ。はっきりとした、あなた。シンプルかつ複雑な。
人々をあなたの方に引き寄せるのだ。人々にあなたのことを嫌いにさせるのだ。人々にあなたのことを信じさせ、あなたについて反論させ、あなたに惚れさせ、彼らがあなたのことを耳にする時に歯ぎしりをさせるのだ。遠慮なくずけずけ言う人になるのだ。コネクタになるのだ。
そういった評価のある人に関する言葉は早く広まる。なぜなら、私達はその近くにいたいと思い、私達はみなそれを楽しみたいと思うからだ。
私達が“ガイを買う”最大の理由は、彼が親しみやすいオーソリティだからだと思う。数多くの人がそれぞれのニッチの中でオーソリティとして存在するが、あなたのオーソリティを犠牲にすることなく“その中の1人”になるには、オーソリティとオーセンティーシティ(信頼性)とパーソナリティのブレンドが必要だ。ガイはこれを達成したのだと私は思う。彼は、彼のトピックにおいて明らかにオーソリティであるが、それでも自分の読者に関与し、メールに返答し、関係を築こうとしている。
~ Logan Zanelli
パーソナリティに関してもう一点・・・笑顔を軽視しないこと。
ほほ笑むのだ。そうすれば、世界はあなたに笑顔のお返しをしようとする。それは、読者があなたに夢中になるもう1つの理由でもあるのだ!
これが本当にあなたに効果があるのか?
もしかすると、ガイの話は伝説的に思えるかもしれない。将来を見ることができたり、もっと短い期間の結果を想像できるようになりたいだろうか?
昔々、私は小さな会社を始めた。あなたのような小さなビジネスパーソンを何人か援助した。そして、私が彼らと一緒に行ったビジネスについてブログを書いた・・・3年半の間。
私は近しい友人を作り、ライターや同僚やクライアントと知り合いになった。私は人々に接触し、人々を驚かせようとし、それを楽しんだ。そして私は、それを地味に続けた。なぜならそれが私に一番合うからだ。
そしてある日、ある小さな記事を書きたいという衝動に駆られた。そして半分書きあげた時に、それがあなたへのギフトであると分かった。私は友人のソニアにどう思うか尋ね、彼女はそのアイディアを気に入った。
私は、ガイのことを知っていてEnchantmentについて書いたことがある様々な人達に、私の急ごしらえの“インタビュー”に何か言葉をもらえないか尋ねた。中には私が知らない人にもお願いした。そして、時間をかけて十分な評判を築ければ、彼らが素晴らしいアイディアを提供してくれるかもしれないと願った。
彼らは、素晴らしい洞察で私を圧倒し(みなさんに感謝する!)、今こうして私はガイ・カワサキの魔法を少し理解することに関していくつかの秘訣を教えることとなったのだ。
確かに彼のパーソナリティには魔法がある。でも、私達もそれぞれほんの少し独自の魔法を持っているのだ。
~BL Ochman
この記事は、本当はガイ・カワサキに関することでも、Enchantmentに関することでもない。あなたに関することなのだ・・・人々があなたから購入するのに必要なお墨付きを作るためにあなたが進んで行くステップに関することなのだ。
では、まずあなたはどのステップから始めるだろうか?
この記事は、The Copy Bloggerに掲載された「Guy Kawasaki’s 5-Step Guide to Becoming an Enchanting Authority」を翻訳した内容です。
しかし何といっても真の魅惑的なオーソリティに重要なのは本文にもあるように5番のパーソナリティですかね。こればっかりは生まれつきの才能や性格という面もあるかもしれませんが、プレゼンテーションの仕方次第という面もありますしね。ちなみにカワサキ氏のスピーチを一度聞いたことがありますが、親しみやすい口調でユーモアを取り入れながら驚く程情熱的に語る姿を見て感動した記憶があります。今まで聞いたスピーチの中でも一番記憶に残っているかもしれません。まさに彼のパーソナリティ全開という感じでしたが、パーソナリティは誰にでもあるものですし、この記事が読んでいただいた方にとって何かオーソリティに近づく一歩を進むヒントになることを願っています。 — SEO Japan
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