そう、そうなのだ。Instagramに動画をアップロードすることができるようになったのだ。本日現在、Facebookが所有する写真共有ネットワークは、15秒のクリップに対応し、13種類の動画専用フィルターを提供し、“Cinema”と呼ばれる新しい手ぶれ補正機能を組み込んでいる。
もちろん、Instagramファンはこの変更について良い意味で気に掛けるだろう;Instagramは単純さで成功してきたが、動画は物事を複雑にする性質を持つからだ。
このアップデートはまだ発表されたばかりなので、まずは何が新しいのかを見ていこう。その後で、この変更に対する私たちの考えを述べることにする。
Instagramで動画を撮影する時に最初に気が付くことは、写真が今も主役であるということだ。大きな写真撮影ボタンはそのままに、その隣にある新しいビデオカメラアイコンが目に入る。それをクリックすると、動画を撮影するように促される。
Instagramでは、15秒の動画を録画させてくれるが、それは実際にやってみるとかなり長く感じる。もちろん、自分の好みで短い動画を記録することもできるし、Vineのように複数のクリップを組み合わせることも可能だ。しかしながら、Vineと異なるのは、基本的な編集機能が、全体的にやり直さずにクリップを削除させてくれる点だ。
初めてのInstavidを撮影しようと思った時、あなたは直感的にランドスケープモードで撮ろうとするかもしれない。残念なことに、Instagramは現在のところ、横向きで録画した動画を反転させない。Facebookは、これはバグであり、すぐに修正される予定だと言っている。
Instagramの新しい動画フィルターを使ってみる
Instagramの創設者Kevin Systromが、Instagramが13種類の新しいフィルターを提供すると発表した時、恐らく、流行を追っかけるのを嫌う人達はみんな大きなうめき声を放ったことだろう。しかし、これらのフィルターを試してみると、Instagramはちゃんと分かっているようである。
フィルター使用に読み込みは必要なく、動画を再生するとすぐに適用される(上記写真参照)。たった1つの不満は、これらのフィルターの多くが似たり寄ったりだということだ;どれもが、一般的だがどこかノスタルジックなタッチのある似たような年代感を持っているのだ。
InstagramのCinema機能を実行中
ここで、Cinema機能に話を移す。フィルターオプションの上にある小さなアイコンが、手ぶれ補正機能‘Cinema’のONとOFFになる。デフォルトではONになっていて、これが驚くほど良く機能する―あまりにも良すぎて、私たちはOFFをタップするまでそれがONであることに気が付かなかった。それをOFFにする時には注意しないと、ひどく揺れた画面にびっくりさせられることになる。もしくは、ただ私の手が震えているだけかもしれない。
先に進んで、動画をフィルターにかけた後は、カバーフレームを選択するように言われる。これは、ユーザーがあなたの動画をスクロールする際に何を目にするかを決めるものだ。そこから、記録した動画はアップロードされ、「Like」の準備が整う。
カバーフレームを選択する
この動画機能はまだ非常に新しいが、私たちの第一印象はかなりポジティブだ。とは言うものの、自分のストリーム内にいくつかの動画を目にした後、ほぼすぐに、あなたのInstagram観は変わり始めるだろう。
動画はより摩擦の高いメディアだが、写真よりも興味をそそる。このような方法では、動画がこのネットワーク上での写真の重要性を小さくするように思える。これは必ずしも悪い変化ではないが、それは全ての人が好む変化でもない。
言い換えれば、もしあなたがVineを好きではないなら、今現在あなたがInstagramに満足することはないだろう。
フィード内では、動画の自動再生がデフォルトになっているが、これは設定で変えることができる。それらの動画は、右上の角に置かれたアイコンを除いては、あなたの写真にしっくりと溶け込む。
比較的短い時間の間に、Urban OutfittersやOreoといったブランドが、新規顧客と繋がることを期待してVineに押し寄せた。Vineのように、Instagram上の動画は、製品を販売する新しい方法を提示するし、企業があなたの注目を集めるための方法を素早く見つけ始めることは間違いない。
どのようにしてブランドがこの新しい機能を刺激的な方法で利用するかは容易に想像できる。実際に、LululemonやBurberryのような企業がすでにこの機能を試し始めている。
今現在、このシステムは完全にオプトインだ:あなたが企業の写真や動画を見るためにはその企業をフォローしなければならない。しかし、ストリーム内の広告や販売促進投稿が将来見込まれれば、動画は、一般の人々にとってよりもブランドにとって非常に有益なものになる可能性がある。
このような大きな変化には、反発がつきものだが、それはほんの少しのユーザーからのものになるだろう。動画は、ユーザーが他の人に自分の人生を共有したり自分自身を表現するための新しい方法をもたらす。私は、大部分のユーザーがそれを拒絶するとは思わない。
あなたは、可愛い子猫の動画や、プールサイドでくつろいでいる動画や、ハッと息をのむような動画を撮る準備はできているだろうか?準備はいいか、あなたのフィードはがらりと変わる。
画像クレジット: Ryan McVay / Thinkstock
この記事は、The Next Webに掲載された「Instagram video first look: Good for people, better for brands」を翻訳した内容です。
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