もしあなたが、今日のスタートアップは、収入と支出の帳尻を合わせることや物事を次のレベルに進めるために必要な資金を集めることに苦労していると思うなら、“Mr.Amazon”のJeff Bezosによる興味深いちょっとした貴重な話がある。
アメリカのトーク番組の司会者Charlie Roseに対して、BezosはKindleや業界の崩壊から彼のeコマース帝国の初期の頃まで全てのことについて深く掘り下げて話した。そして、Roseが、Amazonが“勢いを増して”以来、それを全て失うことを考えた時があったかどうかを尋ねた時、Bezosが言ったことはこうだ。
“私は初期の頃からAmazonについては楽天的だった。私が文字通り最も悲観的だったのは一番最初だ。会社を始めるのに必要とした100万ドルを集めるのに60回のミーティングを要した。22人の人が平均して50,000ドルを提供して、その100万ドルを私にもたらしたのだ。それは、Amazonにとって最も危険な時で、全てのことが全て起こらなかった時だ。そのお金を集めることは、とても、とても難しかった。”
後知恵は素晴らしいことだが、Amazonが創設された1994年の不遇の時代、インターネットは主流の思想からは程遠かったため、このかなり早期のeコマース構想にお金をつぎ込むことにたくさんのためらいがあることは理解できる。
“人々が最初に持った疑問は、インターネットって何?だった”と、Bezosは続ける。“私が話をした40人、つまり、出版業界について何らかのことを知っている人達は投資しなかった。それは、Amazonにとって最も不安定な時だった。1997年以降、私たちの差し迫った運命は私たちの手の中にある。”
その後のことは、俗にいうように、周知の通りだ。そもそもBezosのAmazonをローンチすることへのモチベーションは、急成長しているインターネットゴールドラッシュに最初に投資をしなかった後の、いわゆる“後悔最小化フレームワーク”だった。今、彼の会社が引き寄せている480億ドル以上の収益がそれ自体を物語っている。
非常に素晴らしいインタビューなので、完全版をここで見よう。
画像クレジット – Joe Klamar/Getty Images
この記事は、The Next Webに掲載された「Jeff Bezos attended 60 investor meetings to raise $1m from 22 people, just to get Amazon started」を翻訳した内容です。
Amazonとは規模は違いますが私の経験でもモノゴト多少なりとも最初は苦労しておいた方が後から精神的にも実際の実務上のリスクヘッジに良い結果を産む気がするのもまた事実ですが。最初からうまくいきすぎた話(例:設立時から多額の資金調達)でそのまま最後までうまくいった話って余りないと思いますし。
しかし書籍のネット販売から始まったAmazonですが、出版業界に詳しい人たちが誰も投資しなかった、というのは逆説的ながら、納得もできる話でもありました。その業界の知識がある人程、その業界を根本的にひっくり返すような考え方やビジネスに対しては自然と否定的になりますよね。今日現在、既に時代は単なるインターネット通販を超えて、デジタルコンテンツのダウンロード販売の時代ですが、、、米国では完全に市民権を得たデジタル書籍ですが、日本は浸透にはまだまだ時間がかかりそうですが、時代の流れは止められないと思いますし、Amazon、日本の出版社やECプレイヤー含めて最終的にどうなるのか、第三者視点ながら興味深いです。 — SEO Japan [G+]
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