先月投稿したコラム「2013年に消えてもらいたいリンクの作り話」でも取り上げたが、恐ろしくひどい情報が、次から次へとウェブ上に配信されており、はっきりと誤りを指摘しなければならない。そのため、私のような人達に仕事が回ってくるのも事実だが。リンクの医師のような気分になる。まるでリンクの分析医である。根拠のないリンクやリンク構築に関する主張を行う人達には感謝している。
以下に、あるコンテンツサイトのオーナーから聞かされた作り話を幾つか挙げていく(彼らの情報源は、SEOストラテジストやリンクストラテジストだ)。
目次
随分と無謀な主張である。確かに、アンカーテキストを操作することは可能であり、また、今でも好きなアンカーテキストのリンクを買うことが出来る。そして、グーグルは、遠く離れた場所からでもこのような行為を見つけることが可能だ。しかし、だからと言って、すべてのアンカーテキストリンクが役に立たなくなるわけではない。
アンカーテキスト自体は問題ではない。アンカーテキストを含むコンテンツをサイトに配置する人の信頼性と意図が問題なのだ。米国議会図書館のサイトが、「Consumer Product Reviews」と言うアンカーテキストを使ってConsumer Reports Magazineのサイトにリンクを張った場合でも、シグナルとして無効なのだろうか?間違いなく有効である。
ソースのシグナルの信頼性が全てである – 全く信頼されていないサイトから生じるアンカーテキストと昔から信頼されている点を検索エンジンが心得ているサイトから始まるアンカーテキストの間には雲泥の差がある。
リンク切れリンク構築と言う用語を聞いたことがないなら、まずは、ガレット・フレンチ氏が投稿した「リンク構築アウトリーチ: 全ての機会を価値を最大限に利用する5つのステップ」に目を通し、特に次のパラグラフに注目してもらいたい。
リンク切れのページに新しい、代わりのページを提案する
リンク切れ発見ツールを使い、かつて、幅広くリンクを集めていた価値の高いページであったものの、現在は削除されている、無効になっている、あるいは、アフィリエイトリンクしか掲載されていないページを見つけたら、ラッキーである。このかつて有益なページに、自分のマーケットにとって利益のある関連するコンテンツが含まれていたなら、リサーチを行い、リライトし、同様のコンテンツにリンクを張っている人達に接触する価値はある。
リンク切れリンク構築は、うまくいく時もあれば、笑えるほど失敗する時もある。私のウェブサイトはとても古く、手書きに近い代物であり、リンク切れが多数発生している。リンク切れ発見ツールのXenuが根をあげるほどだ。
そのため、私のもとには、毎月のように善良な人達から、リンク切れを直して、存在しないサイトではなく、自分のサイトにリンクを向けてもらいたいと言う要請が届く。なんて親切な人達なんだろう。私のコンテンツが今後も役に立つように手を貸してくれるのだ。ただし、いきなり命取りになる過ちを犯していることが多い。メールが次のような文章で始まるのだ:
ウェブマスターの方へ
この時点で削除決定。私の名前はウェブマスターではない。私のサイトにはEricWard.comと言う名前が与えられている。ロゴにも名前が記されている。私の写真までロゴに掲載されている。「ウェブマスターの方へ」でeメールが始まると言うことは、私のサイトを訪問していない何よりの証拠である。その時点で、信頼性はゼロである。にも関わらず、アンカーテキストまで求める人達もいる。
以前、大学の経営学科の教授が作成した大学のサイトでリンク切れを見つけたことがあった。このリンク切れは、オンラインパブリシティに関するサイトへのリンクであった。そこで私は教授にeメールを送り、自己紹介し、200本を超えるコンテンツパブリシティとリンク構築に関する投稿が集められたライブラリのURLを送ってもいいか尋ねた。
教授は無効になったリンクを削除し、再びサイトにリンクを張ってくれた。重要なのは、いかに適切に遂行するかである。
呆れるほど浅はかな主張である。内部情報があるわけではないが、私には18年以上に渡って検索に携わった者の勘がある。
簡単な質問に答えてもらいたい。検索エンジンを運営しているなら、結果を一つのユーザー生成型のシグナルではなく、様々なシグナルから選びたいのではないだろうか?また、ユーザーの意図に応じて、シグナルを選択したいのではないだろうか?
グーグルからログアウトした後に行う検索は一つや二つではない。その場合、グーグルはどのようなソーシャルシグナルを利用するのだろうか?
グーグルからログアウトして、上の検索を行う場合、出来れば匿名で作業を行いたい。私が築き上げてきたイメージを崩したくない。
上の例はあくまでも冗談だが、言いたいことは分かってもらえたはずだ。プライベートで、または、特定のシグナルに結果を左右されない方法で、毎日のように多くの検索が行われている。 この素晴らしい記事の中で、アミット・シングハル氏が指摘しているように、私はリンクが複数の主要なシグナルの一つになるものの、消えることはないと確信している。リンクには無視することが出来ないほどの多くの有益な要素が詰まっているのだ。
今後もリンクの作り話を歓迎する。聞いた、または、読んだことがあるリンクおよびSEOに関する断定的な主張を教えてもらいたい。私が裁定を下す。
この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Link Shrink Is In: 3 Crazy Linking Assumptions」を翻訳した内容です。
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