グーグルをスパムしているなら、注意するべきだ。アンチスパムの“ペンギンアップデート”の調節をグーグルは引き続き行っており、今後の数ヶ月間でさらに強化していくようだ。反対に、質の低いページをターゲットにしたパンダアリゴリズムアップデートは、現在、一ヶ月に一度のペースで展開されており、規模が縮小され、ほとんど目立たなくなっている。
SES サンフランシスコカンファレンスで、グーグルのスパム対策チームを統率するマット・カッツ氏は、昨日、講演を行い、グーグルをスパムするサイトにペナルティを与えるペンギンアップデートアルゴリズムを引き続き調節していると発言していた。
厳密には、グーグルは、ペンギンはペナルティではなく、スパムをするサイトに与える見返りを今までよりも減らすだけの調節(日本語)だと主張している。過去にクレジットを受けていた一部のリンクアクティビティは除外されるようになったようだ。
昨年、グーグルは品質の低いコンテンツを持つページにペナルティを与える(もしくは調節する)ためのパンダアップデートを導入していた。 アップデートが行われる度に検索結果は変わり、様々なパブリッシャーの間で「勝ち組と負け組」が生まれていた。
しかし、大きな地震のように、それぞれのパンダアップデートは、大地震の後の余震のようなものであり、影響は薄れていった。現在、パンダは月に1度のペースで行われており、カッツ氏曰く、変化は誰も気づかないほど少なくなっているようだ。
事実、グーグルはパンダ 3.0からパンダ 4.0以降に対しては大きな変更について告知していない。7月後半に、私達がパンダ 3.9(日本語)と名付けた最新のアップデートが行われていた。次のアップデートは、恐らく、パンダ4.0に飛ぶのではなく、3.91が続くと思われる。
ペンギンを巡る状況は異なる。カッツ氏は、ペンギンアルゴリズムは新しいため、パンダと同じように時間の経過とともに落ち着くまでは、より大きな規模の調節を行い、その結果、影響を受ける人達は大きな“震動”を感じるようになると述べている。同氏はまた昨日のサーチエンジンラウンドテーブルでのコメントに新たに見解を加えている:
まるでペンギンアップデートが毎月行われるかのように、そして、ペンギンがデータの新鮮さのみを考慮しているかのように考え、大勢の人達が、次のペンギンアップデートが起きる時期について尋ねている事実において、私は事情を説明した。
パンダを導入した当初、グーグルはこのアルゴリズムを数ヶ月間に渡って繰り返し実施し、パンダのインパクトは若干大きくなっていた(2011年の4月、ユーザーがブロックするサイト等の新しいシグナルを加えていた)。その後、グーグルがシグナル/アルゴリズムを安定化させ、そして、アップデートを1ヶ月に1度のペースに落とすにつれ、パンダアップデートのインパクトは時間の経過とともに薄れていった。
同様に、ペンギンはまだ初期段階であり、エンジニア達は新しいシグナルを導入し、アップデートを繰り返してアルゴリズムを改善している。そのため、今後の数回のペンギンアップデートは長く続き、さらに新しいシグナルを加えていくことになるだろう。その結果、より目立ったインパクトが現れると推測される。ペンギンにおいてデータの新鮮さのみを考慮すればいい段階にはまだ達していない。
グーグルはペンギンアップデートへの新たな変更に関しては一度しか情報を提供していない。私達はこのアップデートをペンギン 1.1(日本語)と呼ぶことにした。ペンギン 1.1は初回のペンギンアップデートが実施されてから1ヶ月が経過した、5月に行われた。グーグルも述べているように、このアップデートは検索結果の0.1%のみに影響を与え、マイナーな変更と見られるため、このアップデートをペンギン 2.0ではなく、ペンギン 1.1と呼ぶことにした。
次回のアップデートはペンギン 1.2になるのだろうか、それとも、ペンギン 2.0になるのだろうか?そして、間もなく行われるのだろうか?既に行われていてもおかしくはなく、また、カッツ氏の発言を考慮する限り、大きな変更になると思われる。しかし、アップデートが行われるたびに悲鳴を上げることになる“負け組”が現れる一方で、“勝ち組”も生まれており、その中には前回のアップデートで負けていたサイトも含まれている可能性がある。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google: Further Penguin Update “Jolts” To Come; Panda Is Smoother & Monthly」を翻訳した内容です。
日本においては当初からパンダアップデートはある程度調整された段階で導入されたので今後は微調整のみ、パンダは米国版と同時期なので今後大きな調整が続く、変動がありえる、という理解したくなりますが、日本版は日本版で日本語に関わる調整があると思いますし、アルゴリズム調整が完全に同期しているかは不明な点もありますから(細かい点を見ていけば多分違うと思いますが)、もしかすると日本だけパンダご乱心なんてこともあるかもしれないのが怖いところです。
正当な方法で真っ当にSEOを行っていればそれ程心配することはない、なんて声もあるかもしれませんが、ちょっとしたアルゴリズムの調整でキーワードの平均順位が多少(0.*)落ちただけでも、例えばロングテールSEOに成功しているサイトであればある程、サイト全体のトラフィックの下落数も大きいわけで。。。どうしてもアルゴリズム動向が気になってしまうSEO担当者の悲しい性です。 — SEO Japan [G+]
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